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情報Ⅱ (1) 情報社会の進展と情報技術 | 第8回

展望の発表と相互評価

発表して、反論を受けて、答えて、直す。直せた提案がいちばん強い

50分 班で行う
教師用メモ

準備(授業前) 教室コードは前回と同じものを入れる。同じにしないと、前回の班の提案カードが出てこない。「教師」を押し、節1 の右の欄に前回の提案が並んでいることを授業前に確かめる。前回提出できなかった班には、開始 3 分で出させる。

投影 発表のあいだは節1 の枚を出したままにして、発表中の班のカードを大きく見せる。

時間配分 前回のまとめ・目標 3分 / 節1 発表と相互評価 15分 / 節2 よい点と反論 15分 / 節3 直して出し直す 10分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 7分

この回の評価(指導要領 解説 (1) イ(ア)、内容の取扱い (1)「討議し発表し合う」。設計指針 G3L3(集団の前でプレゼンテーション)、G4L3(自分の望みと違う発言でも相手の立場を理解する)。重点は思考・判断・表現と態度。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 発表の中で、展望の根拠として過去の技術の変化を示している。法規・制度の変化も示していれば十分満足(体験01)
  • 思考・判断・表現 受けた反論に答え、提案を直し、直した理由を説明している(体験03)
  • 態度 他の班の発表を聞いて質問か意見を一つ出している。反対の立場の意見を取り入れて自分の提案を直していれば十分満足(体験02・体験03)

単元の最後。回答の保存(CSV)を必ず取る。改訂版には「改訂版」と付いて並ぶので、元の版と見比べて評価する。

前回のまとめ

展望は、根拠があって反論できるもの

領域→根拠(年表)→10 年後→人の役割・ルール

前回は班で 1 枚の提案カードを作った。今日はそれを発表し、ほかの班から反論を受け、答えて、直して出し直す。単元の最後の 1 時間

反論を受けて、提案はどこまで強くなるか

教師用メモ

前回のふりかえり「出そうな反論」を 2 つ読み上げてから始めると、聞く側の構えができる。前回の自己評価で「まだ」が多かった目標があれば、ここで拾う。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
班の展望を、根拠を示してクラスの前で発表できる
02
他の班の発表に、質問か反論を一つ出せる
03
反論を受けて提案を直し、直した理由を説明できる
01 | 15分
発表と相互評価

1 班 1 分で発表し、聞いた班が印を押す

02 | 15分
よい点と反論

一つの班について、両方を書いて送る

03 | 10分
直して出し直す

改訂版として、もう一度提出する

SECTION 01

発表と相互評価

1 分で、根拠から先に言う

教室の前に立つ二人の生徒と、机に置かれた端末を見ながら聞いている班。前の画面に提案の一覧が映っている
体験 01

前回の提案を読み、四つの印から一つ押す

右に前回の提案が並ぶ。発表を聞いた班のカードの下にボタンが 4 つ出るので、いちばん当てはまるものを一つだけ押す。自分の班のカードには押せない。3 つ以上の班に押す。「まだ」は足りない所があるという印で、悪口ではない

カードの下に、押された数が「根拠が年表にある ○ | 人の役割がはっきりしている ○ | ルールが具体的 ○ | まだ ○」の形で出る

班の提案と、集まった印
教師用メモ

進め方(12分) 1 班 1 分で発表。発表の型は「領域 → 根拠 → 10 年後 → 人の役割 → ルール」の順で、根拠から先に言わせる。聞いている班は、その班のカードに印を一つ押す。6 班なら発表 6 分、押す時間を含めて 12 分。

教室コードが前回と違うと 右の欄が空になる。その場合は前回の CSV を投影し、口頭で発表させて、節3 で新しく提出させる。

見るところ 発表で根拠を先に言えているか(設計指針 G3L3)。押した印がその班のカードの中身と合っているか。

まとめ 01

数字は評価ではなく、どこを直すかの地図

根拠が年表にある展望が事実から引かれている。ここが 0 なら、願望になっている可能性がある
人の役割がはっきりしている誰が、何をするかまで書けている。「気をつける」で終わっていない
ルールが具体的禁止だけでなく、何のためならどこまでよいかが書けている
まだ足りない所がある、という印。押された班は、次の 2 つの体験で何が足りないかを聞き取って直す

印の数で順位は付けない。自分の班がどこを直すかを決めるために見る

教師用メモ

目標 01。「まだ」が多い提案を 1 つ取り上げ、何が足りないかをクラスで言葉にすると、全班の直しが早くなる。順位付けは絶対にしない。

SECTION 02

よい点と反論

ほめるだけで終わらせない

二つの班が向かい合い、一方が紙を指しながら質問し、もう一方が手元のメモに書き取っている
体験 02

一つの班について、よい点と反論を書く

自分の班以外を一つ選び、どの班のことかが分かるように領域の名前から書く。左はよいと思った点、右は反論か質問。何組送ってもよい

よいと思った点
でも、と思ったこと

右に「よい点 → 反論」が並ぶ。名指しの批判になっていないかを見て、必要なら言い直させる

よい点 → 反論
教師用メモ

進め方(12分) 一人で 5 分書き、7 分で読み合う。読み上げるときは、反論を受けた班に口頭でその場で答えさせる。ここが「討議し発表し合う」の中心。

よい反論の形 「そうならない人・場所はないか」「その決まりで困る人はいないか」「誰がその費用を持つのか」「10 年後にはもう違う技術が来ていないか」。板書して使わせる。

