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小学校 5・6年 情報とコンピュータ | 第4回

つながっている

送った一言は、一しゅんで みんなに届き、消えない

45分
教師用メモ

準備(授業前) 教室コードを新しく決めて、教師が入れ、QR にして配る(児童は打たない)。「教師」を押す。体験 01 の予想と一言、自己評価、ふりかえりは教室コードで集まる。体験 02 の仕分けは端末の中だけで終わる。集まる一言に、名前・住所・家の話は書かせない(この回と次の回の中身そのもの)。一言の題は「今日の気持ち」か「好きな給食」に決めておく。

投影 体験 01 の一言の壁(かべ)は、全員が送ってから投影で見せる。自分の一言が大きな画面に出るのを、一度に全員で見るのがこの回の山場。そのあと「消したい人?」と聞く。体験 02 は投影で 8 個を読み上げてから始める。

時間配分 扉・目標 3分 / 体験 01 一言を送ると、どこまで届く? 15分 / 体験 02 だれに見せる? 15分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 12分 = 45分

この回の評価(重点は 知・態。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 送った一言が、つながった端末の全部に一しゅんで届き、自分では消せないことを、見たことをもとに言える(体験01・まとめ01)
  • 思考・判断・表現 8 つの情報を 公・共・私 に分け、「インターネットは公の場所に近い」から何を送らないかを言える(体験02・まとめ02)
  • 態度 送る前に「これはだれに見せるもの?」と自分に聞く言葉を、一つ決めている(ふりかえり)

指導要領との対応 小学校学習指導要領 総則 第2の2(1) 情報活用能力(情報モラルを含む)。社会科 5 年「情報産業と国民生活」(情報が速く広く届くことと、その使い方)と重ねて扱える。設計指針 A3L1(つながりの存在と働き、その上のやりとりの特性。「コミュニケーションの体験」)、G1L1(公/共/私の階層)、H1L1(日常感覚を超えた速さ/広がり)。

中学校とのつながり 中学校 技術分野 第3回でつながりの仕組み(住所と経路)を、第4回で安全を扱う。ここでは一しゅんで届く、消えない、だれに見せるかを先に決めるの 3 つだけ。「ネットワーク」という言葉は使わず「つながり」「インターネット」で通す。

次の回へ 第5回「じぶんとみんなを守る」。今日の「知らない人にも届く」「消えない」を受けて、届いたものをおす前に立ち止まる話へ。

前回のまとめ

3つの書き方で、コンピュータに形をかかせた

順番→くり返し(8手が 2行に)→もし〜なら

前の回、指示を順番に並べ、同じ動きは「〜を〇回くり返す」と短く書き、「もし前にかべがあったら右に回る」で動きを分けた。正六角形は、予想と違って 60 度だった。今日は、その指示や一言が、自分の端末の外へどう届くかを見る

この端末で一言を送ると、だれの画面に、どれくらいで届く?

教師用メモ

1 分。前回の自己評価で「まだ」が多かった目標があれば、ここで 2 分拾う。問いには答えず、目標の枚を読んで体験 01 へ。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
送った一言は、つながった端末の全部に一しゅんで届き、消えないと、見て言える
02
情報を 公・共・私 に分けて、だれに見せるものかを決められる
03
送る前に「これはだれに見せるもの?」と自分に聞く言葉を、一つ決める
体験 01 | 15分
一言を送ると、どこまで届く?

予想して、送って、見る

体験 02 | 15分
だれに見せる?

8 つを 3 つに分ける

まとめ | 12分
送る前に、聞く言葉

自己評価・ふりかえり

教師用メモ

目標は読み上げるだけ(1分)。「公・共・私」の意味は体験 02 のあとで名前を付ける。

その 1

一言を送ると、どこまで届く?

まず予想。それから、ほんとうに送ってみる

教室で、小学生が端末の「送る」を押した直後に、まわりの子の端末と前の大きな画面に同じ一言がいっせいに出て、みんなが顔を上げている
体験 01

送った一言は、何人の画面に、どれくらいで届く?

