一覧へ 情報Ⅰ (4) 第12回 | データの図表の評価と改善
情報Ⅰ (4) 情報通信ネットワークとデータの活用 | 第12回 | 単元末の課題(2/2)

データの図表の評価と改善

図は、人に見てもらってはじめて完成する。指摘を受けて直したところが、いちばんの学びになる

50分 | 前回と同じ教室コード
教師用メモ

準備 前回と同じ教室コードを板書し、全員に入れさせる。前回の提案カードが出る。「教師」を押す。

時間配分 前回の続きの確認 5分 / 節1 相互評価 14分 / 節2 直す 16分 / 節3 改訂版を出す 10分 / 自己評価・ふりかえり 5分

この回の評価(指導要領 (4) ア(ウ) イ(ウ)。単元末のパフォーマンス課題の後半。評価規準と B・A の基準は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 改訂版の図が、整理したデータから正しく作られている。欠損値や外れ値の扱いを決めていれば A(体験02・03)
  • 思考・判断・表現 評価をもとに直す点を選び、複数の見せ方を比べて選んでいる(体験01・02)
  • 態度 直した点と理由を書き、次の問いを立てている(体験03・ふりかえり)

提出された改訂版カードが単元の評定資料になる。「言えないこと」と「次の問い」を中心に見る。

前回の続き

教室コードを入れると、前回のカードが出る

問いを立てた→データを決めた→図を作った→今日 | 評価して直す

上の教室コードの欄に、前回と同じコードを入れる。前回出した提案カードが一覧に出る。図は自分の端末で開き直す

「言えないこと」が書けなかった人へ。今日そこを埋める

教師用メモ

5 分 全員がコードを入れてカードが見えるまで待つ。前回のふりかえりで多かった困り方があれば、ここで全体に 3 分説明する(件数が少ない、偏っている、など)。

件数が少ないという困りには「少ないこと自体を『言えないこと』に書けばよい」と答える。データを増やすより、限界を書くほうが誠実。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
ほかの人の提案を3 つの観点で評価し、良いところを 1 つ言える
02
もらった評価をもとに直す点を選び、図や書き方を直せる
03
直した点と理由を書き、次に確かめたい問いを立てられる
01 | 14分
評価する

3 人以上に印を付ける

02 | 16分
直す

一つに絞って直す

03 | 10分
改訂版を出す

理由と、次の問い

SECTION 01

評価する

人の図を読むと、自分の図の穴が見える

互いの画面のグラフを見比べ、気づいたことを指さして話している高校生たち
体験 01

ほかの人の提案を、3 つの観点で評価する

右のカードを読み、その提案でいちばんできている観点を 1 つ押す。どれもまだなら「まだ」。自分のカードには押せない。3 人以上に押す

問いとデータが合う = その問いに、そのデータで届く 見せ方が目的に合う = 比べる・関連・変化・分類のどれかを選んでいる 言えないことを分けている = 相関と因果、偏りに触れている

各カードの下に集計が出る。「まだ」が多いカードを 1 つ取り上げ、何を足せばよいかをクラスで言葉にする

みんなの提案カードと評価
教師用メモ

進め方(12分) 8 分で 3 人以上に印。そのあと「まだ」が多いカードを 1 つ投影し、何が足りないかをクラスで言う(4分)。本人を責めない言い方で。「〇〇を足すと、言えないことが分けられる」の形。

