誰が何を、いつまでに。遅れたときにどうするかまで決める
50分 | 班で行う準備(授業前) 教室コードを新しく決め、板書して残す。学校にある道具で行う。特定のソフトを指定しない。分担表は教室に集まるので、班に 1 台は入力できる端末が要る。第7回の設計図(写真でよい)と、統一する決まり 3 つを各班が持ってきているか確認する。制作にあてる時間(この回の後半と、家庭学習・次回の冒頭)を先に言っておく。
投影 「投影」を押して 1 枚ずつ送る。教師の端末では「教師」も押す。制作の間は、体験02 の分担表の枚を出したままにする。
時間配分 前回まとめ・目標 5分 / 節1 仕事を分ける 13分 / 節2 分担表を作って作りはじめる 24分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 8分
この回の評価(指導要領 情報Ⅱ (2) の学習活動「役割分担を行い並行して作業する」。設計指針 G5L3(グループの目的に向けて自己の活動を判断し他者と調整できる。高必)、F3L4 の考え方。単元設計は 単元設計のページ)
作業量を配ることが目的ではない。誰かが遅れたときに全体が止まらない形にすることが目的である、と最初に言う。
四人で作るというのは、同じ時間に、別のことを進めるということである。一人で四倍の量を作るわけではない。ただし、分け方を間違えると、三人が一人を待つ時間が生まれる
誰かが遅れたとき、残りの三人は何をしているのか
2 分。「四人でやれば四倍速い」という思い込みを、最初に崩しておく。待ち時間が生まれる分け方は、一人でやるより遅くなることがある。
統一する決まり 3 つを板書に残す。分担して作ると、これを守っているかどうかが目に見えて出る。
待たせる仕事を見つける
決めたら、作りはじめる
進み具合を出す
先にやらないと、他の人が動けない仕事がある

よくある 9 つの仕事を、いつやるかで分ける。まず上で付ける印を選び、次にその印を付ける仕事を押す。全部に印を付けたら「答え合わせ」。分ける基準は「これが終わらないと、他の人が動けないか」
進め方(8分) 一人で 4 分 → 答え合わせ → 2 分話す。「並行してできる」に入るものが多いほど、四人が同時に動ける。
なぜこの分け方か 「先に済ませる」は、決まらないと他の人が手をつけられないもの(内容・大きさ・許可)。ここを一人が抱えると、三人が待つ。「最後でよい」は、部品がそろわないとできないもの。
別解を認める 「音声を録る」は、話す言葉が決まっていなければ先に済ませる側になる。第5回で作ってある班は並行してできる。理由が言えれば別解でよい。
分け終わったら、班の仕事を同じ三つに分けて紙に書かせる。「先に済ませる」は今日の最初の 5 分で全員でやると決めるのがよい。目標 01。
| 配れる大きさ | 一人がひとまとまりで終えられる大きさにする。「ポスターを作る」は大きすぎ、「文字を一つ書く」は小さすぎる。「見出しと本文を書く」くらい |
| 分けてはいけないもの | 統一する決まり 3 つと、載せる内容の決定。ここを分けると、つないだときに別々のものになる |
| 出来上がりの形を決める | 「文字を書く」ではなく「見出し 1 行と本文 3 行を、決めた大きさの文字で」。形を決めておくと、できたかどうかが自分で分かる |
| 締切は授業の中に置く | 「次回まで」ではなく「今日の残り 20 分で」「次回の最初の 10 分で」。家に持ち帰る前提にしない |
目標 01・02。「出来上がりの形を決める」がいちばん効く。形が決まっていない仕事は、終わったかどうかが本人にも分からず、必ず遅れる。
家庭の環境に差があるため、家でやる前提の締切を作らせない。授業の中で終わる大きさに切る。
遅れたときの手当てまで、先に決めておく

班で 1 枚出す。遅れたときの手当ての欄を空にしない。ここが今日いちばん大事な欄である
全班の分担表が右に並ぶ。他の班の表には、下の 4 つのうち当てはまるものを 1 つ押して返す
進め方(20分) 先に済ませることを全員でやる 5 分 → 分担表を書いて提出 5 分 → 他の班に印を返す 2 分 → 実際に作る 8 分。作る時間を必ず取る。表を作って終わりにしない。
遅れの手当てが書けないとき 「その人が休んだら、明日どうしますか」と聞く。答えは三つのどれかになる。(1) 誰かが代わる (2) 小さくして出す (3) その部分をやめる。三つのどれかを選ばせて、選んだ理由を一言添えさせる。
手当てを決めておく意味 遅れが起きてから相談すると、責める話になりやすい。先に決めておくと「決めたとおりにする」だけで済む。これが設計指針 G5L3 の「他者と調整する」の具体である。
机間指導で聞くこと 「この担当は、今日の 8 分で形になりますか」「決まり 3 つは、四人とも同じに書いていますか」。目標 02・03、今日の評価の場面。
自分の担当について、今の状態を 1 つ選ぶ。班ではなく一人ずつ選ぶ。遅れていることを出すのは悪いことではない。早く分かれば、決めておいた手当てが使える
進め方(4分) 選ぶ 1 分 → 分布を見て 3 分話す。「待っている」「はっきりしない」が多ければ、分け方に問題がある。その場で分担表を直させる。
読み方 「待っている」は、先に済ませる仕事が終わっていない証拠。「道具か素材が足りない」は教師が手を打つ場面(別の道具に替える、素材を紙で代える)。
遅れを出した生徒を責める空気にしないこと。早く出したから手当てができると言葉にする。目標 03。
| 先に決めておく理由 | 遅れてから相談すると、誰が悪いかの話になる。先に決めてあれば、決めたとおりにするだけで進む |
| 進み具合を出す理由 | 黙っていると、締切の日にはじめて分かる。その日には手当てが間に合わない。早く出すほど、選べる手当てが多い |
作るものは形になってきた。次は、どこへ、どう出すかを決める回に入る
三つの手当ては、第2回・第3回でカードに書いたもの(捨てた要求・選ばなかった案)とつながっている。記録を残しておくと、遅れたときに考え直さなくて済む、という言い方をする。
次回は「公開先と公開の方法」。作りかけでよいので、次回までに形が見える状態にしておくよう伝える。次回は出す先と範囲を決めるので、何を出すかが見えている必要がある。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。目標 03 に「まだ」が多い班は、次回の冒頭に手当ての欄だけ書かせる。ここが空のまま進むと、第10回以降で作るものが間に合わなくなる。
一文でよい。自分の担当と、班の進みのためにした調整(順番を替えた、代わりに引き受けた、先に伝えた)を書く
4 分。3 つ読み上げる。「他者と調整した」ことが書けているものを選んで読む。ここが態度の評価の材料になる(設計指針 G5L3)。
次回は「公開先と公開の方法」。作りかけのものを、次回に見せられる状態で持ってくること。教室コードを控えたか確認する。