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情報Ⅰ (1) 情報社会の問題解決 | 第9回 | 単元末の課題 1/2

問題の発見と調査

8 回分の道具箱を使って、身のまわりの情報社会の問題を一つ、自分たちで定義する

50分 | ペアでもよい
教師用メモ

準備 教室コードは第10回と同じものにする(2 回で 1 つの課題。前回までとは別)。「教師」を押す。個人でもペアでもよい。ペアなら片方の端末から提出する。

時間配分 課題の説明 6分 / 節1 問題を出し合う 12分 / 節2 理想と現実で定義する 14分 / 節3 調べる計画 12分 / 自己評価・ふりかえり 6分

位置づけ 指導要領 (1) 内容の取扱い(2)「生徒が情報社会の問題を主体的に発見し明確化し、解決策を考える活動」。解説の例: 生徒会活動の活性化、図書館を魅力的に、地域の人に SNS の使い方を教える講座、商店街の活性化。単元設計と評価課題の規準は 単元設計のページ。

この回の評価(指導要領 (1) イ(ア) イ(ウ)。評価課題の前半)

  • 知識・技能 問題を理想と現実のギャップで書き、情報の特性・法規・技術のどれに関わるかを示している(体験02)
  • 思考・判断・表現 何を・誰に・どうやって調べるかを、根拠が取れる形で計画している(体験03)
  • 態度 自分たちで問題を選び、次回までに調べる、と決めている(ふりかえり)

次回までの宿題: 体験03 の計画どおりに調べてくる(アンケート・インタビュー・公開データ・自分の記録)。

単元末の課題

問題を一つ見つけ、調べて、解決策を提案する

今日 | 問題を見つける→今日 | 理想と現実で定義→今日 | 調べる計画→次回までに調べる→次回 | 提案して評価し合う
問題の範囲学校か地域の、情報に関わる問題。例: 学校の連絡がアプリだけで届かない人がいる / 部活の SNS 発信で困っていること / 家族が使えないサービス / 図書館の本を探しにくい
提案の中身(次回)問題(理想と現実)/根拠(調べたこと)/解決策を 2 つ以上出して比べ、1 つ選んだ理由
よい提案の条件根拠がある(自分たちの調査か公開データ)と、比較して選んでいる(選ばなかった案の結果も予想している)。全員で相互評価する
教師用メモ

「よい提案の条件」の 2 つが、そのまま次回の相互評価の観点。ここで読み上げて、次回も同じ言葉を使う。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
身のまわりの情報社会の問題を、理想と現実のギャップとして一つ定義できる
02
その問題が、この単元で学んだ特性・法規・技術のどれに関わるかを示せる
03
根拠を取るために何を・誰に・どうやって調べるかを計画できる
01 | 12分
問題を出し合う

ブレストで量を出し、一つ選ぶ

02 | 14分
理想と現実で定義

頑張るで埋めず、課題に分ける

03 | 12分
調べる計画

根拠の取り方を決める

SECTION 01

問題を出し合う

困っているのは、自分だけではないかもしれない

教室の窓際で、高校生数人が付箋を壁に貼りながら、身のまわりの困りごとを出し合っている
体験 01

情報に関わる「困った」を、全員で出す

学校か地域で、情報(連絡・SNS = 投稿して人とやり取りする仕組み・機器・ネット・データ)に関わる困りごとを、思いつくだけ送る。質より量、批判しない。人のアイデアの「便乗」を押すと、その続きとして書ける

0
全員の困った
0
自分の困った
0
便乗して生まれた
出てきた困りごと
教師用メモ

進め方(10分) 2 分ブレスト。投影で似たものをまとめて名前を付ける(KJ 法。第2回の発想法)。「連絡」「SNS」「使えない人」「機器」などのグループができる。

そのあと各自(ペア)が取り組む問題を一つ選ぶ。条件: 自分たちで調べられること。「校則を変える」のような大きすぎるものは、調べられる範囲に切る。

SECTION 02

理想と現実で定義

「困った」を解ける形に変える。第2回でやったこと

ノートの見開きに左右2つの枠を描き、高校生が左に理想、右に現実を書き込んでいる
体験 02

選んだ問題を、理想と現実で書く

理想は「状態」で書く(「頑張る」は入れない)。現実は、いま起きていることを具体的に。最後に、この問題が関わるものを現実の末尾に【 】で添える: 【特性】【法規】【技術】【使えない人】のどれか

理想 | こうなっていてほしい
現実 | いまはこう 【関わるもの】

全員の定義が右に並ぶ。理想が「状態」になっているか、現実が「調べられる」形かを見る

みんなの問題の定義 | 理想 → 現実
教師用メモ

進め方(12分) 5 分で書く。投影で 3〜4 組を取り上げ、「理想が『頑張る』になっていないか」「現実は数えられるか」を全員で直す。ここが第2回の「問題を課題に分ける」の実践。

拾いたい発言 「現実の『3 割』はどうやって分かる?」→ 次の節の調査計画へ。「【使えない人】はデジタルデバイドの話」→ 単元の内容と結びつく。

目標 01・02 はこの枚で見る。

SECTION 03

調べる計画

根拠がない提案は、意見でしかない

高校生2人がタブレットの表とアンケート用紙を前に、誰に何を聞くか相談している
体験 03

何を、誰に、どうやって、いつまでに

次回までに根拠を取る計画。この画面は自分の端末に残る(ペアなら両方の端末に同じものを書く)

01
何を知りたい
02
誰に・何から
03
どうやって
04
気をつけること
05
いつまでに
※ 04 は第4回(個人情報)・第6回(引用)・第8回(偏り)で学んだこと
教師用メモ

進め方(10分) 6 分で書く。隣と交換して「その方法で根拠が取れるか」を確かめる(2分)。

よくある直し 「みんなに聞く」→ 誰に何人か / 「ネットで調べる」→ どのサイト・データか / アンケートの選択肢が偏っていないか(第8回)/ 名前や個人情報を集めない(第4回)。

公開データの例: 総務省「通信利用動向調査」、内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査」、自治体の統計。

今日のまとめ

次回までに持ってくるもの

01
問題の定義 理想と現実。関わるもの【特性/法規/技術/使えない人】。今日送ったもの
02
根拠 計画どおりに調べた結果。数字か、聞いた言葉か、公開データの出典
03
解決策の候補を 2 つ以上 まだ選ばなくてよい。次回、比べて選ぶ

※ 調べるときのルール: 名前を集めない、写真は許可を取る、引用は出典を書く、選択肢で偏らせない

教師用メモ

調べる時間が取れない場合は、次回の冒頭 10 分を「教室内アンケート」に当てる(この教室ページの投票部品を使えば、その場で集められる)。

自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01問題を理想と現実のギャップとして一つ定義できた
02特性・法規・技術のどれに関わるかを示せた
03何を・誰に・どうやって調べるかを計画できた
できただいたいまだ
教師用メモ

「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で個別に見る(提案の前に定義を直す)。

ふりかえり

次回までに、自分が調べること

一文で。「誰に・何を・どうやって」の形で書くと、次回そのまま根拠になる

みんなの調べること
教師用メモ

3 分。投影を見て、調べる相手が重なっているペアがあれば、一緒に集めるよう促す。