よい・悪いを言い合う前に、何を見るかを決めておく
50分 | 班で行う準備(授業前) 単元と同じ教室コードを板書し、全員に入れさせる。班の座席。第14回に集まった「見たこと → 考えたこと」の記録を開けるようにしておく(今日はその続きを、観点をそろえて行う)。班どうしの組み合わせは第14回と入れ替える(1班と3班、2班と4班…)。前回と同じ相手だと、同じ所しか出ない。「教師」を押す。
投影 体験 01 は投影で答え合わせ。まとめ 01 の規準の表は、体験 02 の間ずっと出したままにする。体験 02 の右のカード一覧は、全班が提出してから映す。
時間配分 前回のまとめ・目標 5分 / 節1 観点をそろえる(体験01 9分・まとめ 3分)12分 / 節2 触って、判定を返す(体験02 25分)25分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 8分
この回の評価(単元設計「各回と評価」第15回。重点は思考・態度、評価場面は「相互評価」。単元設計は 単元設計のページ)
指導要領 情報Ⅱ (4) イ(ウ)「プログラムを制作し、その過程を評価し改善する」。設計指針(第2版)K2L2、G3L3。単元設計の評価課題は「クラスの誰かに実際に使ってもらい、自己評価と相互評価を行って改善する」と定めている。
観点は教師が配らない、が今日は例外 今日の 3 観点は、単元の評価規準そのものを生徒の言葉に直したものである。第7回から班のカードに付いていた印も、この 3 つに切り替わる。教師が使っている物差しを、生徒に渡して使わせる回だと説明してよい。
まだ動く形になっていない班 動く一部分だけを触ってもらう。判定は「まだ」でよい。第16回で直す所が一つ決まればそれでよいと伝える。
前回、使う人が詰まった所を事実で書き留めた。ただし記録は班ごとにばらばらで、何を見たかがそろっていない。今日は見る所を 3 つに決めてから、もう一度互いのシステムを触る
感想を言い合うのと、観点を決めて評価し合うのと、何が違うか
3 分 前回、班で決めた「直す所を一つ」が直っているかを、班で 1 分確認させる。直していない班は、今日の判定で「まだ」が付くだけだと伝える。責めない。
上の問いには答えない。体験 01 で、観点があると同じものを見ても判定が一致することを確かめる。感想は人によって違ってよいが、判定は一致しなければ使えない。
見る所を3つに
動かしてから押す
低いほうを見る
何を見るかが決まらないと、評価は感想になる

ある班のシステムを触ったときに気づいたことが 9 つある。どの観点についての気づきかを振り分ける。まず上で付ける印を選び、次にその印を付けるものを押す
進め方(9分) 一人で 4 分、投影で答え合わせ 3 分、迷った 1 つを班で 2 分話す。
迷いやすい所 「直さなかった指摘について、直さない理由を言った」を「まだ取り入れていない」と読む生徒がいる。理由が言えるなら、それは判断であって、取り入れたのと同じ扱い。第16回で正面から扱う。
3 つの観点はどこから来たか 単元の評価規準そのもの。①動く ②説明できる ③取り入れている、は 知識・技能/思考・判断・表現/態度 に一つずつ対応している。教師が付ける物差しを、そのまま生徒に渡していると言ってよい。
触らずには判定できない ①は動かさなければ分からない。②③は聞かなければ分からない。次の節では「触る」と「聞く」を両方させる。目標 01。
| 観点 | B | できている | A | 十分できている |
|---|---|---|
| 単体で動く | 分担した機能のプログラムが、単体で意図どおり動く | 想定外の入力に対しても、止まらないよう手当てしている |
| 分けた理由が言える | 機能単位に分けた理由を説明できる | つないで出た食い違いの原因を、設計か実装かに切り分けて説明している |
| 指摘を取り入れている | 進み具合を共有し、遅れを早めに伝えている | 使った人の指摘を取り入れて直し、直した理由を記録している |
| 押す前にやること | 触る(①のため)と聞く(②③のため)。触らずに見た目だけで押さない |
