一覧へ 小学校の情報学探究 第6回 | 表とグラフにする
総合的な学習の時間 | 小学校の情報学探究 | 第6回

表とグラフにする

同じ数でも、目もりの 付け方で 見え方が 変わる

10〜45分
教師用メモ

準備 教室コードは第2回で決めたものを、そのまま使う。「教師」を押す。方眼紙(ほうがんし)を一人 1 枚と、丸シールを班に 1 シート。定規。前回の記録用紙を、班ごとに手元に出させておく。算数でグラフをまだ習っていなくても進むように、作り方を 5 分だけ教える枚(5 枚目)を置いてある。

投影 体験 01 の 2 つのグラフは、同じ数で作ってあることを先に言わない。投影で見くらべさせてから、数が同じだと明かす。

時間配分(45分版) 扉・目標 3分 / 作り方 5分 / 体験 01 目もりをくらべる 12分 / まとめ 01・02 7分 / 体験 02 探究カード v5 と自分のグラフ作り 13分 / 自己評価・ふりかえり 5分

20分版 1・3・5・6・7・10・12 の枚を使う。自分のグラフは方眼紙に 1 つだけ作る。

10分版 1・3・5・10・12 の枚を使う。決めることは「表を棒グラフにする(方眼紙にシールでよい)」の 1 つだけ(探究カード v5 の「グラフの形」の欄)。

この回の評価(重点は 知識・思考。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 B: 前回の数を表にならべ、棒グラフ(または折れ線グラフ)にできている。A: 目もりや ならべ方を、読みやすく 直している(体験01・体験02)
  • 思考・判断・表現 B: グラフを見て、どれが多いか・少ないかを 一つ 言える。A: 同じ数でも 目もりで 見え方が 変わることを言い、自分が その目もりを えらんだ理由を言える(体験01・まとめ01)
  • 態度 B: 友だちのグラフを見て、読みにくい所を 伝えている(体験02の おし合い)
  • C の児童への手立て 探究カードを開かせ、「どれを数えたの」と一つだけ聞く。数えたものが決まれば表は作れる。方眼紙に丸シールを 1 枚ずつ貼る形にしてよい(1 目もり=1)。それでも止まるときは、教師が表の たてと よこ の見出しだけ書いて渡す

指導要領 [解説]第2章 目標 (2)「情報を集め、整理・分析して」。[指針]D3L1(表やグラフでデータを整理し、特徴を検討できる)、B5L1(見やすく、読み間違いしにくい配置・配色)の (小情) の水準。[指針]は D3L1 を「総合的な学習の時間や算数を中心に」扱うとしている。検定はしない。割合や百分率も この単元では求めない(棒グラフ・折れ線グラフ・平均まで)。

次の回へ 第7回「言えることを一つ言う」。グラフから 言えること 一文と、言えないこと 一文を書く。

前回のまとめ

数は もう、手もとに ある

集めた数→表(ひょう)に ならべる→グラフに する

前の回で、日づけ・場所・時こく・数・役 を 書いて 記録した。数のままだと、多いか 少ないかが すぐには 分からない。ならべて、形にすると、目で 見える

同じ数から グラフを 2つ 作った。
2つは ちがって 見えるだろうか

教師用メモ

2 分。問いは投げかけるだけ。前回「まだ」が多かった目標があれば、ここで 1 分拾う。数がそろっていない班には、表にできる分だけで進めてよいと伝える(足りない所は第7回の「言えないこと」になる)。

今日の目標

今日の おわりに できるようになること

01
集めた数を 表に ならべ、棒(ぼう)グラフか 折れ線グラフに できる
02
同じ数でも、目もりの 付け方や ならべ方で 見え方が 変わると 言える
03
くらべるときは 棒、時間で 変わる 様子は 折れ線、と 使い分けられる
作り方 | 5分
表から グラフへ

