班で作ると決めた時点で、いちばん難しいのは書き方ではなくなる
50分 | 班で行う準備(授業前) 3〜4 人の班をあらかじめ決めておく。教室コードは第8回以降も同じものを使うので、板書して残す(班の題材カードを引き継ぐため)。「教師」を押す。第9〜16回の日程(何回目に何をするか)を黒板に書いておく。
投影 体験 01 の右のカード一覧は、全班が提出してから映す。ほかの班の題材を見て、自分の班のものを直してよいと伝える。
班が組めないとき 欠席・奇数・一人での履修は、そのまま一人の班として進めてよい。3 つの部分を順に作る形になり、第12回の統合は自分の 2 つの部分をつなぐ形になる。評価規準は変えず、第15回の相互評価だけ教師が相手役に入る。
作る環境が用意できない学校 A・B・C のどれも、第9・10回は紙と画面で決めるだけ、第11・13回は授業ページの中の欄で動かせる。第12回の統合は紙の上で「返すもの」と「受け取るもの」を突き合わせる形でよい。
時間配分 前回まとめ・目標 5分 / 節1 題材を決める(体験01 18分) / まとめ 4分 / 節2 分担と締切(体験02 14分) / まとめ・自己評価・ふりかえり 9分
この回の評価(単元設計は 単元設計のページ)
指導要領 解説 情報Ⅱ (4) ア(イ)「プロジェクト・マネジメント」。解説が学習活動に挙げる題材は「小規模の簡単な掲示板などの Web システム」「サーバと連携して動作する携帯情報端末用のアプリケーション」「コンピュータによる通信を利用した計測・制御システム」の 3 つ。設計指針 F3L4(チームで反復型のプロセス・管理とともに構築。高選)、G5L3。
深入りしない範囲 どの題材を選んでも、向こう側の仕組みやセンサの中身には深入りしない。班が扱うのは「自分の担当の入力と出力」まで。
前回、8 つの仕事のうち 4 番目に「誰が、いつまでに、何を作るかを決める」があった。今日はそこをやる。まず班の題材を決め、次に分担と締切を決める
4 人で分けたとき、いちばんよく起きる失敗は何か
前回「まだ」が多かった目標を 2 分拾う。問いは 30 秒。「一人に集まる」「誰もやっていない部分が残る」「直前まで進まない」などが出る。この 3 つは、今日決めることで防げると予告する。
3つから選ぶ
どれを選んでも
遅れたときまで
終われるものを選ぶ

題材は次の 3 つから 1 つ選ぶ。どれを選んでも、第9回からの進み方は同じ。作る規模も同じくらいにそろえてある
※ 班が組めないとき・人数が足りないときも、そのまま進められる。一人なら 3 つの部分を順に作り、班の欄には自分の名前だけを書く。2 人なら一人が 2 つ持つ
※ 作る道具がそろっていなくても、A・B・C のどれでも選べる。第9・10回は紙と画面で決めるだけ、第11回からは授業ページの中の欄で動かせる
全班のカードが右に並ぶ。カードには相互評価の印を付けられる。このカードは第8回以降も同じ場所に残るので、教室コードを変えないこと
進め方(18分) 班で題材を選ぶ 5 分。「誰の何を良くするか」を一文にする 5 分(ここに時間をかける)。完成の条件を書く 5 分。提出 3 分。提出後、ほかの班のカードに印を付ける。
完成の条件の書き方 「便利になる」「使いやすい」は条件にならない。誰が見ても同じ判定になる言い方にさせる。「1 件書くと保存され、別の端末で読める」「空欄では送れない」のように、やってみて○×が付く形。
規模の調整 大きすぎる班には「まず 1 つだけできればよい部分はどこか」と聞く。小さすぎる班には「3 人で分けられるか」と聞く。第8回で 3 つの機能に分けるので、3 つに分けられる大きさが目安。
C の班への手立て 決まらない班には A の「連絡板」を勧める。書いたものが残って読める、という最小の形は、どの題材にも共通している。目標 01・02。
| 第8回 | 3 つの機能に分け、担当を決める(受け取る部分・決める部分・届ける部分)。A も B も C も同じ形に分けられる |
| 第9・10回 | 残す項目を決め、頼む側と返す側の役割を確かめる。向こう側の作り方には深入りしない |
| 第11・12回 | 自分の担当を単体で動かし、つなげて動かす。ここで食い違いが出る |
| 第13回 | わざとおかしな入力を出す。空欄、長すぎる文字、想定外の値 |
| 第14〜16回 | クラスの誰かに使ってもらい、評価し合い、直して引き渡す |
4分。「どれを選んでも損はない」ことを示す。題材の変更は第8回までなら認めるが、それ以降は認めないと伝える。
遅れは必ず出るので、出たあとどうするかを先に決める

一人ずつ送る。自分の担当と、いつまでに何を出すかを書く。そのうえで、遅れたときに班がどうするかを書く。「がんばる」は手当てにならない
※ 「がんばる」の代わりに、誰が・いつ・何を引き受けるかを書く。一人で進めているときは、遅れたときに何を減らすか(どの部分を後回しにするか)を書けばよい
全員の分担が右に並ぶ。これがクラスの分担表になる。「回答を保存」で表として残し、第11回以降の冒頭で読み上げて進み具合を確かめる
進め方(14分) 班で担当を割り振る 5 分(第8回で機能に分けるので、ここでは「だいたいこの部分」でよい)。締切を第11・12・13回に合わせて決める 4 分。遅れたときの手当てを決めて送る 5 分。
遅れたときの手当ての形 ①いつ伝えるか(遅れそうだと分かった時点で、次の授業の冒頭に) ②誰に伝えるか(班の全員に) ③誰が引き受けるか(決めておく)。この 3 つがそろえば手当てになる。
問い返し 「がんばる」「家でやる」と書いた班には、「それが間に合わなかったとき、班はどうするか」を聞く。遅れを責める仕組みではなく、遅れが早く見える仕組みを作らせる。
評価 ここで集まった分担表が、この回の評価場面。態度の観点は「進み具合を共有し、遅れを早めに伝えている」。目標 03。
| 決めた3点 | 誰が(担当)、いつまでに(締切)、何を(作るもの)。この 3 つがそろって初めて、分担したことになる |
| 締切の置き方 | 最後に 1 つ置くと、直前まで進み具合が分からない。途中に何度も置く。この単元では第11・12・13回が節目 |
| 遅れたときの手当て | ①遅れそうだと分かった時点で伝える ②班の全員に伝える ③誰が引き受けるかを決めておく |
| いちばん困ること | 遅れることではなく、遅れているのに誰も知らないこと。統合の日に初めて分かると、直す時間がない |
| 次に進むこと | 次回、この題材を 3 つの機能に分ける。分けて初めて、担当は正確に決まる |
3分。次回は、決めた題材を「受け取る部分・決める部分・届ける部分」に分ける。今日の担当は、そこで正式なものになると伝える。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1分。「まだ」が多い目標は、第8回の冒頭で拾い直す。
一文でよい。「〇〇の時点で、△△に言う」の形で、自分の約束として書く
3分。ここで出た約束を保存し、第11・12回の冒頭で読み返す。次回は、題材を 3 つの機能に分ける。