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情報Ⅱ (2) コミュニケーションとコンテンツ | 第3回

目的と相手に応じたメディアの組合せ

文字だけか、写真を足すか、声を入れるか。選んだ案と同じくらい、選ばなかった案が大事

50分 | 班で行う
教師用メモ

準備(授業前) 教室コードは第2回と同じものを使う。前回のカードがそのまま右に並ぶ。並ばない場合はコードの打ち間違いなので、板書したコードを確かめる。

投影 「投影」を押して 1 枚ずつ送る。教師の端末では「教師」も押す。体験 02 では、全班のカードが並んだ画面を投影したまま作業させる。

時間配分 前回まとめ・目標 6分 / 節1 場面から組合せを選ぶ 15分 / 節2 班の組合せを決める 21分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 8分

この回の評価(指導要領 情報Ⅱ (2) イ(ア)。目的や状況に応じて、コミュニケーションの形態とメディアの組合せを考える。設計指針 G2L2、B5L3。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 二つ以上のメディアを組み合わせ、それぞれが受け持つ役割を書き分けている(体験02 のカード)
  • 思考・判断・表現 相手・場面・外せない要求から組合せを決め、選ばなかった案とその理由を書いている(体験01・02)。ここが今日の重点
  • 態度 班の中で案が割れたとき、好みではなく相手の要求を持ち出して調整しようとしている(体験02)

「動画がかっこいいから動画」を防ぐ回。判断の根拠は第1回の特性の表と第2回の外せない要求の二つだけ、と最初に言う。

前回のまとめ

相手と、してほしい行動と、外せない要求は決まった

相手(一人まで絞る)→してほしい行動→外せない要求→組合せ(今日)

前回のカードには、まだ「どう作るか」が書かれていない。今日それを足す。決め方は二つの材料だけ。第1回のメディアの特性と、前回の外せない要求

その要求に答えられるのは、どのメディアの組合せか

教師用メモ

2 分。前回「まだ」が多かった目標を拾う。特に「してほしい行動」が弱い班は、今日の組合せも決まらないので、ここで一言直させる。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
相手の場面と外せない要求から、メディアの組合せを決められる
02
組み合わせたそれぞれのメディアが受け持つ役割を言える
03
選ばなかった案を一つ挙げ、選ばなかった理由を言える
01 | 15分
場面から選ぶ

他人の場面で、決め方を練習する

02 | 21分
班の組合せを決める

カードに書き足して出し直す

03 | 8分
まとめ

次回から作りはじめる

SECTION 01

場面から選ぶ

相手がどこで、何秒受け取るか。それだけで組合せはかなり決まる

同じ知らせを、掲示の紙・短い動画・音声の3つの形で並べて見比べている高校生
体験 01

この場面には、どの組合せが向くか

場面を読んで、いちばん向く組合せの印を付ける。まず上で付ける印を選び、次にその印を付ける場面を押す。全部に印を付けたら「答え合わせ」。判断の材料は「受け取る場所」「使える秒数」「外せない要求」の三つ

文字+静止画静止画だけ音声+文字短い動画
教師用メモ

進め方(10分) 一人で 5 分。答え合わせのあと、割れたものを 2 つ取り上げて理由を聞く。正解を覚える時間ではなく、理由の言い方を練習する時間と言っておく。

拾いたい発言 「歩きながらだから文字は読めない」「あとで読み返すから残る形がいる」「動画は止まって見ないといけない」。この三つの言い方が出れば、次の節で自分の班に使える。

ゆさぶり 「短い動画」に印を付けた場面に対して、「その人は立ち止まってくれますか」と聞く。相手の場面を出発点にする癖をつける。目標 01。端末の中だけで動く。

まとめ 01

組み合わせるとは、役割を分けること

ROLE 1
気づかせる
遠くから、または一瞬で「自分に関係がある」と思わせる。静止画・大きな文字・色。ここで止まらなければ何も伝わらない
ROLE 2
分からせる
中身を正確に。日時・場所・条件。文字が強い。動画や音声だけでは、聞き逃すと戻れない
ROLE 3
動かせる
次に何をすればよいかを一つだけ。行き先・申込み・持ち物。ここが抜けている作品がいちばん多い
組合せの決め方三つの役割に、メディアを割り当てる。一つのメディアが二つの役割を持ってもよいが、どの役割も空にしない
足しすぎない二つで足りるなら二つでよい。単元末の課題は「2 つ以上を組み合わせる」。三つ目は、役割が空いているときだけ足す
選ばなかった案捨てた案と理由を残す。第11回の相互評価と第12回の改訂で、戻す候補になる
教師用メモ

