グラフから 言えることが あり、言えないことも ある
10〜45分準備 前の回と同じ教室コードを入れる(探究カードは第2回から同じ場所に育っている)。「教師」を押す。児童は自分の表とグラフ(紙でも端末でもよい)を手元に出しておく。グラフができていない子には、数だけでも書いた紙を出させる。
投影 枚 04 のグラフは投影で大きく見せる。枚 05 の仕分けは一人で行い、答え合わせだけ全体で。
時間配分(45分版) 目標・扉 4分 / 体験1(グラフを読む・仕分ける)16分 / まとめ 6分 / 体験2(探究カード v6)14分 / 今日のまとめ・ふりかえり 5分 = 45分
20分版 枚 02・04・05・06・07・09・11・12 を使う。体験1は答え合わせまで、体験2はカードの下 2 欄だけ書かせる。
10分版 枚 05・07・09・11 の 4 枚。決めることは「言えることを一文書く」だけ。「言えないこと」は書ける子だけでよい。
この回の評価(学習指導要領 総合的な学習の時間 [解説]第1の目標 (2)「整理・分析して」。探究の過程が繰り返されること。[指針]I3L1(主観と客観の区別)(小情)。単元設計は ふしぎを確かめる | 単元設計)
C の児童への手立て 探究カードを開かせ、第3回の「数えるもの」の欄を一つだけ読み返させる。そのうえで「グラフで、いちばん高いのはどれ」と指ささせ、口で言わせてから書かせる。文の型「◯◯のほうが、△△より多かった」をそのまま渡す。
この回は戻ってよい回 「これでは言えない」と分かった子は、①(ふしぎ・問い)に戻ってよい。枚 10 で全員に言う。戻る子が出たら、その子の第5回(集める)をもう一度取る時間を、次の回の中に作る。
次の回へ 第8回「伝えて次のふしぎへ」。今日書いた一文を、相手を決めて伝える。
同じ グラフから 出た 文
言えること/言えないこと
ふりかえり
1分で読み上げる。目標 02 と 03 は、ここでは意味を説明しない。体験のあとで名前を付ける。「言えない」は失敗ではない、とだけ先に一言。
数えた のに、言えないことが ある

4つの うち、このグラフから 言えるのは いくつだと 思うか。まず 予想を 1つ おす。次に、そう 思った わけを 一言(40字まで)書いて「送る」を おす
予想の 分かれ方が 右の 帯に 出る。数を言わずに次の枚へ進み、仕分けのあとでこの帯に戻ると、「予想と違った」が全員に見える
進め方(6分) グラフを読む 2分(「たては何、よこは何」を先に確かめる)。4つの文を読み上げる 1分。予想を押して一言を送る 3分。ここでは答えを言わない。
グラフについて この単元の例(ろうかの人数)で作ってある。自分のグラフは体験 02 で使う。目もりは 10 人きざみ。
予想の分かれ方 「3つ」「4つ全部」が多くなる。③(17 と 20)を「言える」と見る子と、④(なぜ)を「言える」と見る子の 2 種類。どちらも次の枚でひっくり返る。この、予想と違った所に気づくことが、この回の山場(思考・判断・表現の A)。
この帯は残しておく 枚 06 の答え合わせのあとで、投影をここに一度戻す。自分が押した所と答えのちがいを、目で見せる。
グラフは 朝 42人・昼 17人・夕方 20人(ろうかを 1分間に 通った 人数)。まず 上で 印を 選び、次に その印を つける 文を おす。4つ 全部に 印が ついたら「答え合わせ」
進め方(10分) 一人で分ける 4分。答え合わせ 1分。ペアで「③と④はなぜ言えないか」を言い合う 3分。全体で 2分。
答え ①言える(42 と 17。目で見て分かるくらいちがう) ②言える(17 の 2倍は 34。42 はそれより多い。目もりで確かめられる) ③言えない(17 と 20。3 しかちがわない。このくらいでは、まだ分からない) ④言えない(数えたのは人数だけ。なぜ多いかは、数えただけでは言えない)
③でつまずいたとき 「20 は 17 より大きい」は正しい。でも聞いているのは「夕方のほうが人が多い時間だ」と言いきってよいか。別の日に数えたら、ひっくり返るかもしれない。だから「このくらいでは、まだ分からない」と書く。棒の高さのちがいを指で見せると伝わる。
④でつまずいたとき 「げた箱が近い」は、数えていない。確かめるなら、げた箱に近い所と遠い所で、同じやり方で数える。それは第3回で作った「どっちが多い?」の形。「なぜ」を消すのではなく、確かめられる形に言い替えると言う。
ここで枚 04 の帯に一度戻る。「4つ全部」「3つ」を押した子が多いはず。責めずに「大人もよくやる」と言う。
| 言える | グラフを 見て、目で 見て 分かるくらい ちがうとき。①朝と昼(42 と 17)、②2倍より 多い(17 の 2倍は 34。42 はそれより 上) |
