直した所と理由を残して、単元の一周を閉じる
50分 | 班で行う準備(授業前) 教室コードを新しく決め、板書して残す。学校にある道具で行う。特定のソフトを指定しない。この回が単元末の評価課題の提出の場である。第9回で決めた出す先に、実際に置ける段取り(掲示の場所、放送の枠、校外に出す場合の手続き)を整えておく。置く時間がとれない場合は、置く直前の形(貼る紙・流す音声・公開する一歩手前の画面)を提出とする。
投影 「投影」を押して 1 枚ずつ送る。教師の端末では「教師」も押す。直す作業の間は、体験01 の枚を出したままにする。
時間配分 前回まとめ・目標 4分 / 節1 直すものを決める 13分 / 節2 直して、出して、記録を残す 25分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 8分
この回の評価(指導要領 情報Ⅱ (2) イ(イ)(ウ)。単元末のパフォーマンス課題「決めた相手に、決めた行動をしてもらうためのコンテンツを班で作り、発信して、評価をもとに直す」。設計指針 B5L4。単元設計は 単元設計のページ)
C の生徒への手立て 受けた評価のうち一つだけ選ばせ、直す所を一行で決めさせる。全部直そうとして何も終わらない状態を作らない。
この単元でやってきたのは、作ることではなく一周を回すことである。今日はその最後の一つ、直して出すところ
直す所は一つでよい。なぜそこを直すのかを言えるか
2 分。帯を指しながら一周を確かめる。「作る」は真ん中の三つだけで、前後のほうが長いことに気づかせる。
基準の 9 マスを端末に残していない生徒がいたら、班の中で見せてもらう。
直さない理由も言う
改訂版をカードに残す
単元をふりかえる
受けた指摘を、直す・直さないに分ける

全班の「指摘 → 直す/直さない」が右に並ぶ。直さないと決めた理由が言えているものを 3 つ読み上げる
進め方(11分) 受けた指摘を並べる 3 分 → 直す・直さないに分ける 4 分 → 提出 2 分 → 読み上げ 2 分。指摘は複数出してよいが、直すのは一つに絞る。
分ける基準は三つ (1) してほしい行動をさせなくする指摘か(→ 直す) (2) すでに考えて捨てた案についての指摘か(→ 直さない。第3回のカードに記録がある) (3) 残りの時間で直せるか(→ 直せないものは、記録に残して次回へ)。
「全部直します」と言う班へ 「残り 20 分で、全部終わりますか」と聞く。終わらない直しは、出せない状態を作るだけである。一つ直して出すほうが、五つ直しかけて出せないより価値がある。
直さない判断も評価する。理由が言えていれば、それは思考・判断・表現の中身である。「言われたから直す」だけの班には、なぜその指摘が大事かを聞く。目標 01。
| 一つに絞る理由 | 直しかけて出せないより、一つ直して出すほうがよい。出さなければ、受け取る人はいない |
| 直したら、また変わる | 写真を替えれば、周りの並びも変わる。直したあとに導線をもう一度たどる(第7回の並び)。統一する決まり 3 つも守れているか見る |
目標 01。「直さない」を選べることが、この単元の到達点の一つである。評価を全部受け入れるのは、判断していないのと同じ。
「直したら、また変わる」は見落とされやすい。差し替えたあとに全体を見る 2 分を、必ず作業の中に入れさせる。
第9回で決めた先に、決めた範囲で置く

直したら、第9回で決めた先(=どこに出すか。掲示板・学級のページ・配る紙など)に、決めた範囲(=誰まで見られるか)で置く。そのうえで、第2回から続けてきた班のカードに最後の版を書く。これが単元末の提出になる
第2回からのすべての版が右に並ぶ。一つの班のカードを上から順に読み上げると、単元の一周がそのまま見える
進め方(21分) 直す 8 分 → 導線と決まり 3 つをもう一度見る 2 分 → 決めた先に置きに行く 5 分 → カードを書いて提出 4 分 → 他の班に印を返す 2 分。置きに行く時間は、教室を離れる班が出るので戻る時刻を板書する。
置けない場合 掲示の許可や放送の枠が今日取れない班は、置く直前の形(貼る紙、流す音声、公開する一歩手前の画面)を提出とし、いつ置くかを決めさせる。出せなかったことを減点にしない。
このカードが単元末の提出物 評価規準の三観点は、それぞれ次の欄に対応する。知識・技能 →「組合せ」、思考・判断・表現 →「直した理由」「直さなかった指摘」、態度 →「次に生かすこと」。A の判定は、直さなかった指摘に理由が書けているか、次に生かすことが具体的かで分かれる。
机間指導で聞くこと 「その直しで、相手は何をするようになりますか」「直したあと、導線はまだ通っていますか」。目標 02・03、単元末の評価の場面。
第1回から今日までで、自分の作り方がいちばん変わったところを 1 つ選ぶ。作品ではなく、作り方についてである
進め方(4分) 選ぶ 1 分 → 分布を見て 3 分話す。分布が割れるのがふつうである。割れたことをそのまま示すと、同じ授業を受けても残るものが違うことが見える。
いちばん多かったものについて、2〜3 人に「どの場面でそう思ったか」を聞く。答えは具体的な回の場面で返ってくる。
ここは態度の評価の材料にはしない。単元をふりかえるための枚である。
| 設計(第1〜3・7回) | 相手を一人まで絞り、要求を整理し、組合せと並びを決めた。選ばなかった案を残したので、あとで直せた |
| 制作(第4〜6・8回) | 素材を自分の手で作った。共通していたのは切るものを決めること。分担では、遅れたときの手当てを先に決めた |
| 発信(第9回) | 手段ごとの届き方を比べ、範囲を自分たちで限定した。広く出すことが目的ではない |
| 評価(第10・11回) | 受け手の側に立ち、意図と違う受け取り方を見つけた。よい・悪いを言う前に基準を自分たちで作った |
| 改善(第12回) | 直すものを一つに絞り、直さない判断にも理由を付けた。直した所と理由を残したので、次はここから始められる |
この一周は、探究の発表の作り方そのものである。次の単元ではデータから何が言えるかを扱う。言えたことを、また誰かに届けることになる
単元の本質的な問い(同じ内容でも、誰が、どの形で、どこへ出すかで、届くものは変わる)を、そのまま見出しに置いてある。単元の最初にこの問いを出していれば、ここで回収する。
次の単元は 情報Ⅱ (3) 情報とデータサイエンス。データから言えることを見つける単元である。そこで見つけたことも、最後は誰かに届けなければ終わらない。この単元の一周が、その出口で使えると伝える。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。第1〜12回の自己評価を並べると、この単元で伸びた観点と、まだの観点が班ごとに見える。次の単元の班編成と、声のかけ方の材料にする。
単元の最後のふりかえりである。直した所と理由を書き、そのうえで次に作るときに生かすことを一つ足す
5 分。単元末の態度の評価の中心の場面である。「直した点と理由をふりかえりに書き、次の制作に生かすことを挙げている」が A の姿。理由だけで止まっているものが B。
5 つほど読み上げて終わる。班のカードと、このふりかえりの二つで、単元末の課題の提出は完了である。
次の単元は 情報Ⅱ (3) 情報とデータサイエンス。データから言えることを見つけ、それをまた誰かに届ける。この単元の一周が、その出口で使える。