| 「まだ」も判定 | まだは失敗ではなく、直す所が見つかったという印。第16回はそこから始める |
| 返し方 | 印を押すだけでなく、そう判定した事実を一つ言葉で返す。「空欄で送ったら止まった」の形 |
3 分。この表は体験 02 の間ずっと出しておく。B から読ませる。B は「目的が果たせている線」で、A は B に一つ足された状態。
A の欄は、この単元で積んできたものと重なっている。①は第13回のテスト、②は第12回の切り分け、③は第14回の記録。やってきたことが、そのまま A の中身になっていると示す。目標 02 の準備。
動かしてみないと、動くかどうかは分からない

第7回から続けている班のカードに、3 つの観点での自己評価を書いて出し直す。右に並んだ他の班のカードには、実際に触って聞いたうえで、いちばん低いと思う観点を 1 つ押して返す
第7回からのすべての版の下に、自己評価の版が並ぶ。他の班のカードには、実物を触ったうえでいちばん低いと思う観点を押して返す。自己評価が全部 A の班と、他の班から「まだ」が集まった班を、それぞれ 1 つずつ取り上げる
進め方(25分) 班で自己評価を相談して書く 6 分 → 提出 2 分 → 組んだ相手の班へ行き、触って聞く 6 分 → 交代して 6 分 → 席に戻り、判定を押す 3 分 → 自分の班に付いた印を読む 2 分。移動があるので、交代と帰席の時刻を板書し、教師が号令する。
触る側の手順 ①カードの「触ってもらう作業」を 1 つやってみる ②わざと空欄で送ってみる(第13回の想定外を 1 つ) ③「なぜ 3 つに分けたのか」を聞く ④「前回の指摘をどうしたか」を聞く。この 4 つで、3 観点がそろう。
押すのは 1 つだけ(いちばん低いと思う観点)。全部押させると、判定にならない。押したあとに、そう判定した事実を口で相手に返させる。「見た目が」「なんとなく」は返させない。
作った側の態度 第14回と同じで、言い訳をせず、その場で直さず、まず受け取る。ここが態度の評価場面。
自己評価が全部 A の班へ 「第14回に、使った人はどこで止まりましたか」と返し、記録を見返させる。高いほうを信じない。作った側は、書いていないことを頭の中で補って見ている。
C の生徒への手立て 3 観点で迷う生徒には、①だけを見させる。「空欄で送ったら、どうなりましたか」の 1 問でよい。目標 02。
| ずれが出る理由 | 作った側は「そこは分かっているはず」と思って触る。触る側は、書いてあることしか知らない。この差が、そのまま使う人との差 |
| ずれなかった班 | いちばん低い観点が、そのまま直す所になる。ずれていないことは、判定が正確だったということ |
| 次に進むこと | 次回が単元の最後。受けた指摘から直すものを決めて直し、次に使う人へのメモまで書いて引き渡す |
3 分。ずれが大きい班を 1 つ投影し、どちらを信じるかを聞く。答えは低いほう。理由は「使う人は説明を聞かないから」。
次回に持ってくるものを板書する。①受けた判定と、返された事実 ②今日のふりかえりに出た不具合 ③第7回からの班のカード。次回はこの 3 つから直す所を決める。
次回は単元の最後。直して、引き渡す。直した理由と、次に使う人へのメモまで書く
2 分。班で「次回に直す候補」を 2〜3 個だけ並べて帰らせる。決めるのは次回の冒頭でよい。教室コードを控えたかを確認する。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。目標 02 が「まだ」の生徒は、触らずに押した可能性がある。次回の冒頭で、何を触ったかを一つ言わせる。
触った班と、そこで起きたことを一文で書く。事実で書く。「〇班 | △△したら□□になった」の形。自分の班のものでもよい
3 分。ここに集まるのが、次回の材料そのもの。数人読み上げ、「止まる」ものが何件あるかを数えて示す。止まるものは、第16回で真っ先に直す候補になる。
「回答を保存」で残し、次回の冒頭に班ごとに配り直す。教室コードを変えていなければ、次回も同じ画面に残っている。