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情報Ⅱ (2) コミュニケーションとコンテンツ | 第4回

文字と静止画の制作

上手さを競う回ではなく、何を決めて作ったかを言えるようにする回

50分 | 班で行う
教師用メモ

準備(授業前) 教室コードを新しく決め、板書して残す。学校にある道具で行う。特定のソフトを指定しない。文字が打てて大きさと行間が変えられるもの、画像を切り取って明るさが変えられるものがあればよい。端末で撮影ができるかを事前に確かめ、できない場合は既にある写真か、手元の紙を撮ったものを使わせる。

投影 「投影」を押して 1 枚ずつ送る。教師の端末では「教師」も押す。作る時間の間は、まとめ 01 の枚(決めることの一覧)を出したままにしておく。

時間配分 前回まとめ・目標 5分 / 節1 文字 17分 / 節2 静止画 20分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 8分

この回の評価(指導要領 情報Ⅱ (2) ア(イ)。文字、静止画などを組み合わせたコンテンツを制作する技能。設計指針 B5L3。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 1 行の字数・行間・大きさの差を決め、切り取る範囲を決めて素材を加工している(作ったものは端末に残る)。ここが今日の重点
  • 思考・判断・表現 決めた値や範囲を、相手の場面と外せない要求から説明できている(体験01・02 の「選んだ理由」)
  • 態度 他の人の作ったものと自分のものを比べ、直すところを一つ決めようとしている(体験03・ふりかえり)

ファイルは集めない。教室に集まるのは「作ったものの説明の一文」と「選んだ理由」だけ。作ったものは各自の端末に残す。第8回で持ち寄る。

できあがりの美しさで評価しない。決めたことを言えるかで見る。道具に慣れていない生徒がいることを前提に、机間指導は「何を決めたか」を聞いて回る。

前回のまとめ

組合せは決まった | ここからは、その素材を自分の手で作る

気づかせる→分からせる→動かせる

三つの役割にメディアを割り当てた。今日から三回かけて、その素材を作る。今日は文字と静止画、次回は音声、その次が動画。班の組合せに入っていないメディアも、全員が一度は作る

作りはじめる前に、何を決めておくのか

教師用メモ

2 分。「決めてから作る」が今日の柱。決めずに作ると直せない、と一言。前回「まだ」が多かった目標があればここで拾う。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
文字は、1 行の字数・行間・大きさの差を決めてから作れる
02
静止画は、切り取る範囲を決め、外したものを言える
03
作ったものを一文で説明し、そう決めた理由を相手の場面から言える
01 | 17分
文字

決める → 作る → 一つ出す

02 | 20分
静止画

決める → 作る → 比べる

03 | 8分
まとめ

直すところを一つ決める

SECTION 01

文字

読もうとしなくても読めてしまう形にする

同じ文章を、行間の詰まった版と広い版で並べて印刷し、見比べている高校生の手元
体験 01

決める、作る、一つ出す | 見出しと本文

決める | 3分
下の三つを数字で決めて、手元に書き出す。1 行の字数(目安 25〜35 字。掲示なら 15〜20 字)/ 行間(文字の高さの 1.5〜1.8 倍)/ 見出しと本文の大きさの差(1.5〜2 倍)
作る | 7分
班の相手に向けた見出しと本文(3 行以内)を、決めた値で作る。道具は学校にあるもので、文字の大きさと行間が変えられるものならどれでもよい。作ったものは自分の端末に残す
出す | 3分
下の欄に、作ったものの説明を一文と、そう決めた理由を書いて送る。作ったもの自体は送らない
作ったものの説明 | 一文で
そう決めた理由 | 相手の場面から

全員の「説明 → 理由」が右に並ぶ。同じ数字を別の理由で選んでいるものを 2 つ読む

みんなの 説明 → 理由
教師用メモ

進め方(13分) 決める 3 分 → 作る 7 分 → 出す 3 分。作る時間は静かにさせ、机間指導は「1 行何字にしましたか」だけを聞いて回る。答えられない生徒は、決めずに作りはじめている。

道具の指定はしない。文字が打てて大きさと行間が変えられれば何でもよい。紙に手書きでもよい(そのとき「行間」は行の間の空きで測る)。

想定回答 1 行 16 字/遠くから見るので大きく短く ・ 1 行 32 字/家で読むので普通の長さに ・ 行間 1.8/文字が多いので詰まって見えないように ・ 見出し 2 倍/まず何の紙かを 1 秒で分からせたい。

目標 01・03。理由が「見やすいから」で止まっている生徒には、「誰が、どこで見ますか」と返す。

まとめ 01

文字で決めることは、多くない

行間 1.15
見学は 5 月 10 日の放課後、体育館です。初めての人だけの回なので、道具は要りません。動きやすい服で来てください
行間 1.85
見学は 5 月 10 日の放課後、体育館です。初めての人だけの回なので、道具は要りません。動きやすい服で来てください
1 行の字数長いほど、次の行の頭に目が戻れなくなる。歩きながら見るものは短く(15〜20 字)、落ち着いて読むものは 25〜35 字
行間文字の高さの 1.5〜1.8 倍。詰まると、どの行を読んでいたか分からなくなる。上の二つを見比べる
大きさの差見出しと本文で 1.5〜2 倍。差が小さいと、どこから読むかが決まらない。大きさは順番を作る
強調太くするのは一か所だけ。全部強調すると、どれも目立たない
揃える頭を左に揃える。中央揃えは、行が増えるほど読みにくい
教師用メモ

