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情報Ⅰ (4) 情報通信ネットワークとデータの活用 | 第11回 | 単元末の課題(1/2)

データで提案する

問いを立て、データを選び、目的に合う見せ方にして、言えないことまで書く

50分
教師用メモ

準備 教室コードは新しいものにする。次回も同じコードを使うので板書して残す。「教師」を押す。前回までのふりかえりで出た「確かめたいこと」を配ると入りやすい。

時間配分 目標・課題の説明 6分 / 節1 問いを立てる 12分 / 節2 見せ方を選ぶ 12分 / 節3 作って書く 16分 / 自己評価・ふりかえり 4分

この回の評価(指導要領 (4) ア(ウ) イ(ウ)。単元末のパフォーマンス課題の前半。評価規準と B・A の基準は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 データを整理し、1 つの方法で可視化している(体験03)
  • 思考・判断・表現 問いに合うデータを選び、目的に合う見せ方を選んで、そこから言えることを述べている(体験01・02・03)
  • 態度 言えないことも書こうとしている(体験03・ふりかえり)

データの用意 公開されている統計や気象のデータ、学校で集めたアンケート(個人が特定できる項目を外したもの)を使う。第8回で作った質問を実際に配ってあれば、それを使うのがいちばんよい。

この単元でやってきたこと

運び、守り、ため、そして読む

網の形で届く→パケットと層→サーバ→暗号と認証
データベース→表をつなぐ→尺度→欠損値と外れ値→相関と因果

ここからの 2 回は、これを自分の問いに使う。きれいな結論が出なくてよい。言えることと言えないことを分けるところまでが課題

教師用メモ

2 分。「予想と違う結果」も立派な結果だと先に言っておく。無理に結論を作らせない。

単元末の課題

データを根拠に、一つ提案する

今日(第11回)①問いを立てる ②データを決める ③目的に合う見せ方で図を作る ④提案カードを提出する
次回(第12回)⑤ほかの人のカードを観点で評価する ⑥もらった評価をもとに直す ⑦改訂版を出す
問いとデータが合う = その問いに、そのデータで届く 見せ方が目的に合う = 比べる・関連・変化・分類のどれかを選んでいる 言えないことを分けている = 相関と因果、データの偏りに触れている

※ 大きな問いでなくてよい。「昼休みの混み方」でも、根拠が付けば立派な提案

教師用メモ

3 つの観点は次回の相互評価と同じ言葉。先に見せることで、何を目指すかがはっきりする。

B の目安: データを整理し、1 つの方法で可視化している。A の目安: 欠損値や外れ値の扱いを決め、複数の見せ方を比べて選んでいる。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
答えがデータで確かめられる問いを立てられる
02
目的に合う見せ方を、4 つの型から選べる
03
図を作り、言えることと言えないことを分けて書ける
01 | 12分
問いを立てる

