一覧へ 小学校の情報学探究 第3回 | 何を数えるかを決める
総合的な学習の時間 | 小学校の情報学探究 | 第3回

何を数えるかを決める

「たくさん」では 数えられないので、「3人」のように だれが 数えても 同じ数に なる形に する

10〜45分
教師用メモ

準備 教室コードは、この単元の 8 回で同じものを使う(探究カードが前の回から続くため)。前の回に使ったコードを、そのまま入れる。「教師」を押す。紙で進める学級は、第2回に配った B5 のカードを返しておく。体験 01 は端末でも紙でもできる。

投影 体験 01 の仕分けは、投影で 6 つを読み上げてから始める。体験 02 の探究カードは、前の回に書いた 2 欄がそのまま出る(出ない子には教室コードを確かめる)。

時間配分(45分版) 扉・目標 4分 / 体験1 12分 / まとめ1 4分 / そろえるもの 5分 / 体験2 14分 / 今日のまとめ・ふりかえり 6分 = 45分

20分版 01・02・04・05・07・08・10・11 の 8 枚。体験 01 を 6分、体験 02 を 10分。

10分版 01・05・08・11 の 4 枚。決めることは「数えるものを 1 つ決める」だけ。そろえるものは次の回のはじめに書き足させる。

この回の評価(探究の過程 ② 情報の収集(設計)。重点は思考・判断・表現。[解説]第2章 目標 (1)「課題の解決に必要な知識及び技能」。[指針]D1L1(情報は媒体に保管できる)、I1L1(重複や抜けなく場合分けし、筋道を立てて判断する)。学習指導要領との対応は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 B = 数えるものが一つに決まっている/A = そろえるものを決めた理由を言える(体験02 のカード)
  • 思考・判断・表現 B = 「たくさん」のような数えられない言葉を、数えられる言葉に直せている/A = そろえないとくらべられなくなる所に気づいて書いている(体験01・体験02)
  • 態度 B = 友だちのカードを読み、自分のカードを出し直している/A = 数える役と記録する役の分け方まで考えている(体験02)
  • C の子への手立て カードを開かせ、前の回に書いた「問い」を一つだけ読み返させる。そのうえで「どれを数えるの」と一つだけ聞く。決まれば、そこから先は進む

次の回へ 第4回「どうやって集めるかを決める」。今日決めた数えるものを、だれが・いつ・どうやって集めるかを決める。

今日の目標

今日の おわりに できるようになること

01
「たくさん」のような 数えられない 言葉を、数えられる 言葉に 言いかえられる
02
数えるものを、だれが 数えても 同じ数に なる形で 一つ 決められる
03
そろえるもの(変わると くらべられなく なるもの)を 2つ以上 書ける
体験 01 | 12分
数えられる? 数えられない?

6つの 言葉を 分ける

体験 02 | 14分
探究カードに 2つ 書き足す

数えるもの/そろえるもの

まとめ | 6分
だれが 数えても 同じ数か

ふりかえり

教師用メモ

読み上げるだけ(1分)。「数えるもの」「そろえるもの」の意味はここで説明しない。体験 01 のあとで名前を付ける。

その 1

だれが 数えても 同じ数に なるか

「にぎやか」は 人によって ちがう。「7人」は だれが 見ても 7人

学校のろうかで、二人の小学生が通る人を指さしながら数え、もう一人が紙に正の字を書いている
体験 01

6つの 言葉を、数えられる・数えられない に 分ける

合言葉は「だれが 数えても 同じ数に なるか」。上で 印を 選び、その印を つける 言葉を おす。6つ 全部に 印を つけたら「答え合わせ」

数えられる = だれが 数えても 同じ数に なる数えられない = 人に よって ちがう数に なる
教師用メモ

進め方(12分) 6つを投影で読み上げる(2分)。一人で分ける(4分)。答え合わせのあと、となりの人と「なぜそう分けたか」を言い合う(3分)。全体で 2 つ取り上げる(3分)。

紙で行う場合 6つを板書し、ノートに「数えられる/数えられない」の 2 列を書かせて、番号を写させる。端末は要らない。

ここで聞くこと 「にぎやか」「たくさん」「大すき」は、10人に聞いたら 10通りの数になる。だから数えられない。「本数」「人の数」は、だれが数えても同じ数になる。目標 01。

言いかえの練習を 1 つだけ入れる 「にぎやか」を数えられる言葉に直すと何になるか、口で答えさせる(「1分間に通った人の数」「声が聞こえた回数」など、いくつも出てよい)。[指針]I1L1。

気をつけること 「にぎやか」と書いた子の言葉を否定しない。気もちを表す言葉は残していい。数えるときだけ、言いかえると言う。

まとめ 01

数えるものは、一つだけ 決める

数えるもの何を 数えるか。だれが 数えても 同じ数に なる形で、一つだけ決める
例: 「1分間に ろうかを 通った 人の 数」「残った 牛にゅうの 本数」
数えられない 言葉「たくさん」「にぎやか」「大すき」「多い」。人に よって ちがう数に なる。数えられる 言葉に 言いかえる
一つだけに する わけ2つも 3つも 数えると、時間が 足りなくなって どれも 集まらない。まず 一つ。足りなければ 次に 足せばよい