4つの 手順

体験 01 | 12分
どちらが 読みやすい

目もりを くらべる

体験 02 | 13分
自分の グラフ

探究カード v5

教師用メモ

1 分。読み上げるだけ。目標 02 が この回の山場。グラフは「見せ方」でもあると、ここで言い切らずに、体験のあとで名前を付ける。

その 1

表から、グラフへ

たてと よこを 決めて、目もりを 決める

方眼紙に定規をあてて棒グラフをかく小学生の手もと。となりに数を書きならべた表が置いてある
作り方

表から 棒グラフを 作る、4つの 手順

① まず 表に ならべる
1組12人
2組15人

左に くらべるもの、右に 数。たんい(人・回・本)も 書く

② たてと よこを 決める よこに くらべるもの(1組・2組)、たてに 数。たての じくに「人」と 書く
③ 目もりを 決める いちばん 大きい数が 入るように する。0 から はじめる。1 目もりが いくつかを 書く
④ 棒を かく 棒の はばと 間を そろえる。上に 題(何のグラフか)を 書く

※ 端末が なくても できる。方眼紙(ほうがんし)に、丸シールを 1 枚ずつ 貼る。1 目もり=1 で、下から 上へ。折れ線に するときは 点を 打って、定規で つなぐ

教師用メモ

進め方(5分) ①〜④ を読み上げながら、黒板に 1 つ作って見せる。算数でグラフを習っていない学級でも、これだけで作れるようにしてある。既習の学級は 2 分で通してよい。

シールの形が向く場面 1 目もり=1 で丸シールを貼ると、数を数えなおせる。数が 30 をこえる班は、1 目もり=2 にするか、端末で作る。

平均(へいきん)を使う場合 同じことを何日も数えた班は、「全部たして、日数でわる」を教えてよい(第5学年の算数で扱う範囲)。使わなくてもこの回は成り立つ。検定や割合は扱わない。

たんいを書かせる 「12」だけでは、人か回か本か分からない。第5回の記録用紙にたんいを書いていれば、そのまま写せる。

体験 01

同じ 表から 作った 2つの グラフ

あ | 目もりは 0 から 20 まで
0 5 10 15 20 1組 2組 人
い | 目もりは 10 から 16 まで
10 11 12 13 14 15 16 1組 2組 人

どちらの グラフが、数を 読みまちがえにくいだろうか。1 つ おす。おせるのは 1 回だけ

全員が おしたら、2つは 同じ数(1組 12人・2組 15人)だと 明かす。ちがって 見えた 理由を 聞く

教室の 答え | 帯の 長さが 人数
教師用メモ

進め方(12分) 2 つを見くらべる 2分。おす 2分。同じ数だと明かす 1分(ここで声が上がる)。なぜちがって見えたかを二人組で話す 3分。全体で 2 人に言わせる 4分。

数えさせて確かめる 「い」の棒を 1組・2組 とも読み取らせると、どちらも 12 と 15 になる。数は同じ。ちがうのは 目もり。ここが分かれば目標 02 は達成。

どちらが正しいか 「い」の数は合っていて、うそではない。ただし、ぱっと見たときの差の感じが大きく変わる。だから、0 からはじめるのがふつうだと言う。[指針]B5L1(見やすく、読み間違いしにくい配置)。

「どちらも同じ」を選んだ子 責めない。数を読み取れば同じ、という意味で正しい。「数は同じ。では、見た感じはどうだった」と聞き直す。

ならべ方も変わる 時間が残れば、棒の左右を入れかえると印象が変わることも見せる(大きい順にならべるか、1組・2組の順にするか)。

まとめ 01

数は 同じでも、目もりで 見え方が 変わる

0 から はじめるとちゅうから はじめると、少しの ちがいが 大きく 見える。まず 0 から
1 目もりが いくつか 書く書いていないと、読む人が 数を まちがえる
棒の はばと 間を そろえるばらばらだと、太い 棒が 多く 見える
ならべ方大きい順に するか、もとの順に するかで 印象が 変わる。えらんだ 理由を 言えるように する

読む人が 読みまちがえないように 作る。これは、グラフを 作る人の しごと

教師用メモ

3 分。「だます」という言葉は使わない。作る人が気をつけることとして言う。テレビや広告のグラフを思い出す子がいたら受けとめ、次回(言えること・言えないこと)につなぐ。目標 02。

