スマホがなかった頃、待ち合わせはどうしていたか。手段が変わると、つながり方が変わる
50分準備 教室コードは新しいものにする。「教師」を押す。
時間配分 単元の入口・目標 5分 / 節1 スマホがなかった頃 12分 / 節2 手段を分ける 14分 / 節3 場面で選ぶ 12分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 7分
教科書: 新編情報Ⅰ 11 コミュニケーション手段の変化(p.36)。
この回の評価(指導要領 (2) ア(ア) イ(ア)。メディアの特性とコミュニケーション手段の特徴を、変遷も踏まえて科学的に理解する。単元設計は 単元設計のページ)
ふりかえりの枚の自己評価の分布を見て、「まだ」が多い目標を次回冒頭で拾い直す。
第1単元の最後に、問題の解決策を提案した。それを「相手に伝わる形」にするのがこの単元。まず、伝える手段そのものが、ここ 30 年でどう変わったかから
スマホがなかった頃、どうしていたのか
単元の全体像を 1 分で。第11回の課題(学校の誰かに 1 枚で伝える)をここで予告する。
家族に聞いたことを全員で並べる
2 つの軸で 4 つに
お礼、連絡、謝る。それぞれ何で
待ち合わせ、道案内、写真、音楽。全部どうしていた

自分がスマホでしていることを一つ選び、なかった頃のやり方を書く。スマホを持っていない人は、学校の端末・テレビ・電話でしていることでよい。家族に聞いたこと、想像でもよい。2 組目があってもよい
全員の「今 → 昔」が右に並ぶ。昔のやり方に共通する「制約」(時間・場所・相手の数)を探す
進め方(8分) 一人で 3 分。集まったら「昔」側を読み上げ、何が制約だったかを聞く。「同じ時間にいないと伝わらない」「その場所に行かないと」「一人ずつにしか言えない」が出ればよい。次の節の 2 つの軸(同期/非同期、1対1/1対多)がここから出る。
想定回答 地図アプリ/紙の地図・人に聞く ・ 写真を送る/現像して手渡す ・ 音楽/CD・ラジオ ・ 調べる/辞書・図書館。
※ 手段が増えたぶん、相手・目的・状況に応じて選ぶ力が要る。それが次の節
目標 01。「携帯電話が出た頃、人は直接会わなくなると言われた。実際は待ち合わせが増えた」(教科書コラム)を添えると、技術が社会を変える方向は予想と違うことが伝わる。
同じ時間にいる必要があるか。相手は一人か、大勢か

同期=相手と同じ時間にいる必要がある。非同期=自分の都合のときに受け取れる。1対1=相手は一人。1対多=少数から大勢へ。まず上で付ける印を選び、次にその印を付けるものを押す。全部に印を付けたら「答え合わせ」
進め方(8分) 一人で 4 分。「SNS への投稿」は 1対多だが、返信が来れば多対多にもなる、という声があれば拾う(軸は 2 つだけでは足りない、が本来)。
拾いたい発言 「同期は相手の時間を奪う」「非同期は返事がいつ来るか分からない」。次の節の「場面で選ぶ」の判断材料になる。目標 02。
| 同期 / 非同期 | 同期は相手と時間を共有する(電話・対面・生放送)。非同期は互いの都合で受発信できる(手紙・メッセージ・投稿) |
| 1対1 / 1対多 | 1対1 は双方向のやりとり(手紙・電話)。1対多は少数の送り手から多数の受け手へ一方向(テレビ・新聞)。ネットで多対多が可能になった |
| メディア | 情報をやり取りするための媒介(第1単元)。コミュニケーション=人と人、人と集団の間で情報をやり取りすること。つまりメディアはその道具 |
道具だから、目的に合わないものを選ぶと伝わらない。緊急のときに非同期、大勢に伝えたいのに 1対1、では届かない
直接/間接の軸もある(対面は直接、電話は間接)と一言添えてよい。
お礼を言う、部活の連絡、家族に謝る

直接会えない。友達に、ノートを貸してもらったお礼を言いたい。どれで伝える? 理由を言えるように選ぶ
正解はない。少数派を選んだ人に理由を聞く(「声で伝えたい」「相手の時間を取りたくない」)。同じ目的でも、相手との関係と状況で選択が変わることを見せる。
明日の朝の集合が 30 分早まった。部員 25 人に今夜のうちに確実に伝えたい。どれで伝える?
「グループに投稿」が多い。そこで「見ない人がいたら?」と聞く。非同期・1対多は届いたかが分からない。「投稿+見ていない人には電話」のように組み合わせるのが実際の答え。解説の「複数のメディアと複数の手段の組合せを考える力」。目標 03。
| 目的 | 気持ちを伝える(声・手書きが効く)/事実を確実に届ける(記録が残る手段)/大勢に同時に(1対多) |
| 相手・状況 | 相手の時間を奪ってよいか(同期)/すぐ見るか(非同期の弱点)/人数 |
| 組み合わせ | 投稿して、見ていない人に電話。手紙を送って、届いたかをメッセージで確かめる。1 つで足りないときは重ねる |
選んだあとで、伝わったかを振り返って直す。次回は、ネットの手段だけが持つ 2 つの特徴(匿名性・記録性)を確かめる
「電子メールは挨拶と署名が要る」など、手段ごとの作法にも一言触れてよい(第1単元の傷つけない書き方と重なる)。
道具で手段を比べたうえで、自分が大事な連絡に使う手段を 1 つ選び、理由を書く
進め方 道具で比べさせてから選ばせる。同じものを選んでも理由が違うことを見せる。少数派の理由を必ず 1 つ読み上げる。
5分。体験で作った表と、道具の分類が合うかを見る。
道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。
一文でよい。自分か家族の例で、「〇〇ができるようになって、△△が変わった」の形
3 分。いくつか読み上げる。次回は「ネットのやりとりだけが持つ特徴」。今日の投稿が全部記録に残っていることを、次回そのまま使う。