| 言えない ① 少ししか ちがわない | ③夕方と昼(20 と 17)は、3 しか ちがわない。別の日なら ひっくり返るかもしれない。こういうときは 「このくらいでは、まだ 分からない」と 書く |
| 言えない ② なぜかは 分からない | ④「げた箱が 近いから」は、数えていない。なぜ 多いかは、数えただけでは 言えない。確かめるなら、げた箱に 近い所と 遠い所で、同じ やり方で 数える |
数が 大きいほうを、そのまま「多い」と 言いきらない。ここが 今日の 分かれ目
3分。読み上げて、③と④のちがいを一度だけ整理する。③は数が足りない、④は数えたものがちがう。
第2回で「なぜだろう?」の問いを「〜だと、〜になるのかな」に書き直させた理由が、ここでつながる。「なぜ」のままでは、数えても答えにならない。その子には「第2回で書き直したのは、このためだった」と言う。
[指針]I3L1(主観と客観の区別)は、この単元ではこの枚のこと。検定や割合は使わない。目で見て分かるくらいちがうかで判断する。
型に 数を 入れるだけで よい。かっこよく 書かなくて よい。数が 入っているかだけ 見る
2分。投影に出したまま、次の枚(探究カード)へ進んでもよい。書けない子には、この枚を手元の端末で開かせる(縦読みにすると型だけ残る)。
「□倍」が分からない子には、下の型(◯◯のほうが、△△より多かった)だけ使わせる。倍は第5学年の算数で扱うが、この単元では要求しない。
10分版はこの枚から 枚 05 で仕分け、この枚で型を見て、枚 09 でカードに一文書く。それで 10 分は成り立つ。
言えること 一文と、言えないこと 一文

前の 回に 書いた 上の 2欄は、そのまま 出てくる(直しても よい)。今日は 下の 2欄を 書き足して、4欄 そろえて 出す。型は 前の 枚に ある
出したら、右の カードを 3枚 読んで、1つずつ おす。自分の カードには おせない。友だちに おされた 印を 見て、書き直して もう一度 出しても よい
4欄そろったカードが右に並ぶ。「言えないことが書けている」が少ないカードを 1 枚取り上げ、全員でどこが言えないかを探す
進め方(14分) 書いて出す 8分。互いに読んで押す 4分。書き直して出し直す 2分。教室コードは第2回から同じなので、上の 2 欄は自動で入っている。入っていない端末は、コードを確かめる。
紙で行う場合 B5 の 1 枚に線を 2 本足して、下に「言えること」「言えないこと」の欄を作る。書けたら 4 人の班で回し読みし、「数が入っているか」だけ確かめ合う。
よくある直し 「たくさん通った」→ 数が無い。グラフの数字を入れさせる / 「朝がこむと分かった」→ 「こむ」は数えていない。「人が多かった」に直す / 言えないことが空 → 「なぜ」で始まる文を一つ作らせて、頭に「なぜ〜かは、これでは言えない」を付けさせる。
欄について 今日で 4 欄。前に書いた「数えるもの」「そろえるもの」「集め方」などは 探究ノート に残っている。消えたわけではないと、聞かれたら言う。
集まった数が足りない子 「集まらなかった」も書いてよい。「雨で 2 日数えられなかったので、このくらいではまだ分からない」は、りっぱな「言えないこと」。
3分。この枚は必ず入れる。[解説]の言う「探究の過程が繰り返される」は、ここで実際に起きる。
戻る子が出たら、名前を挙げてほめる。ただし全員を戻らせない。次の回(第8回)は、戻った子も「いまのところ言えること」を伝える形で参加できる。
時間が取れる場合 戻る子のために、第5回(集めて記録する)をもう一度 20 分だけ取ると、第8回までに間に合う。取れない場合は「次のふしぎ」(第8回)に書かせて、そこで終える。
次の 回は、この 一文を だれに 伝えるかを 決める。相手が 変わると、言い方も 変わる
2分で読む。次回は第8回「伝えて次のふしぎへ」。今日のカードをそのまま使うので、消させない。
3つの 目標に、「できた」「だいたい」「まだ」の どれか 1つを おす。右の 帯に、教室の みんなの 答えが 集まる
1分。「まだ」が多い目標は、第8回の冒頭で拾い直す。とくに 02 が「まだ」に寄ったら、第8回の最初に「なぜは言えない」をもう一度 3 分だけ扱う。
はじめに 予想した 数と、答えは 合っていたか。ちがった ところを 一言で 書く。40字まで。書いたら「送る」
3分。いくつか読み上げて終わる。予想と違った所に気づいて書けている子が、思考・判断・表現の A にあたる。ここに出た一言を書き留めておく。
「全部合っていた」子には、「③をなぜ言えないと思ったか」を聞いて、その理由を書かせる。