印だけでなく、隣の人と口頭で「良かったところ」を 1 つ伝え合う 2 分を取ると、次に入りやすい。

よく出る指摘 「言えないこと」が空欄、縦軸が 0 から始まっていない、件数が書かれていない、平均だけで散らばりが見えない。目標 01。

SECTION 02

直す

全部は直さず、一つに絞る

画面のグラフの軸の目盛りを直し、前の版と並べて見比べている高校生
体験 02

直すところを一つ選んで、直す

もらった評価を見て、直すところを一つ選ぶ。選んだら道具で直し、直した内容を書く。全部直そうとして何も終わらないのを防ぐため、一つに絞る

直すところ

選んだ数と、直した内容が右に出る。同じところを直しても、直し方が違うことを見せる

クラスが直したところ
直した内容
教師用メモ

進め方(14分) 選ぶ 2 分 → 道具で直す 8 分 → 直した内容を送る 4 分。

「見せ方を変える」を選んだ生徒へ 前の版と新しい版を両方残して見比べるよう伝える。比べて選んだと言えれば A の基準にあたる。

直したら必ず作り直して確かめる 直したつもりで、別のところが崩れることがある。第3単元と同じ姿勢。目標 02。

SECTION 03

改訂版を出す

直した理由と、次に確かめたいこと

完成した図を隣の席の友達に見せて説明している高校生。相手がうなずいている
体験 03

改訂版カードを提出する

問い | 絞り直した人は、直した後のもの
直した点 | 何を、どう変えたか
直した理由 | なぜそこを選んだか
言えること
言えないことと、次に確かめたい問い

改訂版が右に並ぶ。「直した理由」と「次の問い」が書けているものを 2 つ読み上げて、単元を締める

みんなの改訂版
教師用メモ

進め方(10分) 8 分で提出、2 分で読み上げ。

評価の見どころ 「直した点」だけでなく「直した理由」が書けているかが態度の A・B を分ける。さらに「次に確かめたい問い」まで書けていれば A。PPDAC サイクルが 1 周して、次の周に入った状態。

この改訂版カードが単元の評定資料になる。教室コードのデータは 24 時間で消えるので、必要なら画面を保存しておく。

単元のまとめ

遠くの誰かに届き、集めた数字が根拠になるまで

届く仕組み網の形にして、データを分けて運ぶ。パケットに番号を付け、IP アドレスで宛先を示し、役割ごとの層で渡す。全体を管理する会社はない
守る技術機密性・完全性・可用性を、認証・暗号化・署名で守る。人数が増えると公開鍵方式が効いてくる
ためる仕組み1 か所にためるから、同時に使えて矛盾しない。表に分けて共通する値でつなぐと、直す場所が 1 か所で済む
読む力尺度で、できる計算が決まる。欠損値と外れ値を見直す。相関があっても因果とは限らない。言えることと言えないことを分ける

これで情報Ⅰの 4 つの単元が一周した。ここから先は、自分の問いで使う

教師用メモ

2 分。単元の本質的な問いに戻る。「集めた数字は何を言えて、何を言えないのか」→ 言えないことを書けることが、データを扱う人の誠実さ。

年間の締めとして、第1単元の「問題解決」から今日までを 1 本の線でつなぐと効果的。問題を見つけ、データで確かめ、伝え、直す。

道具で作る

評価に合わせて、図を作り直す

もらった評価に合わせて図を作り直し、変えた点を一言で出す

easyStat前回と同じ道具。図の作り直しと、別の見せ方の試行に使う
  1. 「この枚で開く」を押す
  2. 前回と同じデータを読み込む
  3. もらった評価に合わせて見せ方を変える
この授業のページの中で開く。終わったら「閉じてこの枚に戻る」で戻る
easy data science(発展)データから予測のモデルを作って比べる。第2学年以降の内容に触れる
  1. 「この枚で開く」を押す
  2. 用意されたデータで比較を 1 回行う
  3. うまくいく場合といかない場合があることを見る
この授業のページの中で開く。終わったら「閉じてこの枚に戻る」で戻る
作ったものを、一文で
みんなの作ったもの
教師用メモ

進め方 作れた人から出す。うまくいかない形も価値がある。詰まっている生徒には、手順の何番で止まっているかを聞く。

改訂は easyStat で。予測の道具は発展として紹介するにとどめる。

道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。

自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01ほかの人の提案を 3 つの観点で評価できた
02もらった評価をもとに、直す点を選んで直せた
03直した理由を書き、次の問いを立てられた
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。単元全体の到達を見る材料にする。

ふりかえり

この単元で、いちばん変わった見方

一文でよい。「〇〇だと思っていたが、△△だと分かった」の形

みんなの変わった見方
教師用メモ

4 分。数人読み上げて単元と年間を閉じる。次に進む生徒には、情報Ⅱ や課題研究への道筋を示す。