先にやった人の取り組みも、使える材料もある。ただし、出どころを書けないものは、まだ材料ではない
50分準備(授業前) 教室コードは第1回から同じもの。生徒が持ってきたアンケート用紙・記録・データを手元に出させる。学校の記録(貸出、来場者、欠席など)を使う生徒がいる場合は、事前に管理する担当と扱いを確かめておく。個人が特定される情報は集めさせない。
投影 「教師」を押す。体験01 は「材料 | 出どころ」が右の壁に並ぶ。出どころが空に近いものを 3 件取り上げて直す。体験02 の投票は分布が右に出るので、「まだ確かめていない」の人数を隠さず見せる。
時間配分 前回のまとめ・目標 6分 / 節1 出どころを記録する 22分 / 節2 確かめる 16分 / 自己評価・ふりかえり 6分
この回の評価(重点は知識・技能と態度。評価場面は「出どころの記録/集めたものの一覧」)
指導要領 解説 情報編 情報Ⅱ (5)。情報Ⅰ・Ⅱ で身に付けた資質・能力を総合的に活用する。内容の取扱い (5) は四つの領域からのテーマ設定と、指導の時期の分割を認めている。この回の [指針] は H2L3(情報操作/印象操作を考慮して情報を受け取る)と D1L4(データを目的に合わせて集め、整える)。評価規準は 単元設計のページ。
前回、計画表に「いつまでに何を」を書いた。その一行目が今日の作業。集める先は二つある。先にやった人の取り組みと、自分の問いに答えるための材料
出どころを書けないものは、まだ材料ではない
前回のふりかえり「計画で一番あやしい所」の投影を出し、同じ心配を書いた生徒を近くに座らせる。今日の作業は個人で進むので、席の並びで助け合えるようにしておく。
集めながら、その場で書く
受け取った形のまま使わない
出どころ付きで、教室に並ぶ
あとから書こうとすると、必ず分からなくなる

材料を一つ集めるたびに、ここに送る。出どころは 誰が・いつ・どこで の三つ。自分で取ったものは「自分が・いつ・どこで・何人に」。3 件以上送るのが今日の目標
全員の材料と出どころが右に並ぶ。出どころが「ネット」「本」で止まっているものを取り上げる
進め方(18分) 最初の 3 分で「出どころの三つ」を説明し、15 分は各自の作業。教室内で人に聞く生徒、記録を見る生徒、公開データを探す生徒が同時に動く。教師は机間で、送られた出どころが三つそろっているかだけを見る。
よくある直し 「ネットで見た」→ 誰が出しているサイトか、いつの情報か / 「先輩に聞いた」→ 何人に、いつ / 数字だけあって出どころがない → その数字は今は使えない、と伝える。
先にやった人の取り組み 同じことを誰かがやっていないかを 5 分だけ探させる。見つかったら、それも材料として出どころ付きで送らせる。どこが違うかを言えるようにするためだ。
集めるときの決まり 名前を集めない。写真は許可を取る。引用は出どころを書く。学校の記録は担当の許可を取る。目標 01・02 はこの枚で見る。
| 誰が | 出した人・組織。個人か、会社か、役所か、研究か。立場によって、何を強く言うかが変わる |
| いつ | 作られた時期。古い数字を今の話に使うと、それだけで結論が変わる |
| どこで | どの資料・どのページ・どの場所。あとで自分がもう一度たどれる形で書く |
| 一次 | 自分が数えた・測った・聞いた。記録そのもの。強いが、集めるのに手間がかかる |
| 二次 | 誰かがまとめ直したもの。早いが、まとめる時点で選ばれ、切られている |
二次のものを使うときは、その人が何を見せたくてまとめたのかを一度考える。グラフの目盛り、選ばれた期間、抜かれた項目に出る
進め方(4分) [指針]H2L3「情報操作/印象操作を考慮して情報を受け取る」の場面。投影に並んだ材料から二次のものを一つ選び、「これを出した人は何を言いたかったか」を全員で考える。
情報Ⅰ (4) で扱った「グラフの見せ方で印象が変わる」と、情報Ⅱ (1) の情報社会の話をここで結ぶ。
受け取った形のまま使うと、その人の結論をなぞることになる

いま自分が一番あてにしている材料を一つ思い浮かべ、それについて当てはまるものを 1 つ選ぶ。正直に選ぶ。「まだ確かめていない」を選んでよい
分布が右に出る。「まだ確かめていない」が多いことを責めない。次の 10 分でどれか一つを実行させる
進め方(12分) 2 分で投票し、分布を見せる。「まだ確かめていない」に手が挙がるのは自然。残り 10 分で、その材料に対して確かめを一つ実行させる(元の資料を開く、別の出どころを探す、自分で数え直す)。確かめた結果が変わったら、体験01 に送り直させる。
拾いたい発言 「別の所を見たら数字が違った」→ 全員に共有する。どちらが新しいか、どちらが一次かで決める。「元が見つからない」→ その材料は根拠として弱い、と判断できたこと自体が成果。
目標 03 はこの枚で見る。[指針]D1L4(データを目的に合わせて集め、整える)の場面でもある。
※ 確かめた材料には印を付けておく。第4回の中間発表で「これは確かめた」と言えるものが、そのまま強みになる
三つのうちどれを使ったかを、生徒自身の記録に残させる。第6回の「評価と改善」で、確かめていない材料に頼った結論が崩れることがある。そのときにここへ戻る。
※ 次回は「中間発表」。ここで方針を変えてよい。変えるための回として用意されている
材料が集まらなかった生徒には、次回の中間で「集まらなかった」と言わせる。それも中間発表の中身。責めずに、代わりの集め方をその場で相談する時間にする。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
目標 01 に「まだ」が多い場合、次回の冒頭 10 分を教室内での聞き取りに当てる。隣の 5 人に聞くだけでも一次の材料になる。
「〇〇が集まらなかった。代わりに△△で確かめる」の形で一文。全部集まった人は、次に確かめたいことを書く
4 分。「集まらなかった」で終わっている生徒に、代わりを一つ書かせる。ここまで書けていれば態度は B。理由まで書けていれば A。投影を保存する。