この端末で一言を送ると、だれの画面に、どれくらいで出るだろう。予想を 1 つおして、そう思うわけを 20 字までで送る。答えは、次の枚でほんとうに送って確かめる

予想 | 1 つおす

クラスの予想の分かれ方と、わけが右に出る。全員が送ってから右を見せる。答え合わせは次の枚で、ほんとうに送って行う

クラスの予想 | 帯の長さが人数
そう思うわけ
教師用メモ

進め方(4分) 予想を 1 つおして、わけを送る(3分)。右の帯を見せて、多い予想と少ない予想のわけを 1 つずつ読む(1分)。答えは言わない。

想定される予想 「先生の画面だけ」(先生に出す宿題と同じだと思っている)、「近くの人から、少しずつ」(声や手紙のように、近い順に届くと思っている)、「全員に、一しゅんで」。この予想を送った時点で、すでに右の壁に全員分が一しゅんで出ている。それに気づいた子がいたら、ほめて次の枚へ。

設計指針 H1L1「日常感覚を超えた速さ/広がり」。予想が外れる体験が、この回で一番おぼえる。目標 01。

体験 01

ほんとうに送る | 一言が、みんなの画面に出る

先生が決めた題(今日の気持ち、または 好きな給食)で、一言。20 字まで。名前・住所・家のことは書かない。かわりに、いま思っていること だけを 書く。書いたら「送る」。送ったら、右と、まわりの人の画面と、前の大きな画面を見る

全員が送ったら、この壁を投影で見せる。それから「自分の一言を消したい人?」と聞く。消すボタンは、ない

速さ「送る」をおした一しゅんで、出た
広がり自分の画面だけでなく、教室の全員の画面と、前の画面に出た
消えないこの画面に、自分の一言を消すボタンはない。送ったものは、みんなの画面に残る
みんなの一言 | 送った順に、上にたまる
教師用メモ

進め方(9分) 題を伝えて一言を送る(3分)。全員分が右に出たら、投影で見せる。「何人の画面に出た?」「何びょうかかった?」と聞いて、予想の帯と比べる(3分)。そのあと「自分の一言を消したい人?」と聞く(3分)。手が上がった子に「消すボタンはある?」。ない。送ったものは、送った本人にも消せない。これがこの回の山場。

気づかせること ①速さ: 手紙や声と違い、遠くでも近くでも同じ一しゅん。②広がり: 送った先を自分で選んでいない。教室コードが同じ端末には全部届いた。教室の外でも、インターネットにつながっていれば同じ。③消えない: 自分の画面で消しても、ほかの人の画面には残る。だれかがすでに読んでいる。

安心させること この教室コードで集まる一言は、名前を集めていない。24 時間で消える(表紙のメモの「回答を保存」で教師だけが残せる)。「だから今日は、消えないことを安全に体験できた」と言う。世の中のインターネットには、24 時間で消える決まりはない。

設計指針 A3L1「コミュニケーションの体験」。目標 01。

まとめ 01

一しゅんで、みんなに、消えない

送る→一しゅんで、つながった端末の全部に届く→自分では消せない
つながり教室の端末は、目に見えない線でつながっている。同じ教室コードを入れた端末には、全部届いた
インターネットこの教室のつながりが、町、日本、世界へと広がったもの。地球のうら側でも、届くのは一しゅん
消えない届いた先の画面や、コンピュータに残る。自分の画面で消しても、相手の画面には残っている

つながっているから、便利。遠くの人にも、一しゅんで伝えられる。でも、送ったものは取り消せない。だから、送る前に決めることがある。それが、その 2

教師用メモ

2 分。「つながり」「インターネット」「消えない」に名前を付ける。社会科 5 年の情報産業(テレビや新聞が速く広く届ける仕組み)を習っていれば、「自分の端末もその仲間になった」と言える。

言葉 「ネットワーク」は使わない。教室の端末どうしは「つながり」、世界に広がったものは「インターネット」で通す。中学校で名前が付く。目標 01。

その 2

だれに見せる?

