一覧へ 小学校の情報学探究 第5回 | 集めて記録する
総合的な学習の時間 | 小学校の情報学探究 | 第5回

集めて記録する

決めたとおりに 数える。集まらなかったものも 書いて 残す

10〜45分
教師用メモ

準備 教室コードは第2回で決めたものを、そのまま使う(変えると探究カードが読み出せなくなる)。「教師」を押す。記録用紙(この回の「記録の形」の 5 つの欄を写したもの)を、班の数だけ印刷しておく。1 分をはかるもの(教室の時計・砂時計・キッチンタイマーのどれか)を班に 1 つ。端末が無い班は、正の字で数える紙とえんぴつ。

投影 体験 01 は、数えるものを先生が 1 つ決めてから始める(班ごとに変えない)。「記録の形」の枚は、教室の外へ出る前に投影したまま残しておく。

時間配分(45分版) この回は教室の外に出て集める回にもなる。説明 10分(表紙〜記録の形の枚まで)/集める 20分(教室の中でも、ろうか・げた箱・校ていでもよい)/持ち寄る 15分(探究カード v4 とふりかえり)。外に出る場合、先生は集める場所を 2〜3 か所に決めて先に見ておく。子どもだけで校外に出さない。

20分版 1・3・5・6・7・9・11・12 の枚を使う。教室の中で 1 分間数え、記録の形を 1 回書き、カードの「集まった数」だけ書く。

10分版 1・3・9・12 の枚を使う。決めることは「今日集まった数を書く」の 1 つだけ(探究カード v4 の「集まった数」の欄)。

この回の評価(重点は 技能・態度。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 B: 日づけ・場所・時こく・数・数えた人の役 の 5 つを書いて記録できている(名前は書いていない)。A: 数がそろわなかったところに気づき、記録に書き足している(体験01・記録の形)
  • 思考・判断・表現 B: 第3回で決めた「そろえるもの」のとおりに集められたかを言える。A: 集まらなかったものが、あとで何に効くかを言える(体験02)
  • 態度 B: 友だちと役を分けて集め、集まった数を持ち寄っている。人に聞くときは、聞く前に断っている。A: 集まらなかった所を友だちと直している(体験02・ふりかえり)
  • C の児童への手立て 一人で集める形をやめ、数える役・記録する役に分ける。役が決まると動ける。それでも止まるときは、探究カードを開かせ、第3回に書いた「数えるもの」を 1 つだけ読み返させる

指導要領 [解説]第2章 目標 (2)「情報を集め」、第5章 内容の取扱い(体験活動の重視、校内外の人と関わる際の配慮)。[指針]D1L1(情報は媒体に保管できる)、G1L1(公/共/私の階層)の (小情) の水準。

次の回へ 第6回「表とグラフにする」。今日集まった数を、表と棒グラフにする。

前回のまとめ

集め方は、もう決めてある

ふしぎ→問い→数えるもの・そろえるもの→集め方

ここまでの 4 回で、何を数えるかと、どうやって集めるかが 決まった。今日は、決めたとおりに 集めて、記録(きろく)する

決めたとおりに 数えたのに、集まらないことが ある。
そのときは、どうする?

教師用メモ

2 分。問いは投げかけるだけで、答えは言わない(この回の最後で戻る)。前回「まだ」が多かった目標があれば、ここで 1 分拾う。探究カードを開かせ、第3回・第4回の欄を声に出して読ませてから外に出ると、集める手が早く動く。

今日の目標

今日の おわりに できるようになること

01
数える役と記録する役に 分かれて、決めたとおりに 集められる
02
日づけ・場所・時こく・数・役 の 5 つを 書いて 記録できる。名前は 書かない
03
集まらなかったものも 書いて 残す。書き残すと、あとで 役に立つ
体験 01 | 15分
1分間、数えてみる

