上手さを競う回ではなく、何を決めて作ったかを言えるようにする回
50分 | 班で行う準備(授業前) 教室コードを新しく決め、板書して残す。学校にある道具で行う。特定のソフトを指定しない。文字が打てて大きさと行間が変えられるもの、画像を切り取って明るさが変えられるものがあればよい。端末で撮影ができるかを事前に確かめ、できない場合は既にある写真か、手元の紙を撮ったものを使わせる。
投影 「投影」を押して 1 枚ずつ送る。教師の端末では「教師」も押す。作る時間の間は、まとめ 01 の枚(決めることの一覧)を出したままにしておく。
時間配分 前回まとめ・目標 5分 / 節1 文字 17分 / 節2 静止画 20分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 8分
この回の評価(指導要領 情報Ⅱ (2) ア(イ)。文字、静止画などを組み合わせたコンテンツを制作する技能。設計指針 B5L3。単元設計は 単元設計のページ)
ファイルは集めない。教室に集まるのは「作ったものの説明の一文」と「選んだ理由」だけ。作ったものは各自の端末に残す。第8回で持ち寄る。
できあがりの美しさで評価しない。決めたことを言えるかで見る。道具に慣れていない生徒がいることを前提に、机間指導は「何を決めたか」を聞いて回る。
三つの役割にメディアを割り当てた。今日から三回かけて、その素材を作る。今日は文字と静止画、次回は音声、その次が動画。班の組合せに入っていないメディアも、全員が一度は作る
作りはじめる前に、何を決めておくのか
2 分。「決めてから作る」が今日の柱。決めずに作ると直せない、と一言。前回「まだ」が多かった目標があればここで拾う。
決める → 作る → 一つ出す
決める → 作る → 比べる
直すところを一つ決める
読もうとしなくても読めてしまう形にする

全員の「説明 → 理由」が右に並ぶ。同じ数字を別の理由で選んでいるものを 2 つ読む
進め方(13分) 決める 3 分 → 作る 7 分 → 出す 3 分。作る時間は静かにさせ、机間指導は「1 行何字にしましたか」だけを聞いて回る。答えられない生徒は、決めずに作りはじめている。
道具の指定はしない。文字が打てて大きさと行間が変えられれば何でもよい。紙に手書きでもよい(そのとき「行間」は行の間の空きで測る)。
想定回答 1 行 16 字/遠くから見るので大きく短く ・ 1 行 32 字/家で読むので普通の長さに ・ 行間 1.8/文字が多いので詰まって見えないように ・ 見出し 2 倍/まず何の紙かを 1 秒で分からせたい。
目標 01・03。理由が「見やすいから」で止まっている生徒には、「誰が、どこで見ますか」と返す。
| 1 行の字数 | 長いほど、次の行の頭に目が戻れなくなる。歩きながら見るものは短く(15〜20 字)、落ち着いて読むものは 25〜35 字 |
| 行間 | 文字の高さの 1.5〜1.8 倍。詰まると、どの行を読んでいたか分からなくなる。上の二つを見比べる |
| 大きさの差 | 見出しと本文で 1.5〜2 倍。差が小さいと、どこから読むかが決まらない。大きさは順番を作る |
| 強調 | 太くするのは一か所だけ。全部強調すると、どれも目立たない |
| 揃える | 頭を左に揃える。中央揃えは、行が増えるほど読みにくい |
目標 01。上の二つの見本を投影して、「どちらが読みやすいか」ではなく「なぜそう感じるか」を聞く。「行の頭を見失う」が出れば十分。
書体(フォント)の話は深入りしない。学校にあるものが違うため。決めるのは字数・行間・大きさの差の三つでよい。
何を写すかより、何を外すか

全員の「範囲 → 外したもの」が右に並ぶ。「外したもの」が空に近い回答を拾って聞き返す
進め方(14分) 決める 3 分 → 作る 8 分 → 出す 3 分。撮影に出す場合は範囲を教室の外に広げすぎない。手元の紙や持ち物を撮ってもよい。
「外したもの」が書けない生徒 画面いっぱいに全部入れている。「この写真で、相手が知りたいことは何ですか」「それ以外は何が写っていますか」と聞く。
撮ってよいもの 人が写るなら本人に断る。他人の作品(イラスト・写真・キャラクター)は使わない。情報Ⅰ で学んだことをここで実際に使う場面になる。守れているかを机間指導で見る。
目標 02・03。
立って、近くの 3 人の画面を見る。戻ってきたら、自分の作ったものでいちばん直したいところを一つ選ぶ
進め方(6分) 見て回る 3 分 → 選ぶ 1 分 → 分布を見て 2 分話す。「見て回る」のは感想を言い合うためではないので、自分のものを直すために見ると言ってから立たせる。
分布の読み方 「次に何をするかが書いていなかった」が多ければ、第3回の「動かせる」の役割が抜けている。ここは第7回の設計で必ず戻ってくる。
選んだところは、第8回の制作でそのまま直す。ここで直す時間は取らない。
| 切り取る範囲 | 入れるものを一つに絞り、それ以外は外す。写っているものは、全部意味を持ってしまう。関係のない物は「なぜ写っているのか」を相手に考えさせる |
| 明るさ・傾き | 暗いと形が読めない。傾いていると落ち着かない。この二つを直すだけで、見え方はかなり変わる |
| 文字を載せる場所 | 色が一様な所に置く。写真の上に直接置くと沈む。沈むなら、文字の下に無地の帯を敷くか、写真の外に出す |
| 使ってよい素材 | 人が写るなら本人に断る。他人の作品は使わない。自分たちで撮る、または自由に使えると示されているものだけを使う |
| 残しておく | 作ったものは端末に残す。第8回で持ち寄り、第12回で直す。途中のものも消さない |
目標 02。「写っているものは全部意味を持つ」は、第10回(出したら何が起きるか)でもう一度使う言い方。
次回は音声。声を出す場面があるので、録れる場所(廊下・空き教室など)を今のうちに確保しておく。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。目標 01 に「まだ」が多ければ、次回の冒頭で決めた数字を三人に言わせる。道具に慣れていないための「まだ」か、決め方が分からないための「まだ」かを、机間指導の記憶と突き合わせる。
一文でよい。決めたとおりに作れなかったこと、作ってみて考えが変わったことを書く
4 分。3 つ読み上げる。「決めた値を作りながら直した」は、直したこと自体が判断。減点ではないと言う。
次回は「音声の制作」。声を出して録る。学校にある道具で行う。特定のソフトを指定しない。録れる場所を伝えておく。