発表して、反論を受けて、答えて、直す。直せた提案がいちばん強い
50分 班で行う準備(授業前) 教室コードは前回と同じものを入れる。同じにしないと、前回の班の提案カードが出てこない。「教師」を押し、節1 の右の欄に前回の提案が並んでいることを授業前に確かめる。前回提出できなかった班には、開始 3 分で出させる。
投影 発表のあいだは節1 の枚を出したままにして、発表中の班のカードを大きく見せる。
時間配分 前回のまとめ・目標 3分 / 節1 発表と相互評価 15分 / 節2 よい点と反論 15分 / 節3 直して出し直す 10分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 7分
この回の評価(指導要領 解説 (1) イ(ア)、内容の取扱い (1)「討議し発表し合う」。設計指針 G3L3(集団の前でプレゼンテーション)、G4L3(自分の望みと違う発言でも相手の立場を理解する)。重点は思考・判断・表現と態度。単元設計は 単元設計のページ)
単元の最後。回答の保存(CSV)を必ず取る。改訂版には「改訂版」と付いて並ぶので、元の版と見比べて評価する。
前回は班で 1 枚の提案カードを作った。今日はそれを発表し、ほかの班から反論を受け、答えて、直して出し直す。単元の最後の 1 時間
反論を受けて、提案はどこまで強くなるか
前回のふりかえり「出そうな反論」を 2 つ読み上げてから始めると、聞く側の構えができる。前回の自己評価で「まだ」が多かった目標があれば、ここで拾う。
1 班 1 分で発表し、聞いた班が印を押す
一つの班について、両方を書いて送る
改訂版として、もう一度提出する
1 分で、根拠から先に言う

右に前回の提案が並ぶ。発表を聞いた班のカードの下にボタンが 4 つ出るので、いちばん当てはまるものを一つだけ押す。自分の班のカードには押せない。3 つ以上の班に押す。「まだ」は足りない所があるという印で、悪口ではない
カードの下に、押された数が「根拠が年表にある ○ | 人の役割がはっきりしている ○ | ルールが具体的 ○ | まだ ○」の形で出る
進め方(12分) 1 班 1 分で発表。発表の型は「領域 → 根拠 → 10 年後 → 人の役割 → ルール」の順で、根拠から先に言わせる。聞いている班は、その班のカードに印を一つ押す。6 班なら発表 6 分、押す時間を含めて 12 分。
教室コードが前回と違うと 右の欄が空になる。その場合は前回の CSV を投影し、口頭で発表させて、節3 で新しく提出させる。
見るところ 発表で根拠を先に言えているか(設計指針 G3L3)。押した印がその班のカードの中身と合っているか。
| 根拠が年表にある | 展望が事実から引かれている。ここが 0 なら、願望になっている可能性がある |
| 人の役割がはっきりしている | 誰が、何をするかまで書けている。「気をつける」で終わっていない |
| ルールが具体的 | 禁止だけでなく、何のためならどこまでよいかが書けている |
| まだ | 足りない所がある、という印。押された班は、次の 2 つの体験で何が足りないかを聞き取って直す |
印の数で順位は付けない。自分の班がどこを直すかを決めるために見る
目標 01。「まだ」が多い提案を 1 つ取り上げ、何が足りないかをクラスで言葉にすると、全班の直しが早くなる。順位付けは絶対にしない。
ほめるだけで終わらせない

自分の班以外を一つ選び、どの班のことかが分かるように領域の名前から書く。左はよいと思った点、右は反論か質問。何組送ってもよい
右に「よい点 → 反論」が並ぶ。名指しの批判になっていないかを見て、必要なら言い直させる
進め方(12分) 一人で 5 分書き、7 分で読み合う。読み上げるときは、反論を受けた班に口頭でその場で答えさせる。ここが「討議し発表し合う」の中心。
よい反論の形 「そうならない人・場所はないか」「その決まりで困る人はいないか」「誰がその費用を持つのか」「10 年後にはもう違う技術が来ていないか」。板書して使わせる。
態度の評価 質問か意見を一つ出せていれば B。反対の立場の意見を自分の提案に取り入れていれば A(次の体験で確かめる)。人ではなく提案に向かって書けているかを見る。
| 反論の相手 | 人ではなく提案。「その案だと〜が困る」と言い、「その班は分かっていない」とは言わない |
| 答え方 | 三つある。直す / 直さない理由を言う / 分からないので調べると言う。どれも正しい答え方 |
| いちばん強い形 | 反対の立場の指摘を取り入れて、提案そのものを直すこと。取り入れた所を言えると、なお強い |
自分の望みと違う意見を聞いて、その人の立場から考えられること。それがこの 8 回でいちばん身につけたい力
目標 02。設計指針 G4L3 はここ。よい反論を 2 つ読み上げ、なぜよいかを言葉にしてから節3 へ。
直した所と、直した理由をそろえて出す

前回書いた内容がこの端末に残っているので、直す欄だけ書き直す。欄が空のとき(端末が違うとき)は、班の人の画面を見ながら書き写せばよい。最後の欄にどの反論を受けて、どこを直したかを書く。押すのは班で 1 人。改訂版は「改訂版」と付いて右の上に並ぶ。他の班のカードの下のボタンは、節 1 で押したものと同じなので、まだ押していない班があれば押す
改訂版は上に並ぶ。元の版と見比べて、どこが足されたかを見る。ここが単元末の評価の中心
進め方(8分) 班で 6 分。全部の欄を埋めてから押す。直さない班があってもよいが、その場合は「直した所」に直さない理由を書かせる。
評価 反論に答えて展望を直し、直した理由を説明していれば思考・判断・表現が A。反対の立場の意見を取り入れて直していれば態度が A。授業後に「回答を保存」で CSV を取り、元の版と改訂版を並べて見る。
提出できなかった班には、復習のページの記述欄に同じ内容を書かせて提出させてもよい。
| この 8 回でやったこと | 年表を作り、法と制度を重ね、伝え方の広がりを見て、機械との対話を考え、知的活動の変化を確かめ、討論し、展望して、発表し合った |
| これから探究で使う道具 | 変化の向きから引く。技術と決まりの二本で根拠を作る。取り残される人を見る。反論を取り入れて直す |
| 次に行く先 | ここで気になった領域は、情報Ⅱ の最後の単元で行う探究のテーマ候補になる。総合的な探究の時間のテーマにもそのまま使える |
次はコミュニケーションとコンテンツ。今日まで「社会の側から」見てきたものを、今度は自分が作る側に回って扱う
目標 03 と単元のまとめ。復習のページの「探究へ」に、気になった領域を書かせる。端末の探究ノートに集まる。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る。単元の最後なので、8 回ぶんを思い出しながら選ぶ
1 分。単元の最後なので、分布を見せながら「まだ」が多い目標を次の単元の入口で拾うと伝える。
一文でよい。もっと調べたい領域と、その理由を書く。ここに書いたことは、これからの探究のテーマ候補になる
3 分。次回予告は口頭で: 「次の単元はコミュニケーションとコンテンツ。今度は自分が作る側に回る」。復習のページの「探究へ」に同じことを書かせると、端末の探究ノートに残る。