予想してから 数える

記録の形 | 5分
5つの 欄に 書く

名前の欄は 作らない

体験 02 | 15分
探究カード v4

集まった数を 書き足す

教師用メモ

1 分。読み上げるだけ。目標 03 は、この回でいちばん伝わりにくい。「うまくいかなかったことを書くのも、りっぱな記録」と一言足しておく。

その 1

二人で、数える

数える人と 書く人に 役を 分けると、数えられる

ろうかのはしに立つ小学生二人。一人は通る人を指さして数え、もう一人は手に持ったバインダーの紙に正の字を書いている
体験 01

予想してから、1分間 数えてみる

役 その1
数える役
声に出して 数える。手だけで 数えない(とんでしまう)
役 その2
記録する役
紙に 正の字で 書く。5 になったら 1 画 ふえる

先生が 決めた 1つを、二人組で 1分間 数える。まず 予想を 1つ おす。数え終わったら、数えた数を 書いて「送る」

あまどの外を、1分間に 通った 人の数
い教室の 時計の 秒しんが 1分間に 動いた 回数
うはんの 机の上の えんぴつの 本数
予想 | いくつに なりそう

予想の 分かれ方が 右の 帯に 出る。数は その下に ならぶ。「い」の数は そろい、「あ」の数は ばらつく。そこを くらべて 読む

みんなの 予想 | 帯の 長さが 人数
数えた数
教師用メモ

進め方(15分) 役を決める 1分。予想を押す 1分。1 分間数える 2分(はかるのは先生。「よーい、はじめ」「やめ」と声をかける)。送る 3分。右を見てくらべる 5分。役を交代してもう 1 回(3分)。

どれを数えるか 先生が 1 つに決める。「あ」は、通る人が少ない教室では 0 になることがある。そのときは「い」か「う」に変える。0 も りっぱな数で、消さずに送らせる。

ここが山場 「い」(秒しん)は、どの班も 60 でそろう。「あ」(通った人)は、班ごとにばらつく。だれが数えても同じ数になるものと、数える場所や時こくで変わるものがあると気づかせる。第3回の合言葉「だれが数えても同じ数になるか」に戻る。

予想と数のずれ 予想の帯といちばん多かった数がずれた班に、「思っていたのと、どうちがった」と聞く。この単元の山場は、ここから始まる。

端末が無いとき 正の字の紙だけで進む。数は教師が黒板に班ごと書き出せば、右の帯と同じことができる。目標 01。

体験 01

記録の形 | 5つの 欄に 書く

数えたら、すぐ 書く。あとで 思い出そうとすると、まちがえる。この画面は 自分の端末の中にだけ 残る。紙の記録用紙にも、同じ 5 つの欄を 作る

01
日づけ
02
場所
03
時こく
04
数
05
数えた人の役
※ 名前を 書く欄は、作らない。だれが数えたかではなく、どんな役で 数えたかを 書く
教師用メモ

進め方(5分) 5 つの欄を読み上げ、体験 01 で数えた 1 回分をその場で書かせる(3分)。書けたら、となりの人と見せ合い、「これを 1 週間後に読んで、同じことが分かるか」を確かめさせる(2分)。

なぜ 5 つか 日づけ・場所・時こくが無いと、あとで数をならべられない(第6回で表にするときに困る)。役が無いと、数え方がそろっていたか分からない。[指針]D1L1「情報は媒体に保管できる」。

名前を書かせない 第4回で決めたとおり、記録に名前・住所・家のこと・写真は入れない。人を数えるときも、人数だけを数え、だれが通ったかは書かない。[指針]G1L1(公/共/私)。ここは目標 02 で、この回の評価の「名前を書いていないか」にあたる。

紙で行う場合 記録用紙に 5 つの欄を印刷し、たんい(人・回・本)を先に入れておくと、書きまちがいが減る。

まとめ 01

役を 分けて、その場で 書く

数える役声に出して 数える。数えることだけを する
記録する役正の字か 数字で 書く。その場で 書く。あとで 思い出して 書かない
書くこと日づけ / 場所 / 時こく / 数 / 数えた人の役 の 5つ
書かないこと名前・住所・家のこと・顔の写真。人を数えるときは、人数だけ 数える

人に 聞いて 集める班は、聞く前に 断(ことわ)る。「◯年◯組の◯◯です。授業で 調べています。3つ 聞いても いいですか」。断られたら「ありがとうございました」と 言って はなれる

教師用メモ

3 分。断り方は第4回で練習した形をそのまま出す。断られた回数も記録に入れてよい(それも数のうち)と言い足す。外に出る班は、ここで集める場所と戻る時こくを確かめてから出す。