目標 01。上の二つの見本を投影して、「どちらが読みやすいか」ではなく「なぜそう感じるか」を聞く。「行の頭を見失う」が出れば十分。

書体(フォント)の話は深入りしない。学校にあるものが違うため。決めるのは字数・行間・大きさの差の三つでよい。

SECTION 02

静止画

何を写すかより、何を外すか

1枚の写真の上に指で四角い枠を作り、外に出す範囲を決めている高校生。枠の外には関係のないものが写り込んでいる
体験 02

決める、作る、一つ出す | 切り取る範囲

決める | 3分
入れるものを一つだけ決める(相手の外せない要求に答えるもの)。外すものを挙げる(関係のない物、人の顔、散らかったもの)。文字を載せる場所を決める(色が一様で、字が沈まない所)
作る | 8分
写真を 1 枚用意し(撮る、または手元にあるもの)、決めた範囲に切り取り、明るさを整え、必要なら文字を載せる。人が写るなら、写ってよいか本人に聞く。他人が作った絵や写真は使わない
出す | 3分
説明を一文と、理由を書いて送る。画像そのものは送らない。作ったものは自分の端末に残す
切り取った範囲の説明 | 一文で
外したものと、その理由

全員の「範囲 → 外したもの」が右に並ぶ。「外したもの」が空に近い回答を拾って聞き返す

みんなの 範囲 → 外したもの
教師用メモ

進め方(14分) 決める 3 分 → 作る 8 分 → 出す 3 分。撮影に出す場合は範囲を教室の外に広げすぎない。手元の紙や持ち物を撮ってもよい。

「外したもの」が書けない生徒 画面いっぱいに全部入れている。「この写真で、相手が知りたいことは何ですか」「それ以外は何が写っていますか」と聞く。

撮ってよいもの 人が写るなら本人に断る。他人の作品(イラスト・写真・キャラクター)は使わない。情報Ⅰ で学んだことをここで実際に使う場面になる。守れているかを机間指導で見る。

目標 02・03。

体験 03

見て回って、自分のどこを直すかを決める

立って、近くの 3 人の画面を見る。戻ってきたら、自分の作ったものでいちばん直したいところを一つ選ぶ

クラスがいちばん直したいところ
教師用メモ

進め方(6分) 見て回る 3 分 → 選ぶ 1 分 → 分布を見て 2 分話す。「見て回る」のは感想を言い合うためではないので、自分のものを直すために見ると言ってから立たせる。

分布の読み方 「次に何をするかが書いていなかった」が多ければ、第3回の「動かせる」の役割が抜けている。ここは第7回の設計で必ず戻ってくる。

選んだところは、第8回の制作でそのまま直す。ここで直す時間は取らない。

まとめ 02

静止画で決めること | 範囲・明るさ・文字の置き場所

切り取る範囲入れるものを一つに絞り、それ以外は外す。写っているものは、全部意味を持ってしまう。関係のない物は「なぜ写っているのか」を相手に考えさせる
明るさ・傾き暗いと形が読めない。傾いていると落ち着かない。この二つを直すだけで、見え方はかなり変わる
文字を載せる場所色が一様な所に置く。写真の上に直接置くと沈む。沈むなら、文字の下に無地の帯を敷くか、写真の外に出す
使ってよい素材人が写るなら本人に断る。他人の作品は使わない。自分たちで撮る、または自由に使えると示されているものだけを使う
残しておく作ったものは端末に残す。第8回で持ち寄り、第12回で直す。途中のものも消さない
教師用メモ

目標 02。「写っているものは全部意味を持つ」は、第10回(出したら何が起きるか)でもう一度使う言い方。

次回は音声。声を出す場面があるので、録れる場所(廊下・空き教室など)を今のうちに確保しておく。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の作ったもので答える

01
文字 1 行の字数・行間・大きさの差を、数字で決めてから作る。強調は一か所、頭は左に揃える
02
静止画 入れるものを一つに絞り、外すものを決める。明るさと傾きを直し、文字は沈まない場所に置く
03
言えること 作ったものを一文で説明し、そう決めた理由を相手の場面から言う。上手さではなく、決めたことで見る
自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01字数・行間・大きさの差を決めてから作れる
02切り取る範囲を決め、外したものを言える
03作ったものを一文で説明し、理由を言える
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。目標 01 に「まだ」が多ければ、次回の冒頭で決めた数字を三人に言わせる。道具に慣れていないための「まだ」か、決め方が分からないための「まだ」かを、机間指導の記憶と突き合わせる。

ふりかえり

作ってはじめて分かったこと

一文でよい。決めたとおりに作れなかったこと、作ってみて考えが変わったことを書く

みんなの気づき
教師用メモ

4 分。3 つ読み上げる。「決めた値を作りながら直した」は、直したこと自体が判断。減点ではないと言う。

次回は「音声の制作」。声を出して録る。学校にある道具で行う。特定のソフトを指定しない。録れる場所を伝えておく。