でも、数えるものを 決めただけでは まだ くらべられない。そろえるものが いる

教師用メモ

ここで初めて「数えるもの」に名前を付ける(3分)。[指針]D1L1。目標 02。

「変数」とは言わない。この単元は「数えるもの」と「そろえるもの」の 2 語だけで進める。中学校・高等学校で、同じ考え方をちがう言葉で学び直す。

その 2

そろえないと、くらべられない

場所が ちがう、長さが ちがう、数える人が ちがう。それでは どちらが 多いか 言えない

同じろうかの同じ場所で、朝と昼にそれぞれ1分間だけ通る人を数えている小学生を並べて描いた図
まとめ 02

そろえるものを、2つ以上 決める

朝 | 1分間 42人 昼 | 3分間 17人 長さが ちがうので どちらが 多いか 言えない どちらも 1分間に そろえる
そろえるもの 変わると くらべられなく なるもの。2つ以上 決めて、カードに 書く
よく そろえるもの 5つ 場所 / 長さ(何分 数えるか) / 曜日 / 時こく / 数える人
決め方 「ここが ちがったら、くらべられなく なる?」と 自分に 聞く。なると 思ったものを 書く
教師用メモ

進め方(5分) 図を見せて「なぜ言えないのか」を 2 人に言わせる(2分)。5つを読み上げる(1分)。「自分の問いだと、どれをそろえる?」を口で言わせる(2分)。目標 03。

そろえるものは 5つ全部でなくてよい。2つ以上あればよい。多すぎると集められなくなる。「どっちが多い?」の問いは、くらべる 2つ以外はそろえると言うと分かりやすい(朝と昼をくらべるなら、場所と長さはそろえる)。

「数える人」も そろえる。人によって数え方がずれる。同じ人が数えるか、数え方を先に決めて合わせる。ここに気づいた子は A。

体験 02

探究カードに、2つ 書き足す

前の回に 書いた 2つの 欄は そのまま 残っている。今日は 下の 2つを 書き足して、4つ そろえて 出し直す。前の 2つは 直しても よい

ふしぎ | 前回のもの(直してもよい)
問い | 前回のもの(直してもよい)
数えるもの | だれが 数えても 同じ数に なる形で、一つだけ
そろえるもの | 変わると くらべられなく なるもの。2つ以上

出したら、右の カードを 3枚 読んで、それぞれに 1つ おす。自分の カードには おせない

4欄そろったカードが右に並ぶ。「だれが数えても同じ数になる」が少ないカードを 1 枚取り上げ、全員で言いかえる

みんなの 探究カード v2
教師用メモ

進め方(14分) 書いて出す 8分。読んで押す 5分。集計を見て直した子は出し直してよい(1分)。

よくある直し 数えるものが「みんなの気もち」 → 「何を数えたら分かる?」と聞き、数に直す / 数えるものが 3 つ並んでいる → 今回追う一つを選ばせ、残りはカードの外に書き残させる / そろえるものが 1 つ → 「場所・長さ・曜日・時こく・数える人」の 5 つを見せて、もう 1 つ選ばせる / そろえるものに「天気」と書いた子 → よい気づき。第4回で「集まらない日」の話につながる。

紙で行う場合 B5 のカードの下半分に 2 つの欄を線で区切って書き足す。班の中で回して読み、よいと思ったところに印を付ける。回の終わりに回収して次回に返す。

教室コードは 第8回まで 同じ。変えると、前に書いた欄が出てこなくなる。書いたものは端末の中の 探究ノート にも残る。

ここで書かれた 2 欄が、この回の評価。知識・技能は「一つに決まっているか」、思考・判断・表現は「数えられる形になっているか」。

言葉にする

となりの人に、声に出して 言ってみる

文の 型 | この形で 言う
わたしは ◯◯ を 数えます。△△ と □□ は そろえます。

言われた人は、一つだけ 聞き返す。「それ、だれが 数えても 同じ数に なる?」

言う人「わたしは 1分間に ろうかを 通った 人の 数 を 数えます。場所と長さは そろえます」
聞く人「それ、だれが 数えても 同じ数に なる?」 → なるなら「なる」、迷ったら「どこが 迷う?」を 言う
言えなかったらカードに もどって、数えるものを 書き直す。書き直すのは 失敗では ない
教師用メモ

進め方(3分) 二人組で、交代して 1 回ずつ。時間が無ければこの枚は飛ばし、体験 02 の押し合いで代える。

声に出すと、自分でも「これは数えられない」と気づく子が出る。気づいて直した子を、名前を出して認める。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の カードで 答える

01
言いかえる 「たくさん」「にぎやか」は 数えられない。「◯人」「◯本」に 言いかえた
02
数えるもの だれが 数えても 同じ数に なる形で、一つだけ 決めた
03
そろえるもの 場所・長さ・曜日・時こく・数える人 から、2つ以上 選んで 書いた

次の回は、どうやって 集めるか。数える・はかる・聞く の 3つから 選ぶ

教師用メモ

2分で読む。次回は第4回「どうやって集めるかを決める」。今日決めた数えるものを、だれが・いつ・どこで集めるかを決める。

自己評価

今日の目標、自分は どこまで

3つの 目標に、「できた」「だいたい」「まだ」の どれか 1つを おす。右の 帯に、教室の みんなの 答えが 集まる

今日の目標、自分は どこまで | 1つずつ おす
01数えられない 言葉を、数えられる 言葉に 言いかえられる
02数えるものを、一つ 決められた
03そろえるものを、2つ以上 書けた
できただいたいまだ
教師用メモ

1分。「まだ」が多い目標は、次の回のはじめに拾い直す。目標 02 に「まだ」が多い回は、第4回のはじめに 5 分だけカードを開かせて書き直す時間を取る。

ふりかえり

自分の 数えるものは、だれが 数えても 同じ数に なるか

一言で よい。「◯◯を 数える」「◯◯を そろえる」の 形。20字まで。書いたら「送る」

みんなの 数えるもの
教師用メモ

3分。いくつか読み上げて終わる。次の回は「どうやって集めるかを決める」。