態度の評価 質問か意見を一つ出せていれば B。反対の立場の意見を自分の提案に取り入れていれば A(次の体験で確かめる)。人ではなく提案に向かって書けているかを見る。

まとめ 02

反論は、提案を壊すためではなく、抜けを埋めるためにある

反論の相手人ではなく提案。「その案だと〜が困る」と言い、「その班は分かっていない」とは言わない
答え方三つある。直す / 直さない理由を言う / 分からないので調べると言う。どれも正しい答え方
いちばん強い形反対の立場の指摘を取り入れて、提案そのものを直すこと。取り入れた所を言えると、なお強い

自分の望みと違う意見を聞いて、その人の立場から考えられること。それがこの 8 回でいちばん身につけたい力

教師用メモ

目標 02。設計指針 G4L3 はここ。よい反論を 2 つ読み上げ、なぜよいかを言葉にしてから節3 へ。

SECTION 03

直して出し直す

直した所と、直した理由をそろえて出す

机の上に元のカードと書き直したカードが並び、書き直した側の一つの欄だけが濃く塗られている
体験 03

反論を取り入れて、改訂版を出す

前回書いた内容がこの端末に残っているので、直す欄だけ書き直す。欄が空のとき(端末が違うとき)は、班の人の画面を見ながら書き写せばよい。最後の欄にどの反論を受けて、どこを直したかを書く。押すのは班で 1 人。改訂版は「改訂版」と付いて右の上に並ぶ。他の班のカードの下のボタンは、節 1 で押したものと同じなので、まだ押していない班があれば押す

領域
根拠 | 足りなければ、法や制度の変化も足す
10 年後
人の役割 | 誰が、何をするかまで書く
ルール | 何のためなら、どこまでよいか
直した所 | どの反論を受けて、どこを直したか

改訂版は上に並ぶ。元の版と見比べて、どこが足されたかを見る。ここが単元末の評価の中心

改訂版と、元の版
教師用メモ

進め方(8分) 班で 6 分。全部の欄を埋めてから押す。直さない班があってもよいが、その場合は「直した所」に直さない理由を書かせる。

評価 反論に答えて展望を直し、直した理由を説明していれば思考・判断・表現が A。反対の立場の意見を取り入れて直していれば態度が A。授業後に「回答を保存」で CSV を取り、元の版と改訂版を並べて見る。

提出できなかった班には、復習のページの記述欄に同じ内容を書かせて提出させてもよい。

まとめ 03

ここで気になった領域が、これからの探究になる

この 8 回でやったこと年表を作り、法と制度を重ね、伝え方の広がりを見て、機械との対話を考え、知的活動の変化を確かめ、討論し、展望して、発表し合った
これから探究で使う道具変化の向きから引く。技術と決まりの二本で根拠を作る。取り残される人を見る。反論を取り入れて直す
次に行く先ここで気になった領域は、情報Ⅱ の最後の単元で行う探究のテーマ候補になる。総合的な探究の時間のテーマにもそのまま使える

次はコミュニケーションとコンテンツ。今日まで「社会の側から」見てきたものを、今度は自分が作る側に回って扱う

教師用メモ

目標 03 と単元のまとめ。復習のページの「探究へ」に、気になった領域を書かせる。端末の探究ノートに集まる。

今日のまとめ

3つの目標を、自分の言葉で確かめる

01
発表 根拠から先に言う。印の数は順位ではなく、どこを直すかの地図
02
反論 人ではなく提案に向ける。答え方は、直す・直さない理由を言う・調べると言う、の三つ
03
直す 反対の立場の指摘を取り入れて直せた提案がいちばん強い。直した所を言えると、なお強い
自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る。単元の最後なので、8 回ぶんを思い出しながら選ぶ

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01班の展望を、根拠を示して発表できた
02他の班の発表に、質問か反論を一つ出せた
03反論を受けて提案を直し、直した理由を説明できた
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。単元の最後なので、分布を見せながら「まだ」が多い目標を次の単元の入口で拾うと伝える。

ふりかえり

この 8 回で、いちばん気になった領域

一文でよい。もっと調べたい領域と、その理由を書く。ここに書いたことは、これからの探究のテーマ候補になる

これから調べたいこと
教師用メモ

3 分。次回予告は口頭で: 「次の単元はコミュニケーションとコンテンツ。今度は自分が作る側に回る」。復習のページの「探究へ」に同じことを書かせると、端末の探究ノートに残る。