もし著作権がなかったら、何が起きるか。そこから考えると、法律の意味が見える
50分準備 教室コードは前回と別のものにする。「教師」を押す。
時間配分 前回まとめ・目標 4分 / 節1 何のためにある 14分 / 節2 著作権の中身 16分 / 節3 産業財産権 8分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 8分
教科書: 新編情報Ⅰ 07 知的財産権(p.20)。
この回の評価(指導要領 (1) ア(イ) イ(イ)。知的財産に関する法律。単元設計は 単元設計のページ)
ふりかえりの枚の自己評価(できた/だいたい/まだ)の分布を見て、「まだ」が多い目標を次回冒頭で拾い直す。
前回までは「自分と他人を守る」話だった。今日は「作った人を守る」話。作った人が守られないと、何が起きるのか
法律は「使ってはいけない」ではなく、何を守っているのか
前回の「今日変える」で決めたことを実行したかを、挙手で聞く。
著作権がない世界を、全員で想像する
侵害か、例外か、を分ける
製品を 4 つの権利に分ける
もし著作権がなかったら

教科書は見ない。「作った人の権利が一切ない世界」で起きることを、思いつくだけ送る。短くてよい。人のアイデアの「便乗」を押すと、その続きとして書ける
進め方(10分) 2 分でブレスト。最初は「タダで読める」「コピーし放題」など得する話が並ぶ。そこで「じゃあ、作った人はどうなる?」と聞き、もう 2 分。「稼げない」「描くのをやめる」「新作が出ない」「パクリだらけ」が出る。
拾いたい流れ 得をする → 作る人が食べていけない → 作らなくなる → 文化が止まる。便乗の連鎖でこの流れが出たら、それをたどって見せる。
ここで結論を言わない。次の枚で生徒の言葉から組み立てる。
※ 著作権法は「人の作品を使ってはいけない」法律ではない。作った人の利益を守ることで、創作意欲を保ち、文化を発展させるための法律
目標 01。「自分が描いた絵が勝手にグッズにされて売られたら」と自分側に置き換えさせると通じる。侵害の罰則(10 年以下の懲役・1,000 万円以下の罰金)は口頭で。
気持ちを守る権利と、お金を守る権利

著作者には「気持ちを守る権利(人格権)」と「お金を守る権利(財産権)」がある。下の使い方を 3 つに分ける。まず上で付ける印を選び、次にその印を付けるものを押す。全部に印を付けたら「答え合わせ」
進め方(8分) 一人で 4 分。「買った曲を 30 人に配る」で迷う生徒が多い。買ったのは「聴く権利」であって「配る権利(複製権・公衆送信権)」ではない。
答えの根拠 人格権: 氏名表示権・同一性保持権・公表権。財産権: 複製権・公衆送信権。例外: 私的使用のための複製(家庭内)、教育機関での複製、正当な範囲の引用(出典明示・主従関係)。
「漫画を撮影して公開した少年」の事例(出版社に約 20 億円の損害と推定、逮捕)は教科書コラム。
| 例外 | 家庭内の私的複製 / 授業での複製 / 出典を示した正当な引用。死後 70 年で著作権は消滅する |
目標 02。「引用」の条件(出典・必要最小限・主従関係・改変しない)は第9・10回の提案づくりで実際に使うので、ここで一度押さえる。
スマホ 1 台に、4 つの権利が入っている

産業財産権は 4 つ。下のものがどの権利で守られるかを分ける。まず上で付ける印を選び、次にその印を付けるものを押す
進め方(5分) 3 分で答え合わせまで。目標 03。特許と実用新案の境目(高度な発明か、構造の考案か)は迷ってよい。登録制であること、期間があることを押さえる。
正直に。誰が選んだかは出ない。当てはまるものを全部押す。押さなくてもよい
責めない。「だから今日から」ではなく「どれが人格権で、どれが財産権に触れるか」を棒を見ながら分類させる。自分の作品を守ってもらう側でもあることを最後に。
道具で使い方を 3 つためし、例外で認められる条件を自分のノートに書く
※ この枚は提出しない。自分の手で確かめて、分かったことをノートに書く
進め方 提出させない枚。手を動かして確かめるところまで。机間指導で、止まっている生徒だけを見る。
6分。2 つの道具を続けて使う。時間がなければ著作権だけ。
道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る。正直に選ぶほど、次回の授業が自分に合う
1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。
一文でよい。今日の体験のどれかに触れて、自分の行動として書く
3 分。「クリエイティブ・コモンズ」「フリー素材の利用規約」を確かめる、が出れば紹介する。第9・10回の提案づくりで実際に使う。