投稿ひとつが、マナーの話か、ルールの話か、法律の話か。実際の事件で線を引く
50分準備 教室コードは前回と別のものにする。上のバーに入れて「教師」を押す。
時間配分 前回まとめ・目標 4分 / 節1 事件で線を引く 15分 / 節2 自由の範囲 15分 / 節3 消えない 10分 / まとめ・ふりかえり 6分
教科書: 新編情報Ⅰ 04 情報モラル(p.14)。事件は実際に報道されたものを、人名・店名を伏せて使う。
この回の評価(指導要領 (1) ア(イ) イ(イ)。単元設計は 単元設計のページ)
ふりかえりの枚の自己評価(できた/だいたい/まだ)の分布を見て、「まだ」が多い目標を次回冒頭で拾い直す。
情報技術は問題解決の道具。集める・分析する・実行する・共有する、のどこでも使える。ただし、使い方を間違えると、自分と他人を傷つける道具にもなる
今日は、その線引きの話
前回の 5 ステップを 1 人に言わせる。ワークシートを開いて確認してもよい(各自の端末に残っている)。
※ SNS(エスエヌエス)= 文章や写真を投稿して、たくさんの人とやり取りする仕組み。見知らぬ人にも届く
実際の投稿を 3 つに分ける
どこまで自由で、どこからダメか
特定までの時間を当てる
「悪ふざけ」で済むのか、店が潰れるのか

進め方(5分) 読んで 1 分で選ばせる。棒が出そろったら「法律の問題」を選んだ人に「何罪?」と聞く。答えられなくてよい。
答え 法律の問題。店の営業を妨げた「威力業務妨害」にあたりうる。加えて、店に対する損害賠償(民事)。雇い主側も責任を問われることがある。
「問題なし」が数人いてもよい。そのまま次のケースへ。
答え 法律の問題。撮られた側の「肖像権」(勝手に撮影・公開されない権利)と「プライバシー権」の侵害。「キモい」と公開したことは「名誉毀損」「侮辱」にあたりうる。
拾いたい発言 「投稿した側も特定された」。次の節 3 の伏線。「見知らぬ人だから」「冗談だから」は理由にならない、を確認する。
※ 2 つの事件が罪になった理由: 威力業務妨害、名誉毀損・侮辱、肖像権とプライバシー権の侵害。法律は社会の変化に追いつかないことがあり、「法律にないからよい」とはならない
目標 01。法律名は 4 つを読み上げる程度でよい。「法律が追いついていない例」を 1 つ聞くと盛り上がる(生成 AI、ドローン、電動キックボード)。
何を言ってもよい。では、どこまで

憲法は思想・言論の自由を保障している。SNS で「これは自由でいい」と「これはもうダメ」の境目を、自分の言葉で一組書く。人や店の名前は書かず、「友達」「近くの店」のように役割で書く
全員の境目が右に並ぶ。「ダメ」側に共通するものを探す
進め方(8分) 一人で 3 分。集まったら「ダメ」側を読み上げ、共通点を聞く。「他人が出てくる」「本当かどうか分からない」「特定できる」が出れば十分。
想定回答 意見を言う/人を名指しで攻撃する ・ 感想を書く/嘘を書く ・ 自分の写真/他人の写真 ・ 匿名で批評/匿名で脅す。
拾いたい発言 「自分のことなら自由、他人が絡むとダメ」。次の枚の「他者の人権」につながる。
境目に共通していたものを、言葉にする。それぞれをタップすると答えが開く。開く前に、隣と 1 つずつ言ってみる
ペアで 1 分。投影で 1 つずつ開く。03 は前回の情報の特性と結びつける。目標 02 はここで達成。
炎上から特定まで、何時間かかるか

ケース 2 の大学生は、投稿から実名・顔写真・大学名が探し出されるまで、どのくらいかかったと思う?
答え 数時間以内。過去の投稿、友達のアカウント、写り込んだ制服や背景から、複数人が手分けして特定する。「1 週間」を選んだ人が多いほど、次の枚が効く。
「特定された後どうなった?」を聞いてから次へ。
| ネットに残り続ける | 削除しても、コピーとスクリーンショットが残る。時間がたってから炎上することもある |
| 進学・就職に影響する | 企業は面接者の SNS を探し、過去の投稿を見ることがある。内容によっては不採用になりうる |
| 拡散にも責任がある | 自分が元の投稿者でなくても、拡散した相手に影響が出れば過失になる |
投稿する前に、数年後の自分と、関係する人がそれを見たときどう思うか、を一度考える。良かれと思っても、他人の情報は「公開」しない
目標 03。脅すだけで終わらせない。「だから投稿するな」ではなく「投稿する前に一度見直す」が今日の結論。次回(個人情報)で、特定される仕組みそのものを扱う。
道具の場面をためし、「法では止められないが、してはいけない」ものを 1 つ見つけて出す
進め方 見つけた人から出す。全員に同じ答えを求めない。出てきたものを 2〜3 個読み上げ、共通点を言葉にする。
5分。「違法ではないが、してはいけない」の例に時間を使う。
道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る。正直に選ぶほど、次回の授業が自分に合う
1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す(分布は 24 時間残る。スクリーンショットで控える)。
一文でよい。今日の 3 つの体験のどれかに触れて書く
3 分。いくつか読み上げて終わる。回答は 24 時間で消える。