一覧へ 小学校 5・6年 情報とコンピュータ 第5回 | じぶんとみんなを守る
小学校 5・6年 情報とコンピュータ | 第5回

じぶんとみんなを守る

おす前に、立ち止まる。考える。人にきく

45分
教師用メモ

準備(授業前) 教室コードを新しく決め、QR にして配る(児童は打たない)。「教師」を押す。体験 01 は端末の中だけで終わる。体験 02 とふりかえりは教室コードで集まる。この回で集まる一言に、名前・住所・家の話は書かせない(この回の中身そのもの)。

投影 体験 01 の 6 つの画面は、投影で 1 つずつ読み上げてから始める(読むのが遅い子がいる)。体験 02 の右側(クラスの予想)は、全員が送ったあとで見せる。

時間配分 扉・目標 3分 / 体験 01 これ、おす? 15分 / 体験 02 足あとは集まる 15分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 12分

この回の評価(重点は 思・態。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 あやしい画面の目印(急がせる・知らない人・家のことを聞く)を言える(体験01・まとめ01)
  • 思考・判断・表現 画面ごとに「おす/おさない/人にきく」を選び、そのわけを言える。一つずつは大丈夫でも集まると分かる、と説明できる(体験01・02)
  • 態度 自分の使い方の約束を一つ決め、言葉にしている(ふりかえり)

指導要領との対応 小学校学習指導要領 総則 第2の2(1) 情報活用能力(情報モラルを含む)。道徳(節度、節制)と総合的な学習の時間で扱う。設計指針 A4L1・A4L2(安全の意識、マルウェア・不正アクセスの基本)、H4L1(立ち止まる・考える・尋ねる)、H4L2(デジタル足跡)。指針の「H4L1〜L4は、総合的な学習の時間などで、学齢を考え複数回に分けて」に合わせ、この回は「立ち止まる」と「足あと」の 2 つに絞る。

中学校とのつながり 中学校 技術分野 第4・5回(安全に使う、メディアと AI)で、合言葉の強さや暗号まで扱う。ここではおす前に止まることと、足あとは集まることだけ。

前回のまとめ

送った一言は、一しゅんで届いて、消えなかった

送る→一しゅんで、みんなに届く→消せない

つながっているから、便利。でも、つながっているから、知らない人からも届く。今日は、届いたものをおす前の話

「おめでとう! 当たりました。ここをおす」
これ、おす?

教師用メモ

問いに手をあげる(おす・おさない・人にきく)。人数を板書。体験 01 のあとに戻る。前回「まだ」が多かった目標があれば、ここで 1 分拾う。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
画面を見て、おす/おさない/人にきくを選び、そのわけを言える
02
一つずつは大丈夫でも、集まると自分がだれか分かってしまうと知る
03
自分の約束を一つ決めて、言葉にする
01 | 15分
これ、おす?

6 つの画面を分ける

02 | 15分
足あとは集まる

予想して、確かめる

03 | 12分
約束を一つ

まとめ・ふりかえり

SECTION 01

これ、おす?

おす前に、3 びょう止まる

タブレットの画面に出た知らせの前で、指を止めて考えている小学生
体験 01

6 つの画面を、3 つに分ける

端末に、こんな画面が出た。おすか、おさないか、人にきくか。まず上で印を選ぶ。次に、その印をつける画面をおす。6 つ全部に印をつけたら「答え合わせ」

おす = 自分でおしてよいおさない = おさずに、とじる人にきく = 先生や家の人に見せてから
教師用メモ

進め方(15分) 6 つを投影で読み上げる(2分)。一人で分ける(5分)。答え合わせのあと、ペアで「なぜそう分けたか」を言う(4分)。全体で 2 つ取り上げる(4分)。冒頭の手あげと比べる。

答えが 2 つあるもの 「顔の写真を送って」は おさない でも 人にきく でも合っている。「パスワードが古くなりました」も同じ。どちらにしても、自分だけで「おす」を選ばないことが答え。

目印を 3 つ言わせる ①急がせる(今すぐ・あなただけ・おめでとう) ②知らない人から ③家のこと・電話番号・写真を聞いてくる。「いつもの先生から」と「図書館のページ」は、だれが出したか分かっているから おす でよい。

