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情報Ⅱ (5) 情報と情報技術を活用した問題発見・解決の探究 | 第2回

問いの設定と計画

問題を確かめられる問いに変え、残り 6 回で何をするかを一枚の計画表にする

50分
教師用メモ

準備(授業前) 教室コードは第1回と同じもの。今日作る計画表は、第4回・第6回・第7回・第8回でも同じ場所を開いて書き足していく。前回「まだ」だった生徒の問題文を手元に控えておく。情報Ⅰ・Ⅱ の各単元のページを、生徒が開けるようにしておく(道具を探すため)。

投影 「教師」を押す。体験01 は問いが右の壁に並ぶので、投影したまま 4 件を読み上げて直す。体験02 の計画表は全員のカードが並ぶが、相互評価のボタンは第4回まで押さないと最初に言う。

時間配分 前回のまとめ・目標 8分 / 節1 問いにする 14分 / 節2 計画表を作る 22分 / 自己評価・ふりかえり 6分

この回の評価(重点は思考・判断・表現。評価場面は「計画表と、必要な道具の一覧」)

  • 知識・技能 使う手法を情報Ⅰ・Ⅱ で学んだものから選び、名前で書けている(体験02) | A: なぜその手法かを、問いと結びつけて書いている
  • 思考・判断・表現 問題を確かめられる問いにし、作るか調べるかを決めている(体験01・02) | A: 問いが一つに絞られ、答えの形(数か、動くものか、案か)まで見えている
  • 態度 いつまでに何をするかを自分で決め、必要な道具を挙げている(体験02・ふりかえり) | A: 手に入らない道具の代わりまで考えている

指導要領 解説 情報編 情報Ⅱ (5)。この科目のまとめとして、情報Ⅰ・Ⅱ で身に付けた資質・能力を総合的に活用する。内容の取扱い (5) はテーマを四つの領域の一つ又は複数から設定するとし、指導の時期の分割も認めている。この回の [指針] は K1L2(問題を発見し、解決の計画を立てられる)と F3L4 の考え方(作るものの要件を先に決める)。評価規準は 単元設計のページ。

前回のまとめ

問題は決まった | ここからは、確かめに行く

第1回 | 理想 → 現実【領域】→今日 | 問い と 計画→第3回 | 調べる、集める→第5回 | 作る、分析する→第7回 | 発表する

前回、理想と現実のギャップで問題を書き、ふりかえりに「いま分からないこと」を書いた。その分からないことが、今日立てる問いのもとになる

問題は状態で書く。問いは確かめられる形で書く

教師用メモ

前回のふりかえりの投影を出し、2〜3 件を読み上げてから始める。問題文が三つの確かめを通っていない生徒は、この 8 分のうちに直させる(計画表は問題文が決まっていないと書けない)。

ペアで進む生徒は、ここでどちらの端末から提出するかを決めさせる。以後の回も同じ端末から出す。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
自分の問題を、確かめられる問いの形に書き直せる
02
作るのか調べるのかを決め、使う手法を情報Ⅰ・Ⅱ の中から名前で選べる
03
いつまでに何をするかと、必要な道具を計画表に書ける
01 | 14分
問いにする

答えの形まで決める

02 | 22分
計画表を作る

5 つの欄。第8回まで使う

残り | 6回
計画どおりに

途中で変えてよい。書き直す

SECTION 01

問いにする

答えが「はい」か「いいえ」か「数」で返ってくるか

ホワイトボードに書かれた漠然としたテーマを、高校生が矢印を引いて具体的な問いに書き直している
体験 01

問い と、作るか調べるか

問いは、答えの形が決まるように書く(何人か、どちらが多いか、この手順で動くか、どの案が使われるか)。下の欄には「作る」か「調べる」かと、そこで使う手法の名前を書く

問い | 確かめたいこと
作るか/調べるか | 使う手法

全員の問いが右に並ぶ。答えの形が決まっているか、手法が問いに合っているかを見る

みんなの問い | 作るか/調べるか
教師用メモ

進め方(12分) 6 分で書いて送る。投影で 4 件を取り上げ、「その問いに答えたら、何が手に入るか」を本人に言わせる。答えが返ってこない問いは、まだ問いになっていない。

よくある直し 「連絡について調べる」→ 何を数えるのか / 「アプリを作る」→ それが動いたら何が確かめられるのか / 問いが 3 つ以上ある生徒は、今回追いかける一つに絞らせ、残りは第8回の「次の問い」に回す。

作る/調べるの見分け 作る = 動くもの・見せるものが残る(しくみ、伝える)。調べる = 数や事実が残る(データ、社会)。両方の生徒は、先にどちらをやるかを決めさせる。

