一覧へ 小学校 5・6年 情報とコンピュータ 第6回 | ほんとうかな
小学校 5・6年 情報とコンピュータ | 第6回

ほんとうかな

見ただけでは、分からない。だから、確かめ方を持つ

45分
教師用メモ

準備(授業前) 教室コードを新しく決め、QR にして配る。「教師」を押す。体験 01 とふりかえりは教室コードで集まる。体験 02 は端末の中だけで終わる。体験 01 の 3 つの知らせは全部この授業のために作ったもので、実在の学校の話ではない。学校の実際のお知らせと混ざらないよう、体験の前に「これは練習の知らせ」と言わない(山場がなくなる)。答えのあとで必ず言う。

投影 体験 01 は、3 つの知らせを投影で読み上げてから予想させる。右側(クラスの予想)は、全員が送ってから見せる。答えは次の枚で出す。

時間配分 扉・目標 3分 / 体験 01 どれが作り物? 15分 / 体験 02 確かめ方は 3 つ 15分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 12分

この回の評価(重点は 思。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 見ただけでは本物か作り物か分からないこと、人も AI(エーアイ)も作れることを、自分の言葉で言える(体験01・まとめ01)
  • 思考・判断・表現 確かめる行動を「だれが言った/ほかでも言っている/いつのこと」に分け、知らせ 1 つについて確かめ方を選べる(体験02)
  • 態度 「ほんとうかな」と立ち止まってから人に伝えようとする(ふりかえり)

指導要領との対応 小学校学習指導要領 総則 第2の2(1) 情報活用能力(情報モラルを含む)。国語(事実と感想、意見とを区別する)と重ねて扱う。設計指針 H1L1(デマ/フェイク/悪意ある情報に対応する必要性)、I3L1(主観と客観の区別)、X2L1(AI が作ったものは区別しづらい)、X3L1(人がやることと AI がやることの違い)。指針の「X2L1は、国語で文章読解の一部として、生成 AI 等の実例を示して」に合わせ、AI は「作ったのが人か AI かも、見ただけでは分からない」の一点だけ扱う。

中学校とのつながり 中学校 技術分野 第5回(メディアと AI)で、同じ出来事の伝え方のちがいまで扱う。ここでは確かめ方を 3 つ持つことだけ。

前回のまとめ

おす前に、立ち止まった

立ち止まる→考える→人にきく

前回は、届いたものをおすかを考えた。今日は、届いたものがほんとうかを考える

「学校の池に、大きなカメが住んでいます」
この知らせ、本物?

教師用メモ

問いに手をあげる(本物・作り物・分からない)。人数を板書。体験 01 で確かめる。前回「まだ」が多かった目標があれば、ここで 1 分拾う。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
見ただけでは、本物か作り物か分からないと知る。人も、AI(エーアイ)も作れる
02
確かめ方を 3 つ言える。だれが言った/ほかでも言っている/いつのこと
03
「ほんとうかな」と立ち止まってから、人に伝える
01 | 15分
どれが作り物?

予想して、確かめる

02 | 15分
確かめ方は 3 つ

8 つの行動を分ける

03 | 12分
まず、何をする

まとめ・ふりかえり

SECTION 01

どれが作り物?

見ただけで、分かるだろうか

けい示板にはられた三まいの知らせを、首をかしげて見ている小学生
体験 01

3 つの知らせ、作り物はどれ?

知らせ ①来週の月曜日、給食にケーキが出ます
知らせ ②学校の池に、大きなカメが住んでいます
知らせ ③雨の日は、体育館で遊べるようになりました

この中に、作り物(ほんとうではない知らせ)がある。どれだと思うか、予想を 1 つおす。そう思うわけを 20 字までで書いて送る

予想

クラスの予想の分かれ方と、わけが右に出る。全員が送ってから右を見せ、次の枚で答えを言う

クラスの予想
そう思うわけ
教師用メモ

進め方(15分) 3 つを投影で読み上げる(2分)。予想とわけを送る(4分)。右のグラフを見せ、多い予想と少ない予想のわけを 1 つずつ読む(4分)。次の枚で答え(5分)。

ここが山場 多くの子は「② だけ」を選ぶ(カメがめずらしい)。「2 つ以上」は少ない。答えは、3 つとも作り物。この授業のために書いた。本物らしく見えるものほど、疑わない。

想定される回答 「① は先生が言っていない」「② はカメを見たことがない」「③ はほんとうにそうなってほしい」。「見たことがない」「聞いたことがない」は、確かめ方の入口なので、まとめ 01 で拾う。