みんなに、クラスや家族に、自分だけに

小学生が三つの箱の前に立っている。「みんな」と書かれた大きく開いた箱、「クラスや家族」と書かれた半分開いた箱、「自分だけ」と書かれたかぎのかかった小さな箱に、紙を一枚ずつ入れ分けている
体験 02

8 つの情報を、公・共・私 の 3 つに分ける

下の 8 つは、だれに見せてよい情報だろう。まず上で印を選ぶ。次に、その印を付ける情報をおす。8 つ全部に印を付けたら「答え合わせ」

公 = みんなに見せてよい共 = クラスや家族の中だけ私 = 自分だけ
教師用メモ

進め方(12分) 8 つを投影で読み上げる(2分)。一人で分ける(4分)。答え合わせのあと、ペアで「なぜそう分けたか」を言う(3分)。全体で「家の住所」と「クラスの合言葉」を取り上げる(3分)。

答えが 2 つあるもの 「家の住所」は 私 でも 共 でも合っている(家族は知っている)。公 にしないことが答え。「クラスの合言葉」は、クラスの中では見せてよいが、外に出すと知らない人がこの教室の壁に書きこめる。だから 共。

ゆれてよいもの 「自分のテストの点」を 共(家族には見せる)と言う子がいる。それでよい。自分で「だれに見せるか」を決めていることが大事。設計指針 G1L1「公/共/私の階層」。目標 02。

まとめ 02

公・共・私 | インターネットは「公」の場所に近い

公(こう)みんなに見せてよいもの。給食のこんだて、図書館の開く時間、運動会の日にち
共(きょう)クラスや家族の中だけのもの。クラスの合言葉、係の分たん表
私(し)自分だけのもの。テストの点、日記、家の住所

体験 01 で見たとおり、送ったものは一しゅんで広がり、消えない。だれが見るかを、あとから選べない。だから、インターネットは「公」の場所に近い。知らない人にも届く。共 や 私 のものは、送る前に立ち止まる

教師用メモ

2 分。「公・共・私」に名前を付ける。「インターネットは公の場所に近い」を言い切る。教室コードの壁も、コードを知っている人なら全員に見えるので「共」の場所。だから今日、名前や家のことを書かなかった。

怖がらせて終わらない 「公のものは、どんどん送ってよい」も言う。図書館の時間、運動会の日にち、自分が調べたこと。次の回は、届いたものを「おす前」の話。目標 02。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の操作で答えた

01
つながっている 送った一言は、一しゅんで全員の画面に出た。消すボタンはなかった
02
公・共・私 8 つを 3 つに分けた。インターネットは「公」の場所に近い
03
送る前に 次の枚で、自分に聞く言葉を一つ決める
教師用メモ

1 分で読む。第8回の評価課題では、作った 1 枚を教室コードで全員に出す。そのとき「これは公にしてよいか」を今日の言葉で確かめる。

自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つおす。右の帯にクラス全体の分かれ方が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつおす
01送った一言は、全員に一しゅんで届き、消えない、と言える
02情報を 公・共・私 に分けて、だれに見せるかを決められる
03送る前に自分に聞く言葉を、一つ決めた
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。03 は次の枚のあとに戻っておしてもよい。

ふりかえり

送る前に、自分に聞く言葉を一つ

今日から、何かを送る前に、自分に聞く言葉を一つ。20 字まで。「これは、〇〇?」の形。名前や家のことは書かない。かわりに、自分が 気をつけること だけを 書く。書いたら「送る」。この一言も、一しゅんでみんなに届く

みんなの、送る前に聞く言葉
教師用メモ

4 分。3 つ読み上げる。「消せないけど、いい?」「知らない人が見てもいい?」が出たらほめる。次回は「じぶんとみんなを守る」。つながっているから、知らない人からも届く。届いたものを、おす前に立ち止まる話。