数字ひとつが「情報」に変わる瞬間を、自分の端末で確かめる
50分準備(授業前) 上のバーの「教室コード」に好きな英数字4〜8字(例: 1a23)を入れ、生徒にはこのページの URL とコードを伝える。生徒はスマホ・タブレット・PC どれでもよい。縦読みモードに自動で切り替わる。
投影 このページを投影し、上のバーの「教師」を押す(投影画面には生徒の入力欄が出なくなり、体験 01 でデータを選べるようになる)。→ キーで進む。N で右にこのメモが出る。バーはマウスを上端に寄せると出る。
時間配分 扉・目標 3分 / 節1 15分 / 節2 15分 / 節3 10分 / まとめ・ふりかえり 7分
この回の評価(指導要領 (1) ア(ア)。単元設計は 単元設計のページ)
ふりかえりの枚の自己評価(できた/だいたい/まだ)の分布を見て、「まだ」が多い目標を次回冒頭で拾い直す。
同じ数字を、みんなで違う意味に読む
1通のメッセージを送り、消してみる
表現・伝達・記録に分ける
目標は読み上げるだけでよい。「3つとも、今日この画面で自分が何かをした結果として言えるようになる」と一言添える。
よく聞く言葉なのに、聞かれると答えにくい

数字は読める
でも何の数かは書いていない
この「37.5」を見て、何かを決められるだろうか。休むか、出かけるか、買うか。決められないなら、まだ足りないものがある。
数秒だけ黙って見せる。「これ、何の数だと思う?」と 2〜3 人に聞くと、体温・気温・靴のサイズなどバラける。それでよい。「バラけたね。同じ数字なのに」と受けて次へ。
ここでは定義を言わない。体験のあとで言う。
進め方(15分)
想定回答 体温→休む・病院 / 気温→出かけない・水を飲む / 点数→喜ぶ・見直す / 値段→買う・買わない。
拾いたい発言 「何の数か分かると決められる」「数字だけだと決められない」。これが次の枚の定義につながる。
集まらない端末があるときは、教室コードの入力を確認する。バーの入力欄は Enter で確定。
| データ | 事実や数値そのもの。「37.5」だけ。それだけでは何も決められない |
| 情報 | データを解釈して意味を持ったもの。「体温が 37.5」。決められる |
| 情報のはたらき | 思考・判断・表現・行動の材料になる。さっき「休む」と決めたのがそれ |
※ 同じデータでも、解釈する人と場面が違えば別の情報になる。さっき画面に並んだ読み方の数だけ、情報があった
「解釈」の一語を板書かノートに書かせる。生徒の言葉なら「何の数か分かる」でよい。
目標 01 はここで達成。「自分の例」は体験で送ったものそのもの。
モノと何が違うのか、送って、消して、確かめる

教室のみんなに届く短いメッセージを 1 通送る。自分や人の名前は書かず、用件だけを書く。届いたメッセージは「転送」を押すと自分の端末にもコピーされる。自分のメッセージは「削除」で自分の画面から消せる
進め方(10分+次の枚 5分)
ルール 名前・他人のことは書かない、と最初に言う。不適切なものが出たら投影を次の枚に送って続ける(24 時間で消える)。
「削除」は自分の端末で見えなくするだけ。サーバーからは消していない。これは意図した仕様で、SNS の削除と同じ構造。
さっき自分がした 4 つのことを、言葉にする。それぞれをタップすると答えが開く。開く前に、隣と 1 つずつ言ってみる
ペアで 1 分。そのあと投影で 1 つずつ開く。用語(残存性など)は開いてから初めて出す。先に言わない。
想定回答 「サーバーに残ってる」「他の人のスマホにコピーがある」「消したのは自分の画面だけ」。どれも正しい。残存性と複製性が同時に出てくるので、分けて整理する。
04 は出にくい。「今、手に何か持ってる?」と聞く。
だから、出す前に考える。出したあとでは取り消せない。今日「削除」を押したときに見たとおり
目標 02 はここで達成。4 語を体験の操作と対にして言えるかを、次回の冒頭で聞く。
情報モラルの話に広げすぎない。「出す前に考える」の一言で止め、詳しくは (1) の後の回で扱う。
形のない情報は、必ず何かに乗って動く

さっきのメッセージは、文字で書き、ネットで届き、サーバーに残った。情報が乗る「メディア」には 3 つの役割がある。まず上で付ける印(表現・伝達・記録)を選び、次にその印を付ける語を押す。12 個すべてに印を付けたら「答え合わせ」
端末内だけで完結する。教室コードは要らない。3 分で答え合わせまで。
「紙」は記録にも表現にも見える、という声が出たら拾う。メディアは 1 つの物が複数の役割を持つ。手紙なら、文字(表現)を紙(記録)に書き、郵便(伝達)で運ぶ。
| 表現のメディア | 情報を表す手段。文字・図・音声・動画 |
| 伝達のメディア | 情報を運ぶ手段。電話・郵便・放送・インターネット |
| 記録のメディア | 情報を残す手段。紙・USB メモリ・ハードディスク・クラウド |
※ USB メモリ = 手のひらに載る、データを持ち運ぶ小さな道具。クラウド = 自分の端末ではなく、インターネットの向こう側にあるコンピュータに預けて残すこと
※ 情報には形がない(無形性)。だから、送り手はメディアに乗せ、受け手はメディアから読み取る。読み取り方が違えば、届く情報も変わる
目標 03。「送り手側で情報からメディアに変換、受け手側でメディアから情報に変換」の往復を、体験 01 の「37.5」に戻って言うと 3 節がつながる。37.5 という文字(メディア)から、体温という情報を読み取ったのは受け手。
道具で伝え方を切り替え、落ちてしまう情報を 1 つ見つけて出す
進め方 見つけた人から出す。全員に同じ答えを求めない。出てきたものを 2〜3 個読み上げ、共通点を言葉にする。
5分。体験 01 で出た「情報の特性」と結ぶ。同じ出来事でも、選ぶメディアで残るものが変わる。
道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。
読み上げず、生徒に 01 から順に言わせる。言えなければ該当の体験の枚に戻る(← キー)。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る。正直に選ぶほど、次回の授業が自分に合う
1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す(分布は 24 時間残る。スクリーンショットで控える)。
一文でよい。今日の 3 つの体験のどれかに触れて書く
3 分。集まったものをいくつか読み上げて終わる。評価に使うなら、目標の 3 つのどれに触れているかで見る。
回答は 24 時間で消える。残したい場合は投影画面をスクリーンショットする。