見ただけでは、分からない。だから、確かめ方を持つ
45分準備(授業前) 教室コードを新しく決め、QR にして配る。「教師」を押す。体験 01 とふりかえりは教室コードで集まる。体験 02 は端末の中だけで終わる。体験 01 の 3 つの知らせは全部この授業のために作ったもので、実在の学校の話ではない。学校の実際のお知らせと混ざらないよう、体験の前に「これは練習の知らせ」と言わない(山場がなくなる)。答えのあとで必ず言う。
投影 体験 01 は、3 つの知らせを投影で読み上げてから予想させる。右側(クラスの予想)は、全員が送ってから見せる。答えは次の枚で出す。
時間配分 扉・目標 3分 / 体験 01 どれが作り物? 15分 / 体験 02 確かめ方は 3 つ 15分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 12分
この回の評価(重点は 思。単元設計は 単元設計のページ)
指導要領との対応 小学校学習指導要領 総則 第2の2(1) 情報活用能力(情報モラルを含む)。国語(事実と感想、意見とを区別する)と重ねて扱う。設計指針 H1L1(デマ/フェイク/悪意ある情報に対応する必要性)、I3L1(主観と客観の区別)、X2L1(AI が作ったものは区別しづらい)、X3L1(人がやることと AI がやることの違い)。指針の「X2L1は、国語で文章読解の一部として、生成 AI 等の実例を示して」に合わせ、AI は「作ったのが人か AI かも、見ただけでは分からない」の一点だけ扱う。
中学校とのつながり 中学校 技術分野 第5回(メディアと AI)で、同じ出来事の伝え方のちがいまで扱う。ここでは確かめ方を 3 つ持つことだけ。
前回は、届いたものをおすかを考えた。今日は、届いたものがほんとうかを考える
「学校の池に、大きなカメが住んでいます」
この知らせ、本物?
問いに手をあげる(本物・作り物・分からない)。人数を板書。体験 01 で確かめる。前回「まだ」が多かった目標があれば、ここで 1 分拾う。
予想して、確かめる
8 つの行動を分ける
まとめ・ふりかえり
見ただけで、分かるだろうか

この中に、作り物(ほんとうではない知らせ)がある。どれだと思うか、予想を 1 つおす。そう思うわけを 20 字までで書いて送る
クラスの予想の分かれ方と、わけが右に出る。全員が送ってから右を見せ、次の枚で答えを言う
進め方(15分) 3 つを投影で読み上げる(2分)。予想とわけを送る(4分)。右のグラフを見せ、多い予想と少ない予想のわけを 1 つずつ読む(4分)。次の枚で答え(5分)。
ここが山場 多くの子は「② だけ」を選ぶ(カメがめずらしい)。「2 つ以上」は少ない。答えは、3 つとも作り物。この授業のために書いた。本物らしく見えるものほど、疑わない。
想定される回答 「① は先生が言っていない」「② はカメを見たことがない」「③ はほんとうにそうなってほしい」。「見たことがない」「聞いたことがない」は、確かめ方の入口なので、まとめ 01 で拾う。
目標 01。
| 見ただけでは | 本物か作り物か、分からない。本物らしく書くのは、かんたん |
| だれが作る? | 人が作る。今は、AI(エーアイ)というコンピュータのしくみも、文も絵も写真のようなものも、一しゅんで作る |
| AI か人か | 作ったのが人か AI かも、見ただけでは分からない |
作り物が全部悪いのではない(物語も、絵も作り物)。「ほんとうのこと」として広まるとこまる。だから、確かめ方を持つ
答え合わせ(5分) 「3 つとも作り物」を言う前に、「② だけ」を選んだ子に「① と ③ はなぜ本物だと思った?」と聞く。多くは「ありそうだから」。ありそう、は本物のしるしではない。
AI に触れる(設計指針 X2L1・X3L1) 「先生がこの 3 つを書くのに 1 分かかった。AI に頼めば 1 秒で 100 個できる」。AI は言われたとおりに作るのが得意で、ほんとうかどうかは考えていない。ほんとうかを考えるのは、人の仕事だ。
怖がらせない。作り物を見分けられなくてよい。確かめ方を持てばよい、と次の節につなぐ。国語の「事実と意見」ともつなぐ。目標 01。
だれが言った。ほかでも言っている。いつのこと

知らせがほんとうか確かめるとき、することが 8 つある。どの確かめ方か、3 つに分ける。まず上で印を選ぶ。次に、その印をつけるものをおす。全部つけたら「答え合わせ」
進め方(15分) 一人で分ける(6分)。答え合わせ(2分)。ペアで、体験 01 の「① 給食のケーキ」を確かめるなら 3 つのうちどれから始めるかを話す(4分)。全体で 2 組に言わせる(3分)。
要点 3 つのうち1 つでも確かめれば、作り物の多くは見つかる。① なら「先生にきく」(だれが言った)が早い。② なら「ほかの人も見たか」(ほかでも言っている)。
迷いやすいもの 「先生にきく」は、出した人が先生ではなくても、先生が「そんな知らせは出していない」と言えば分かる。だれが言ったか、を調べている。
目標 02。分けたあとで、知らせ 1 つに確かめ方を選べているかが思考・判断・表現の評価。
| だれが言った | 出した人の名前はあるか。その人は、ほんとうに知っている人か。先生か家の人にきく |
| ほかでも言っている | 学校の手紙、ほかの人、別のページにも同じことがあるか |
| いつのこと | 書かれた日はいつか。写真はいつのものか。古い話が、今の話のように出ていないか |
分けて考える。事実(ほんとうにあったこと)と、意見(その人が思ったこと)。ほんとうか分からないものは、人に広めない
2 分。国語の「事実と意見」とつなぐ。「カメがいる」は事実か意見か。「カメがいたらいいな」は意見。意見は作り物ではないが、事実のように書かれると分からなくなる。設計指針 I3L1。
1 分。次回は「表とグラフで数を見る」。「ほんとうか」を確かめる道具の一つが、数で見ること。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つおす。右の帯にクラス全体の分かれ方が出る
1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。
一つだけ。20 字まで。3 つの確かめ方の中から、自分が最初にすることを書く
4 分。3 つ読み上げ、3 つの確かめ方のどれかを言う。「人にきく」(前回)と重なってよい。次回は「表とグラフで数を見る」。