まとめ 02

くらべるときは 棒、時間で 変わる 様子は 折れ線

棒グラフくらべるとき。朝と昼、1組と2組、晴れの日と雨の日。どれが 多いかが 一目で 分かる
折れ線グラフ時間で 変わる 様子を 見るとき。月・火・水…と 日がたつ / 8時・9時・10時と 時こくが 進む。上がっているか 下がっているかが 分かる
まよったらよこの じくが 時間なら 折れ線。よこの じくが くらべるものなら 棒
数が いくつも あるとき同じことを 何日も 数えたら、平均(へいきん)に してもよい。全部 たして、日数で わる

自分の 表の よこの じくを 見て、どちらに するか 決める

教師用メモ

4 分。「朝と昼をくらべる」班は棒、「月曜から金曜まで数えた」班は折れ線。両方ある班は、どちらか 1 つに決めさせる(2 つ作ると時間が足りない)。平均は、使いたい班だけでよい。目標 03。

その 2

自分の 表を、グラフに する

前の回に 集めた 数を、形に して みる

机の上にならんだ記録用紙と方眼紙。方眼紙には丸シールが下から一列に貼られ、棒の形になっている
体験 02

探究カード v5 | グラフの 形

まず 方眼紙に グラフを 作る(シールでよい)。作れたら、いちばん下の 欄を 書き足して、8つ そろえて 出し直す。前の 欄は 短く 書き直してよい

ふしぎ | 前のもの(短く)
問い | 前のもの(短く)
数えるもの | 前のもの(短く)
そろえるもの | 前のもの(短く)
集め方 | 前のもの(短く)
集まった数 | 前のもの(短く)
集まらなかったもの | 前のもの(短く)
グラフの形 | 棒か 折れ線か、たてと よこ、目もり

出したら、右のカードを 3枚 読んで、それぞれに 1つ おす。自分のカードには おせない

8 欄そろったカードが 右に ならぶ。「グラフの形が 問いに合う」が 少ないカードを 1枚 取り上げ、よこの じくが 時間か くらべるものかを 全員で 確かめる

みんなの 探究カード v5
教師用メモ

進め方(13分) 方眼紙にグラフを作る 7分。カードに書き足して出す 3分。読んで押す 3分。10分版のときは、この枚だけを使い、方眼紙のグラフと「グラフの形」の欄までで終える。

手が止まる子 「どれを数えたの」と一つだけ聞く。数えたものが決まれば、たての じく が決まる。方眼紙に 1 目もり=1 で丸シールを貼らせる。棒をかく前に、シールの列が棒になる。

よくあるつまずき たてと よこ が入れかわっている / たんいが無い / 目もりが 0 からでない / 題が無い。この 4 つを、押し合いのときの見どころとして先に言っておく。

2つ作りたい班 時間が足りないので、今日は 1 つ。もう 1 つは次回までの宿題にはせず、第7回で「言えないこと」を書くときに、必要なら作る。

知識・技能の評価はここ。目もりや ならべ方を読みやすく直したカードが A。書いたものは 探究ノート に残る。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の グラフで 答える

01
表から グラフへ 4つの 手順で、自分の 数を グラフに した
02
目もり 同じ 12人と 15人が、目もりを 変えると ちがって 見えた
03
使い分け くらべるときは 棒、時間で 変わる 様子は 折れ線
教師用メモ

1 分。次回は「言えることを一つ言う」。作ったグラフを見て、言えること 一文と、言えないこと 一文を書くと予告する。グラフは次回まで取っておかせる。

自己評価

今日の目標、自分は どこまで

3つの 目標に、「できた」「だいたい」「まだ」の どれか 1つを おす。右の 帯に、教室の みんなの 答えが 集まる

今日の目標、自分は どこまで | 1つずつ おす
01集めた数を 表に ならべ、グラフに できた
02目もりで 見え方が 変わると 言える
03棒と 折れ線を 使い分けられる
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。01 が「まだ」に集まったら、次回の最初の 5 分を方眼紙のグラフ作りに使う。

ふりかえり

グラフに して、見えてきたこと

一文で よい。20字まで。「◯◯の ほうが、△△より 多かった」の 形でも よい。書いたら「送る」

みんなの 見えてきたこと
教師用メモ

4 分。3 つ読み上げる。「思っていたのと 同じだった」「少ししか ちがわなかった」も そのまま 受けとめる。少ししかちがわないときは 「このくらいでは、まだ 分からない」と 書いてよいと 言い、次回につなぐ。次回は「言えることを一つ言う」。