その 2

集まらなかったものも、書く

数えられなかった日は、空白(くうはく)ではなく 記録

雨の日のまどごしに校ていをながめる小学生。手にした記録用紙の一つの行だけが空いている
体験 02

探究カード v4 | 集まった数と、集まらなかったもの

前の回に書いた 欄は、そのまま 出る(直してもよい)。今日は 下の 2つを 書き足して、7つ そろえて 出し直す。数が 少なくても、0 でも 書く

ふしぎ | 前のもの(短く)
問い | 前のもの(短く)
数えるもの | 前のもの(短く)
そろえるもの | 前のもの(短く)
集め方 | 前のもの(短く)
集まった数 | 今日 数えた数(たんいも書く)
集まらなかったもの | 数えられなかったこと

出したら、右のカードを 3枚 読んで、それぞれに 1つ おす。自分のカードには おせない

7 欄そろったカードが 右に ならぶ。「集まらなかったものが 書いてある」が 少ないカードを 1枚 取り上げ、全員で 書き足す

みんなの 探究カード v4
教師用メモ

進め方(15分) 書いて出す 8分。読んで押す 5分。取り上げて直す 2分。10分版のときは、この枚だけを使い、「集まった数」の欄を書いて出すところまでで終える。

「集まらなかったもの」に書けること 雨で数えられなかった日/数える人が休んだ日/聞いたけれど断られた回数/時計を見落として 1 分より長くなった回。どれも書けば記録になる。「ありません」だけで出したカードには、「数えようとして、できなかったことはなかった?」と一つ聞く。

なぜ書かせるか 第7回で「言えること」と「言えないこと」を分けるとき、この欄がそのまま材料になる。雨の日が抜けていれば、「雨の日のことは、これでは言えない」と言える。集まらなかったことは失敗ではないと、ここで言い切る。

字が入りきらないとき 前の 5 欄は短く書き直してよい。書いたものは 探究ノート に残るので、消えるわけではないと伝える。

態度の評価はここ。友だちと分けて集め、持ち寄っているか。集まらなかった所を友だちと直しているカードが A。

まとめ 02

集まらなかったことは、失敗ではない

雨で 数えられなかった「雨の日は 数えていない」と 書く。あとで「雨の日のことは 言えない」と 言える
聞いたけれど 断られた断られた 回数も 数のうち。「10人に 聞いて、4人が 答えてくれた」と 書く
数える人が 休んだその日の 欄を 空けたまま、「休みで 数えていない」と 書き入れる
0 だった0 は 数。消さずに 書く。「1人も 通らなかった」も 分かったこと

書き残しておくと、次の回で 表と グラフに するときに、どこが あいているか 分かる

教師用メモ

3 分。空白(何も書いていない)と、「数えていない」と書いた記録は、ちがうものだと言う。前者はあとで理由が分からない。第7回の「言えないこと」の下じきになる枚なので、ここは急がない。

今日のまとめ

3つの目標に、自分が 集めた数で 答える

01
役を 分けた 数える役と 記録する役に 分かれて、1分間 数えた
02
5つの 欄 日づけ・場所・時こく・数・役 を 書いた。名前は 書かなかった
03
集まらなかったもの 探究カードに 書き足した。第7回で 使う
教師用メモ

1 分。次回は「表とグラフにする」。今日集まった数を、表と棒グラフにすると言っておく。まだ数が足りない班には、次回までに追加で数える日を決めさせる。

自己評価

今日の目標、自分は どこまで

3つの 目標に、「できた」「だいたい」「まだ」の どれか 1つを おす。右の 帯に、教室の みんなの 答えが 集まる

今日の目標、自分は どこまで | 1つずつ おす
01役を 分けて、決めたとおりに 集められた
025つの 欄に 書いて 記録できた。名前は 書かなかった
03集まらなかったものを 書いた
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。03 が「まだ」に集まったら、次回の最初に「数えられなかった日」を全班に 1 つずつ言わせる。

ふりかえり

集めてみて、思っていたのと ちがったこと

一文で よい。20字まで。名前は 書かない。かわりに、自分が 見たことを 書く。書いたら「送る」

みんなの 気づいたこと
教師用メモ

4 分。3 つ読み上げる。「思ったより少なかった」「数えにくかった」が多く出る。どちらも、次回グラフにすると見えてくると言って閉じる。次回は「表とグラフにする」。