それぞれが自分の表を持つと、数が合わなくなる。合わなくなる場面を、自分で起こしてみる
50分準備 教室コードは新しいものにする。「教師」を押す。体験 01 は端末内で完結する。体験 03 は発表と討議を行う。
時間配分 前回まとめ・目標 4分 / 節1 数が合わない 14分 / 節2 ためて使う 10分 / 節3 渡している情報 16分 / 道具・まとめ・自己評価・ふりかえり 6分
教科書: 新編情報Ⅰ 36 データの活用とデータベース(p.102)。
この回の評価(指導要領 (4) ア(イ) イ(イ)。データを蓄積・管理・提供する方法。内容の取扱い(5)「自らの情報活用の評価・改善について発表し討議する活動を取り入れる」。単元設計は 単元設計のページ)
ふりかえりの枚の自己評価の分布を見て、「まだ」が多い目標を次回冒頭で拾い直す。
ここまでは運ぶと守るの話だった。今日からためると使うに移る。同じデータを何人もが同時に書き換えると、何が起きるのか
2 人が同時に売り上げを記録したら、数はどうなるか
前回「まだ」が多かった目標を 2 分拾う。問いには答えず、体験 01 で起こさせる。
同時に書き換える
レジの向こう側
出し合って話す
別々に数えると、別々の答えになる

在庫 20 個の商品を、A 店と B 店の両方で売る。左は、それぞれが自分の表を持つ場合。右は、1 つのデータベースを共有する場合。ボタンを押して売ってみて、数がどうなるかを見る
進め方(12分) 左で A と B を交互に押す。「A の表では 15、B の表では 12。実際の在庫は?」→ どちらも正しくない(本当は 20 − 5 − 8 = 7)。右では常に正しい。
問い 「左でも、あとで足し合わせれば分かるのでは?」→ 足し合わせるまで誰も本当の数を知らない。その間に「在庫あり」と表示して売ってしまう。
要点 複数の人が共通のデータを使うには、大量のデータをためて、必要なときに検索・取り出し・更新ができる仕組みが要る。それがデータベース。目標 01。
レジを通した瞬間に、何が動くのか

レジを通すと「どの商品が・いつ・何個」売れたかが記録される。そこから分かることを一つ書き、それで得をする人を書く
全員の「分かること → 得をする人」が右に並ぶ。店・客・作る側の 3 つに分けて読む
進め方(8分) 一人で 4 分、読み上げ 4 分。店(仕入れ・棚の並べ方)、客(欠品が減る・値段)、作る側(生産量)に分けて整理する。
言葉 レジで記録し情報システムに送る仕組みが POS システム。銀行では、口座の残高をためたデータベースがあるので、窓口に行かなくても入出金でき、その情報は瞬時に反映される。
データベースの規模が大きくなると、1 か所に置かず複数に分けて管理する(分散管理)。止まりにくくなり、混みにくくなる。目標 02。
便利さと引き換えに、何を出しているか

自分が使っているサービスで、渡している情報を一つ書く。サービス名は書かず、種類で書く。そのうえで、受けている便利さと、これから変えることを書く
全員分が右に並ぶ。4 人組で「変えること」を読み合い、実行できそうか話す。そのあと全体で 3 つ取り上げる
進め方(14分。この回の中心) 一人で書く 5 分 → 4 人組で読み合い、実行できそうかを話す 5 分 → 全体で 3 つ取り上げて討議 4 分。指導要領が求める「自らの情報活用の評価・改善について発表し討議する」場面。
個人情報を書かせない サービス名も、自分の設定そのものも書かせない。「種類」で書かせる。
出やすい例 位置の記録、見たものの履歴、買ったものの記録、連絡先。「全部やめる」ではなく「どこまでなら渡すか」を自分で決める、という結論に持っていく。
渡す情報と受けるサービスの釣り合いを自分で決められることが、この単元の態度の評価にあたる。目標 03。
| データベース | 利用しやすいように一定の形式でためたデータ。大量にためて、必要なときに検索・取り出し・更新ができる。複数の人が同じデータを使うために要る |
| 情報システムでの位置 | POS システムでは、レジを通した「何が・いつ・何個」がネットワークでつながった情報システムに行き渡る。銀行では残高のデータベースが即座に反映される |
| 分散管理 | 規模が大きくなると 1 か所に置かず、複数に分けて管理する。止まりにくく、混みにくくなる |
| 渡すものと得るもの | サービスを使うとき、自分の情報を渡している。どこまで渡すかを自分で決められることが大事 |
次回は、そのデータベースの中がどんな形をしているか(表の形)に進む。
道具でシステムを 1 つ選んで流れをたどり、データがたまる場所を確かめる
※ この枚は提出しない。自分の手で確かめて、分かったことをノートに書く
進め方 提出させない枚。手を動かして確かめるところまで。机間指導で、止まっている生徒だけを見る。
5分。体験 01 の矛盾の話と結ぶ。1 か所にまとめる理由。
道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。
一文でよい。話し合って考えが変わった人は、変わったところを書く
3 分。話し合いで考えが変わった例を 2 つ読み上げて締める。次回はデータベースの中の形。