りんごは数えられるが、時刻は数えられない。その違いがコンピュータの正体につながる
50分準備 教室コードは新しいものにする。「教師」を押す。体験 02 は端末内だけで完結する。
時間配分 前回まとめ・目標 4分 / 節1 数えられるか 12分 / 節2 電球 5 個で何通り 16分 / 節3 表裏一体 12分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 6分
教科書: 新編情報Ⅰ 13 デジタルの世界へ(p.40)。
この回の評価(指導要領 (2) ア(ア)。情報のデジタル化と二進法による表現、デジタル化で蓄積・編集・複製・伝送が容易になること。単元設計は 単元設計のページ)
ふりかえりの枚の自己評価の分布を見て、「まだ」が多い目標を次回冒頭で拾い直す。
その「記録」は、コンピュータの中でどんな形で残っているのか。ここから 5 回、デジタルの仕組みに入る。最初は、アナログとデジタルの違いから
りんごは数えられる。時刻は?
前回の自己評価で「まだ」が多かった目標があれば 2 分拾う。
身のまわりを 2 つに分ける
スイッチを押して数える
利点の裏の欠点を書く
段階や区切りがあるか、細かく測るときりがないか

針の時計は、9 時 41 分と 42 分の間も指せる
数字の時計は、41 か 42 のどちらか。間はない。細かく測るときりがない量と、段階や区切りのある値。この違いが今日の主役
「針の時計のよさは?」「数字の時計のよさは?」を 1 人ずつ聞く(残り時間が見える/正確に読める)。教科書やってみよう 13。
アナログ=細かく測るときりがない、連続した量。デジタル=段階や区切りのある値で表せる。まず上で付ける印を選び、次にその印を付けるものを押す。全部に印を付けたら「答え合わせ」
進め方(7分) 一人で 3 分。「数字で表示された体温」で迷う。温度そのものはアナログ、体温計が 36.5 と表示した時点でデジタル(区切った)。この「区切る」がデジタル化。
「虹の色」と「信号機の 3 色」の対比がいちばん分かりやすい。連続する色を 3 段階に区切ったのが信号。
| アナログデータ | 細かく測るときりがない、連続的なデータ。自然界の色・温度・音はすべてこれ。大量にためたり、正確に伝えたりが難しい |
| デジタルデータ | 段階や区切りのある値で表せるデータ。りんごの個数、点数。数なので、ためる・送る・直すが楽 |
| デジタル化 | アナログデータを一定のルールに従ってデジタルデータへ変換する技術。体温計が 36.5 と表示した瞬間 |
※ 区切るということは、区切りの間を捨てるということ。何を捨てているかは第5回で確かめる
目標 01。語源: デジタル=指(digit)で数える、アナログ=似せる(analogy)。
ON と OFF だけで、どれだけのことが言えるか

電球をタップすると ON(1)と OFF(0)が切り替わる。まず 2 個、次に 3 個、最後に 5 個で、違う組み合わせが全部で何通りあるかを見つける。見つけた組み合わせは下にたまる。この画面は自分の端末だけ
進め方(12分)
拾いたい発言 「1 個で 2 通り、2 個で 4、3 個で 8。2 を n 回かける」。指で 2 進数(次回)につながる。
| ON と OFF | コンピュータは電気信号を電圧の高低で ON(1)と OFF(0)の 2 種類として扱う。この信号を組み合わせて、あらゆる情報を表す |
| 1 個増えると 2 倍 | スイッチが n 個なら 2 の n 乗通り。区切りのある値(デジタル)だからこそ、0 と 1 の組み合わせに置き換えられる |
| 数値だけでなく | 文字・画像・音声・動画も、自然界の情報を 0 と 1 の組み合わせに変換して扱う。だから 1 台で全部扱える |
目標 02。「2 進法の利点」(教科書コラム): 2 段階なら判別しやすく、ノイズが混じっても復元しやすい。次回のしきい値につながる。
コピーが簡単なことは、良いことか

デジタルだからできる良いことを一つ書き、それを裏返すと何が起きるかを書く。同じ性質の表と裏になるように
全員の「利点 → 裏」が右に並ぶ。表と裏が同じ性質から出ているかを見る
進め方(8分) 一人で 4 分。読み上げて、教科書の 4 つの利点に対応づける: 複数のメディアを組み合わせられる/大量の情報を効率よく伝送/編集が容易/蓄積・複製が容易。
想定回答 編集が楽/改ざんも楽 ・ 複製が楽/不正コピーが止まらない ・ 大量に送れる/個人情報も一瞬で拡散 ・ 劣化しない/消えない。
拾いたい発言 「裏は第1単元でやった情報の特性そのもの」。目標 03。
デジタル化によって、誰もが発信者・クリエイターになれる時代になった。同じ性質が、被害者にも加害者にもさせる。仕組みを知っている人が、使う側に立てる
次回から仕組みの中身(2 進法・ビット・文字コード)に入る、と予告して閉じる。
アナログとデジタルの違いを、なめらかな波と段々の値で見る
確かめる前に、いまの予想を 1 つ選ぶ。当たっていなくてよい。予想を置いておくと、違ったときに気づける
選んだ人数が右に出る。分かれているところを 1 つ読み上げてから次へ
予想を先に(2分) 先に道具を開くと、触って終わる。予想を置いてから確かめると、違ったところが残る。
5分。段の数を変えると、元の形にどこまで近づくかを見せる。
道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。
進め方 手順のとおりに触らせる。終わったら前の枚の予想と見比べ、外れた人を 2 人読み上げる。
5分。段の数を変えると、元の形にどこまで近づくかを見せる。
道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。
一文でよい。連続した何かを、区切って数にしているものを見つける
3 分。「区切ると何が失われる?」と一つ聞いて、次回(何を捨てているか)につなぐ。