名前を書かなくても、3 つの投稿で学校まで分かる。自分の手で特定してみる
50分準備 教室コードは前回と別のものにする。「教師」を押す。
時間配分 前回まとめ・目標 4分 / 節1 何が個人情報? 12分 / 節2 特定される仕組み 18分 / 節3 自分の設定 10分 / まとめ・ふりかえり 6分
教科書: 新編情報Ⅰ 05 個人情報の流出(p.16)。体験 02 の投稿は架空。実在の人物・学校に当たらないように作ってある。
この回の評価(指導要領 (1) ア(イ) イ(イ)。単元設計は 単元設計のページ)
ふりかえりの枚の自己評価(できた/だいたい/まだ)の分布を見て、「まだ」が多い目標を次回冒頭で拾い直す。
電車で撮って「キモい」と投稿した大学生は、逆に数時間で実名と顔写真を特定された。名前は書いていないのに、なぜ分かったのか
今日は、特定される仕組みを自分でやってみる
「なぜ分かった?」を 2 人に聞いてから進む。「過去の投稿」「友達」「写真の背景」が出ればよい。
※ SNS(エスエヌエス)= 文章や写真を投稿して、たくさんの人とやり取りする仕組み
10 個を 3 つに分ける
3 つの投稿から、どこの誰かを当てる
自分の端末で確かめる
名前以外のものも、組み合わせれば個人情報になる

下の 10 個を分ける。まず上で付ける印を選び、次にその印を付けるものを押す。全部に印を付けたら「答え合わせ」。迷ったものは、隣と理由を言い合う
進め方(6分) 一人で 3 分。答え合わせのあと「特定されない」に何を入れたかを聞く。「好きな色」1 つだけが正解だが、「好きな色でも、他と組み合わせれば」と言う生徒がいれば、それが今日の要点。
答えの根拠 教科書: 「学校名や所属している部活動、血液型など、1 つだけでは分からなくても、いくつかの情報を組み合わせて個人が特定できるものも個人情報」。
| 個人情報 | それを見れば個人が特定できてしまう情報。氏名・住所・顔写真。組み合わせると特定できるもの(学校名・部活・血液型・誕生日)も個人情報 |
| 狙われる情報 | 氏名・生年月日・住所のほか、医療情報、指紋などの生体情報、位置情報、金融情報(口座・カード) |
| 使い道 | 不正送金や不正決済、アカウントの乗っ取り、友達になりすました詐欺、迷惑メールの宛先。盗まれた情報は売られ、次の詐欺に使われる |
※ 匿名で投稿してもアクセス記録が残るので、本人は特定できる。「名前を書いていない」は守りにならない
目標 01。「クレジットカード情報は闇市場で数千円で売られる」程度の相場を口頭で添えると実感が出る(概算で、年によって変わる)。
名前を書いていない 3 つの投稿から、どこまで分かるか

進め方(12分)
想定回答 学校: リボンの色・坂の上 / 地域: 赤い鉄橋と時計台 / 学年: 4 月に「今日から高校生」 / 部活: ダブルスがある競技(テニス・バドミントン・卓球)。
| 写真の位置情報 | スマホは撮影場所を写真に付けることがある(ジオタグ)。自宅や学校が分かる。切っていても、写り込んだ風景や建物から場所が分かる |
| リンクをたどる | 自分は何も書いていなくても、つながっている友達の投稿と照らし合わせると、地域・学校・学年が出る |
| 想定を超えて広がる | 仲間内に見せるつもりの投稿が広がり、批判を受け、特定にまで進む事例が絶えない。肖像権にも注意 |
目標 02。「断片であっても」が教科書の言葉。「友達の投稿」は自分では防げないので、次の節の設定の話につなぐ。
今、この端末で確かめる

自分のスマホの設定と、いちばん使う SNS を開いて確かめる。できているものに印を付ける。この画面は自分の端末にだけ残る
進め方(7分) 実際に設定画面を開かせる(学校の端末なら、家で確かめる宿題にする)。05 の「直すこと」だけは全員に書かせる。
iPhone: 設定 → プライバシー → 位置情報サービス → カメラ。Android: カメラアプリの設定 → 位置情報タグ。
だから、設定を見直すことに意味がある。自分の情報と、周りの人の情報。写真に写った友達の顔も、その人の肖像権
目標 03。「他人の情報も自分が漏らす側になりうる」を最後に一言。友達の写真を勝手に載せる、が最も身近な例。
どの項目が組み合わさると個人が特定できるのか。道具の上で、項目を足したり外したりして確かめる
確かめる前に、いまの予想を 1 つ選ぶ。当たっていなくてよい。予想を置いておくと、違ったときに気づける
選んだ人数が右に出る。分かれているところを 1 つ読み上げてから次へ
予想を先に(2分) 先に道具を開くと、触って終わる。予想を置いてから確かめると、違ったところが残る。
5分。体験 01 の分類と同じ結論になるかを見る。
道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。
進め方 手順のとおりに触らせる。終わったら前の枚の予想と見比べ、外れた人を 2 人読み上げる。
5分。体験 01 の分類と同じ結論になるかを見る。
道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る。正直に選ぶほど、次回の授業が自分に合う
1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す(分布は 24 時間残る。スクリーンショットで控える)。
一文でよい。今日の 3 つの体験のどれかに触れて書く
3 分。いくつか読み上げて終わる。