目標 01。画面ごとに理由を言えているかが、思考・判断・表現の評価。

まとめ 01

立ち止まる、考える、人にきく

立ち止まるおす前に、3 びょう止まる。急がせる画面ほど、止まる
考えるだれが出した? 何をさせたい? 「今すぐ」「あなただけ」「おめでとう」と言っていない?
人にきく分からないときは、先生か家の人に画面を見せる。きくのは、はずかしいことではない

あやしい画面の目印は 3 つ。急がせる、知らない人から、家のこと・電話番号・写真を聞いてくる

教師用メモ

2 分。「おさなければ何も起きない」を言い切る。おしてしまっても、すぐ人に言えばよい、も足す(かくすと守れない)。設計指針 H4L1。

SECTION 02

足あとは集まる

一つずつは、大丈夫。でも

すなの上に残った足あとが一本の道になって、遠くの家までつづいている絵
体験 02

「たろう」だけで、だれか分かる?

たろうは、ゲームの中で 4 回書きこんだ。名前は「たろう」だけ。これを読んだ知らない人に、たろうがどこのだれか分かるだろうか。予想を 1 つおして、そう思うわけを 20 字までで送る

1 回目「ぼくは、たろう。5 年生」
2 回目「ぼくの学校は、みなみ小学校」
3 回目「校てい で とった写真」(校しょうの入った門が見えている)
4 回目「毎日 4 時に、一人で帰る」
予想

クラスの予想の分かれ方と、わけが右に出る。全員が送ってから右を見せ、次の枚で答えを言う

クラスの予想
そう思うわけ
教師用メモ

進め方(15分) 4 回の書きこみを読み上げる(2分)。予想とわけを送る(4分)。右のグラフを見せて、多い予想と少ない予想のわけを 1 つずつ読む(4分)。次の枚で答え(5分)。

ここが山場 「分からない」が多いほど、次の枚で効く。「名前が本名じゃない」「学校名だけでは何百人もいる」は、そのとおり。一つずつは、そのとおり大丈夫。それでよい。

想定される回答 分からない: 「たろうという名前は、たくさんいる」。分かるかも: 「学校の名前が出ている」。分かる: 「写真と時間で、待っていれば会える」。

名前・住所・家のことは、この一言にも書かせない。目標 02。

まとめ 02

一つずつは大丈夫でも、集まると分かる

「みなみ小学校」この町の、いくつかの学校の中の 1 つに、しぼれる
校しょうの写真どの学校か、1 つに決まる
「4 時に、一人で帰る」校門で待っていれば、会える
「たろう」「5 年生」「たろうくん」と呼べば、ふり向く

書いたものは、足あとのように残る。前回見たとおり、消えない。だから、名前・学校・住所・家のこと・顔の写真は、書かない、送らない

教師用メモ

答え合わせ(5分) 4 つを 1 行ずつ出して、「これでどこまでしぼれた?」と聞きながら進める。最後の行で、多くの子が「分かる」に変わる。

要点 一つずつは無害に見える情報が、集まると本人を指す。これをデジタルの足あとと呼ぶ(設計指針 H4L2)。名前を本名にしないだけでは足りない。

怖がらせて終わらない 「書かなければよい」で守れる、と言い切る。この教室コードで送る一言も、名前を集めていない(24 時間で消える)ことを伝える。目標 02。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の操作で答えた

01
これ、おす? 6 つの画面を分けた。急がせる・知らない人・家のことを聞く、が目印だった
02
足あと 一つずつは大丈夫でも、4 つ集まると、たろうがだれか分かった
03
約束 次の枚で、自分の約束を一つ決める
教師用メモ

1 分。次回は「ほんとうかな」。届いたものを「おすか」の次は、「ほんとうか」に進む。

自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つおす。右の帯にクラス全体の分かれ方が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつおす
01画面を見て、おす/おさない/人にきく を選び、わけを言える
02一つずつは大丈夫でも、集まると分かってしまう、と言える
03自分の約束を一つ決めた
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。03 は次の枚のあとに戻っておしてもよい。

ふりかえり

わたしの約束、一つ

今日から守る約束を、一つだけ。20 字まで。「〇〇のときは、△△する」の形。名前や家のことは書かない。かわりに、自分が すること だけを 書く

みんなの約束
教師用メモ

4 分。3 つ読み上げる。「人にきく」系の約束が出たら、ほめる。約束は家の人にも話すように言う(復習ページに同じ欄がある)。次回は「ほんとうかな」。