データで届く形に

02 | 12分
見せ方を選ぶ

4 つの型から

03 | 16分
作って書く

図と、言えないこと

SECTION 01

問いを立てる

データで答えられる形になっているか

付箋に問いを書いては貼り直している高校生。いくつかの付箋に丸が付いている
体験 01

データで確かめられる形に、問いを直す

知りたいことを一つ。それを数で答えが出る形に直す。第4回でやった「曖昧さをなくす」と同じ考え方

知りたいこと(そのまま書く)
データで確かめられる形に直した問い

全員分が右に並ぶ。「そのデータは集められるか」「答えが数で出るか」の 2 点で読む

みんなの 知りたいこと → 直した問い
教師用メモ

進め方(10分) 一人で 5 分、読み上げ 5 分。2 点で確かめる: ①そのデータは実際に手に入るか ②答えが数で出るか。

直しの型 「多い・少ない」→ 何と比べて、どれだけ。「よい・悪い」→ 何の値が高い・低い。「〜すべきか」→ 〜した場合と、しない場合の差。

大きすぎる問いへの声かけ 「学校をよくしたい」→ 「そのうち、数で確かめられる部分はどこ?」。第3単元と同じ、切り出す指導。目標 01。

SECTION 02

見せ方を選ぶ

問いの型が決まれば、図の型も決まる

棒グラフ・散布図・折れ線・円グラフの4枚のカードを机に並べて選んでいる高校生
体験 02

4 つの型 | 自分の問いはどれか

目的に応じた分析の方法は、大きく 4 つ。押すと、どんな問いに合うか、どの図を使うか、注意することが出る。4 つとも見てから、自分の問いがどれか決める

比べる
グループの間で違うか
関連を見る
2 つが一緒に動くか
変化を見る
時間とともにどう動くか
分類する
どんな仲間に分かれるか
上の 4 つを、順に押す
教師用メモ

進め方(10分) 4 つを順に押す(6分)。そのあと「自分の問いはどれか」を隣と確認(4分)。

要点 図を先に選んで、あとからデータを当てはめない。問いの型 → 図の型の順。指導要領の「比較、関連、変化、分類などの目的に応じた分析方法があることも扱う」にあたる。

迷う生徒には「文にすると『AとBを比べると』か『AとBは一緒に動くか』か『Aは増えているか』か『Aは何種類に分かれるか』のどれ?」と聞く。目標 02。

SECTION 03

作って書く

図の隣に、言えないことも置く

画面にグラフを出し、その隣のノートに気づいたことを書き込んでいる高校生
体験 03 | 提出

図を作り、提案カードを出す

問い | 体験 01 で直したもの
使ったデータ | 何を、どこから、何件
見せ方 | 4 つの型のどれと、どの図
言えること
言えないこと | 相関と因果、データの偏り

全員の提案カードが右に並ぶ。図そのものは各自の画面で見る。次回、この一覧に相互評価が付く

みんなの提案カード
教師用メモ

進め方(14分) 図を作る 8 分(道具の枚の easyStat か表計算ソフト)→ カードを書いて提出 6 分。

「言えないこと」が今日の要 ここが空欄のカードは、次回の相互評価で必ず指摘される。書き方の型を板書する: 「〇〇が原因とは言えない(△△が影響しているかもしれない)」「このデータは □□ に偏っている」。

図を見て回る 提出が終わったら 2 分、立って画面を見て回る。

教室コードを板書して残す。次回、同じコードでこの一覧を開く。

今日のまとめ

問いから図まで、順に決めた

01
問い 数で答えが出る形に直した。データが手に入るかも確かめた
02
見せ方 比べる・関連・変化・分類の 4 つから選んだ。問いの型が図の型を決める
03
作って書いた 言えることと、言えないことを分けて書いた

次回は、ほかの人のカードを3 つの観点で評価し、もらった評価をもとに直して改訂版を出す

道具で作る

自分のデータで、図を 1 つ作る

道具に自分のデータを入れ、目的に合う図を 1 つ作って、何が見えたかを出す

easyStat表を読み込んで、集計・グラフ・検定までをブラウザの中で行う
  1. 「この枚で開く」を押す
  2. 自分のデータを貼り付ける
  3. 目的に合う分析を 1 つ選ぶ
  4. 図の題と軸の名前を整える
この授業のページの中で開く。終わったら「閉じてこの枚に戻る」で戻る
作ったものを、一文で
みんなの作ったもの
教師用メモ

進め方 作れた人から出す。うまくいかない形も価値がある。詰まっている生徒には、手順の何番で止まっているかを聞く。

この回と次回で使う。表計算ソフトでもよいが、統計の計算とグラフはこの道具のほうが速い。

道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。

自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01データで確かめられる問いを立てられた
02目的に合う見せ方を 4 つの型から選べた
03言えることと言えないことを分けて書けた
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い項目は、次回の冒頭に時間を回す。

ふりかえり

いま困っているところ

一文でよい。できた人は「次に確かめたいこと」を書く

みんなの困っているところ
教師用メモ

3 分。同じ困り方が多ければ次回冒頭で 5 分使う。教室コードを忘れずに板書。