まとめ 01

目的から引く、道具の一覧

予測したい回帰・分類(情報Ⅱ (3))。数学で扱った統計の手法を、目的に合わせて選ぶ
関係を見たい散布図・相関・クロス集計(情報Ⅰ (4)、情報Ⅱ (3))。関係と原因を分けて言う
使ってもらいたい要件を書く・設計する・作る・試してもらう(情報Ⅱ (4))。データベースの設計もここ
届けたい相手と目的から見せ方を決める・情報デザイン・コンテンツ制作(情報Ⅱ (2)、情報Ⅰ (2))
決まりを提案したい事例を集める・立場を分けて比べる・影響を予想する(情報Ⅱ (1)、情報Ⅰ (1))
自動でやりたい手順に分ける・プログラムにする(情報Ⅰ (3))。同じ作業を何度もしているときに

※ 手法の名前が思い出せないときは、その単元のページを開いて回の題を見る。名前で書けることが、この回の評価の一つ

教師用メモ

進め方(2分) 読み上げて、自分の問いがどの行かを指させる。どの行にも当たらない生徒は、問いが大きすぎるか、情報の授業で扱う範囲から外れている。前者なら切る、後者なら「情報の道具でできる部分」を切り出させる。

数学科との連携(解説の指定) 予測・関係の行を選んだ生徒は、数学で扱った範囲の中から手法を選ばせる。まだ扱っていない手法を使いたい場合は、結果の読み方だけでも数学科の担当に確かめる。

SECTION 02

計画表を作る

この一枚を、第8回まで書き足していく

高校生二人がタブレットの計画表の画面を見ながら、カレンダーを指さして予定を相談している
体験 02

計画表を出す | 5 つの欄

問い | 確かめたいこと
作るか調べるか
使う手法 | 情報Ⅰ・Ⅱ のどれか
いつまでに何を
必要な道具

全員の計画表が右に並ぶ。「いつまでに何を」が具体的か、「必要な道具」が手に入るものかを見る

みんなの計画表
教師用メモ

進め方(18分) 12 分で書いて出す。5 つの欄すべてが埋まらないと提出できない。空欄で止まっている生徒は、そこが計画の穴。机間でその欄だけを一緒に埋める。残り 6 分で 3 件を投影し、「いつまでに何を」を全員で具体化する。

この計画表は第8回まで同じ場所に残る。 第4回で中間版、第6回で直した版、第7回で発表版、第8回で最後の版を、同じ画面から出す。だから今日は完璧でなくてよい、と言う。

他の人のカードの下にあるボタンは、第4回の中間発表まで押さないと最初に伝える。

よくある直し 「調べる」だけで手法がない → 一覧の行を指させる / 「いつまでに」が「なるべく早く」→ 第何回までか / 「必要な道具」が学校にないもの → 代わりになるものを書かせる(F3L4 の考え方。先に要件と制約を決める)。

目標 01・02・03 はこの枚で見る。投影画面を当日中に保存する。

まとめ 02

計画表の、三つの確かめ

01
問いと手法が合っているか その手法で、その問いに答えが出るか。予測したいのに集計だけ、では届かない
02
次の 1 回で何をするかが決まっているか 第3回に教室へ来て、すぐ動き出せるか
03
道具が手に入るか 学校にあるか、家にあるか。ないなら、代わりに何を使うか

※ この三つは、第4回の中間発表でお互いに見るときの観点にもなる

教師用メモ

投影したまま、自分の計画表を三つの目で見直させる(2分)。直したら出し直してよい。出し直すと「改訂版」として上に並ぶ。

今日のまとめ

次回までに用意するもの

01
計画表の「いつまでに何を」の一行目 第3回でやることを、家で読み返しておく
02
調べる相手や材料の心当たり 誰に聞くか、どの記録を見るか。連絡が要るものは先に頼んでおく
03
必要な道具 学校で借りるものがあれば、次回までに申し出る

※ 第3回は「調査とデータの収集」。集めたものは、出どころを必ず記録する

教師用メモ

学校の外に協力を頼む生徒(地域の人、他校、専門家)は、この時点で申し出させる。学校としての手続きが要る場合があるため。解説は大学等との連携や外部の学習機会の活用にも触れている。

自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01自分の問題を、確かめられる問いの形に書き直せた
02作るか調べるかを決め、使う手法を名前で選べた
03いつまでに何をするかと、必要な道具を書けた
できただいたいまだ
教師用メモ

目標 02 に「まだ」が多い場合、道具の一覧の枚をもう一度出し、行ごとに手を挙げさせて自分がどこかを確かめさせる。

ふりかえり

計画で一番あやしいのは、どこか

うまくいかないかもしれない所を、自分で一つ挙げる。先に挙げておくと、第4回の中間で相談しやすい

みんなの、あやしい所
教師用メモ

4 分。同じ心配を書いている生徒どうしを、第3回の冒頭で組ませると早い。「あやしい所を自分で言える」ことを態度の評価で見る。投影を保存する。