目標 01。

まとめ 01

全部、作り物だった

① ケーキ = 作り物② カメ = 作り物③ 体育館 = 作り物
見ただけでは本物か作り物か、分からない。本物らしく書くのは、かんたん
だれが作る?人が作る。今は、AI(エーアイ)というコンピュータのしくみも、文も絵も写真のようなものも、一しゅんで作る
AI か人か作ったのが人か AI かも、見ただけでは分からない

作り物が全部悪いのではない(物語も、絵も作り物)。「ほんとうのこと」として広まるとこまる。だから、確かめ方を持つ

教師用メモ

答え合わせ(5分) 「3 つとも作り物」を言う前に、「② だけ」を選んだ子に「① と ③ はなぜ本物だと思った?」と聞く。多くは「ありそうだから」。ありそう、は本物のしるしではない。

AI に触れる(設計指針 X2L1・X3L1) 「先生がこの 3 つを書くのに 1 分かかった。AI に頼めば 1 秒で 100 個できる」。AI は言われたとおりに作るのが得意で、ほんとうかどうかは考えていない。ほんとうかを考えるのは、人の仕事だ。

怖がらせない。作り物を見分けられなくてよい。確かめ方を持てばよい、と次の節につなぐ。国語の「事実と意見」ともつなぐ。目標 01。

SECTION 02

確かめ方は 3 つ

だれが言った。ほかでも言っている。いつのこと

虫めがねを持って、一まいの知らせをのぞきこんでいる小学生
体験 02

8 つの「確かめる」を、3 つに分ける

知らせがほんとうか確かめるとき、することが 8 つある。どの確かめ方か、3 つに分ける。まず上で印を選ぶ。次に、その印をつけるものをおす。全部つけたら「答え合わせ」

だれが言った = 出した人を調べるほかでも言っている = 別の所でも調べるいつのこと = 日づけを調べる
教師用メモ

進め方(15分) 一人で分ける(6分)。答え合わせ(2分)。ペアで、体験 01 の「① 給食のケーキ」を確かめるなら 3 つのうちどれから始めるかを話す(4分)。全体で 2 組に言わせる(3分)。

要点 3 つのうち1 つでも確かめれば、作り物の多くは見つかる。① なら「先生にきく」(だれが言った)が早い。② なら「ほかの人も見たか」(ほかでも言っている)。

迷いやすいもの 「先生にきく」は、出した人が先生ではなくても、先生が「そんな知らせは出していない」と言えば分かる。だれが言ったか、を調べている。

目標 02。分けたあとで、知らせ 1 つに確かめ方を選べているかが思考・判断・表現の評価。

まとめ 02

ほんとうかな、と思ったら

だれが言った出した人の名前はあるか。その人は、ほんとうに知っている人か。先生か家の人にきく
ほかでも言っている学校の手紙、ほかの人、別のページにも同じことがあるか
いつのこと書かれた日はいつか。写真はいつのものか。古い話が、今の話のように出ていないか

分けて考える。事実(ほんとうにあったこと)と、意見(その人が思ったこと)。ほんとうか分からないものは、人に広めない

教師用メモ

2 分。国語の「事実と意見」とつなぐ。「カメがいる」は事実か意見か。「カメがいたらいいな」は意見。意見は作り物ではないが、事実のように書かれると分からなくなる。設計指針 I3L1。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の操作で答えた

01
作り物 3 つとも作り物だった。見ただけでは分からない。人も AI(エーアイ)も作れる
02
確かめ方 3 つ だれが言った、ほかでも言っている、いつのこと。8 つの行動を分けた
03
立ち止まる ほんとうかな、と思ったら、まず何をするかを次の枚で決める
教師用メモ

1 分。次回は「表とグラフで数を見る」。「ほんとうか」を確かめる道具の一つが、数で見ること。

自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つおす。右の帯にクラス全体の分かれ方が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつおす
01見ただけでは本物か作り物か分からない、と言える
02確かめ方を 3 つ言える
03ほんとうかな、と立ち止まってから伝えようと思う
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。

ふりかえり

ほんとうかな、と思ったら、まず何をする

一つだけ。20 字まで。3 つの確かめ方の中から、自分が最初にすることを書く

みんなの、まずすること
教師用メモ

4 分。3 つ読み上げ、3 つの確かめ方のどれかを言う。「人にきく」(前回)と重なってよい。次回は「表とグラフで数を見る」。