15 秒に収める。何を入れるかより、何を切るかを決める
50分 | 班で行う準備(授業前) 教室コードを新しく決め、板書して残す。学校にある道具で行う。特定のソフトを指定しない。動画が撮れて、いらない部分を切れるものであればよい。撮影に出る範囲(教室・廊下・指定の場所まで)と戻る時刻を決めておく。写ってよい人の確認を事前に周知する。撮れない端末がある場合は、静止画を並べて動かす形(数枚を順に見せる)でもよい。
投影 「投影」を押して 1 枚ずつ送る。教師の端末では「教師」も押す。撮影の間は、まとめ 01 の枚(15 秒の割り付け)を出したままにする。
時間配分 前回まとめ・目標 5分 / 節1 15 秒に何を入れるか 15分 / 節2 撮って、切る 22分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 8分
この回の評価(指導要領 情報Ⅱ (2) ア(イ)。動画などを組み合わせたコンテンツを制作する技能。設計指針 G2L1。単元設計は 単元設計のページ)
ファイルは集めない。教室に集まるのは「作ったものの説明の一文」と「切った理由」だけ。動画そのものは各自の端末に残す。
15 秒は短すぎるくらいでよい。切る判断を練習する回であって、作品を仕上げる回ではないと最初に言う。
三回とも同じことをしている。何を入れるかより、何を切るかを決める。動画はいちばん相手の時間を奪うので、いちばん短く切る
15 秒しかないとき、最初に切るのはどれか
2 分。前回「まだ」が多かった目標を拾う。「相手の時間を奪う」は第1回の表の「受け手が使う時間」。
順番を並べてみる
切ったものを言う
伝わったかを確かめる
撮る前に、何を何秒映すかを決めておく

バラバラに並んだ 6 つのカットを、流す順にタップする。タップした順に番号が付く(もう一度タップで外れる)。全部に番号を付けたら「答え合わせ」。手がかりは、第3回の「気づかせる → 分からせる → 動かせる」
進め方(10分) 一人で 4 分 → 答え合わせ → 「なぜこの順番か」を 3 分聞く。順番の理由が言えれば、自分の班の割り付けも書ける。
なぜこの順か 最初の 3 秒で「自分に関係がある」と分からなければ、その先は見られない。次に何の話かを見せ、外せない要求(初心者でも入れるか)に答え、日時を出し、してほしい行動で締め、最後に日付だけを残す。最後の 1 秒は、止めた画面に残るものになる。
別解を認める 「日時を先に」も成立する。ただし「してほしい行動」を最後より前に置くと、そのあとに見た人は何をすればよいか忘れる。理由が言えれば別解でよい。
並べ終わったら、自分の班の 15 秒を紙に同じ形で書かせる(4〜6 カット)。端末の中だけで動く。目標 01。
| 最初の 3 秒 | 自分に関係があると分からせる。ここで止められたら、残り 12 秒は存在しないのと同じ |
| 1 カットの長さ | 2〜4 秒。1 秒では読めない。5 秒を超えると飽きる。文字を出すなら、声に出して読める長さだけ映す |
| カットの数 | 15 秒で 4〜6 個。多いと落ち着かず、少ないと動きが出ない |
| 最後の 1 秒 | 止めたときに画面に残るもの。日付か、行き先を一つ。ここが空だと、見たあとに何も残らない |
| 音を付けるなら | 前回の音声をそのまま乗せてよい。ただし文字と音で同じことを二度言わない。片方は別のことを担う |
目標 01。上の帯を投影したまま、班ごとに紙に割り付けを書かせる。書けていない班は撮影に出さない(撮ってから考えると、必ず 15 秒に収まらない)。
「文字と音で同じことを二度言わない」は、第3回の役割分担の考え方と同じ。第7回の設計にそのままつながる。
撮った長さの半分以下にする

全員の「説明 → 切ったもの」が右に並ぶ。丸ごと落とした判断を 3 つ読み上げる
進め方(17分) 決める 2 分 → 撮る 10 分(戻る時刻を板書。撮影に出る範囲を必ず言う)→ 切って出す 5 分。時間が押したら「切る」を優先し、出すのを 2 分に縮める。
道具の指定はしない。動画が撮れていらない部分を切れるものならよい。切れない道具しかない場合は、カットごとに撮り直して並べるで代える(切る判断は同じ)。静止画を数枚順に見せる形でもよい。
机間指導で聞くこと 「何秒になりましたか」「何を丸ごと落としましたか」。全部を少しずつ短くしている班には、一つ落とすほうが伝わると助言する。
目標 02、今日の評価の場面。切った理由が「時間がなかったから」で止まっている生徒には、「その 3 秒があったら、代わりに何を見せますか」と返す。
隣の班の人に一度だけ見せる。見終わったら「この動画は、あなたに何をしてほしいと言っていましたか」と聞く。返ってきた答えを、下から選ぶ
進め方(6分) 二班一組で交代に見せる 4 分 → 選ぶ 1 分 → 分布を見て 1 分話す。感想を言わせない。聞くのは「何をしてほしいと言っていたか」の一つだけ。
分布の読み方 「すぐ言えた」が多ければ、最後のカットが効いている。「別のこと」「分からない」が多ければ、してほしい行動のカットが短いか、最後に置かれていない。「文字が読めなかった」はカットの長さの問題。
作る側の意図と、受け取った側の理解がずれることを、ここで一度経験させる。第10・11回でこれをもっと大きな形でやる。目標 03。
| 文字(第4回) | 切り取る範囲を決め、外すものを決めた。写っているものは全部意味を持ってしまう |
| 音声(第5回) | 30 秒に収め、切る音を決めた。切ると、残った言葉が届きやすくなる |
| 動画(第6回) | 15 秒に収め、丸ごと落とすカットを決めた。全部を少しずつ短くすると、どれも読めなくなる |
| 共通していること | 何を入れるかより、何を切るかを決める。切る基準は、相手の場面と外せない要求。この二つ以外を基準にしたときは、たいてい作る側の都合 |
素材はそろった。次は、これをどう並べて一つのまとまりにするか。設計の回に入る
三回分をここでまとめる。第4〜6回の共通の考え方は「切る」。これが情報デザインの配慮(第7回)の下地になる。
次回は「情報デザインを踏まえた設計」。今日までに作った素材を、画面の並びと導線に組み立てる。作ったものを消さずに残しておくよう念を押す。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。第4〜6回の自己評価を並べて見ると、技能でつまずいた回と、判断でつまずいた回が分かれる。第8回の分担を決める材料になる。
一文でよい。切って惜しかったものと、切った結果よくなったことを書く
4 分。3 つ読み上げる。「惜しかったが、よくなった」と書けていれば、切る判断が身についている。
次回は「情報デザインを踏まえた設計」。第4〜6回で作った素材を、画面の並びと導線に組み立てる。素材は消さずに端末に残しておく。教室コードを控えたか確認する。