目標 02。「気づかせる・分からせる・動かせる」の三語は板書して単元の終わりまで残す。第7回の設計、第11回のルーブリックでも同じ言葉を使う。

「動かせる」が空の作品が毎年いちばん多い。ここを強調する。

SECTION 02

班の組合せを決める

前回のカードに、組合せと、選ばなかった案を書き足す

ホワイトボードに3つの案を書き並べ、そのうち1つに丸をつけ、残り2つの横に理由を書き添えている4人の高校生
体験 02

カードに書き足して、出し直す

相手 | 前回のカードから、直っていれば直す
してほしい行動
外せない要求
組合せ | 使うメディアと、それぞれの役割
選ばなかった案と、その理由

前回のカードの下に、改訂版が並ぶ。他の班の改訂版に、下の 4 つのうち当てはまるものを 1 つ押して返す

班のカード | 前回のものと、改訂版
教師用メモ

進め方(18分) 前回のカードを右で読み直す 2 分 → 案を三つ出す 5 分(一つに絞らずに三つ書かせる)→ 一つ選び、残り二つの捨てた理由を書く 5 分 → 提出 3 分 → 他の班に印を返す 3 分。

案が一つしか出ないとき 「同じ要求に、別のメディアで答えるとしたら」と聞く。案が一つしかない班は、選んだというより思いついたものをそのまま使っている。今日の重点はここ。

割れたとき 「どちらが好きか」ではなく「外せない要求に答えているのはどちらか」で決めさせる。決まらなければ、相手の場面(何秒、どこで)に戻す。

次回への橋 決まった組合せが、そのまま第4〜6回の分担になる。文字と静止画は第4回、音声は第5回、動画は第6回。使わないメディアの回も、素材を作る練習として全員が行うことを言っておく。目標 01・03、今日の評価の場面。

まとめ 02

選ばなかった案を残すと、あとで直せる

決めた根拠相手の場面(どこで、何秒)と、外せない要求。この二つ以外を根拠にしたときは、たいてい作る側の好み
役割の割り当て気づかせる・分からせる・動かせる。空いた役割があれば、そこに一つ足す。それ以上は足さない
捨てた案案と理由をカードに残した。相互評価で「動画のほうがよい」と言われたとき、すでに考えて捨てたと答えられる。考えていなければ、そこで直す

ここまでが設計の前半。次回からは素材を作る。文字と静止画、音声、動画を、一回ずつ全員が作る

教師用メモ

目標 03。「捨てた理由を言えること」が、この単元の思考・判断・表現の中心。第11回のルーブリックの A の基準(代わりの案と比べている)は、ここで書いたものがそのまま使える。

今日のまとめ

3つの目標に、班のカードで答える

01
決め方 相手の場面(どこで、何秒)と外せない要求から決める。作る側の好みからは決めない
02
役割 気づかせる・分からせる・動かせる。どの役割も空にしない。一つのメディアが二つ持ってもよい
03
捨てた案 三つ出して一つ選び、残りは理由とともに残す。あとで直すときの戻す候補になる
自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。班ではなく、自分について答える

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01場面と要求から、組合せを決められる
02それぞれのメディアが受け持つ役割を言える
03選ばなかった案と、その理由を言える
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。目標 03 に「まだ」が多ければ、次回の冒頭で「捨てた案」を各班に一言ずつ言わせる。

ふりかえり

好みで決めそうになったところ

一文でよい。「本当はこれを作りたかったが、相手の場面に合わないのでやめた」を書く。やめていなければ、そう書いてもよい

やめたことと、その理由
教師用メモ

4 分。3 つ読み上げる。「作りたい」と「相手に要る」がずれることは、作る側になってはじめて分かる。それを言葉にできたことを評価する。

次回は「文字と静止画の制作」。学校にある道具で行う。特定のソフトを指定しない。次回に持ってくるものがあれば(撮りたい場所など)、ここで一言。