学校のだれかの「こまった」を、コンピュータで助ける。1 まいにして、伝え合う
45分準備(授業前) 教室コードを新しく決め、QR にして配る。「教師」を押す。体験 01・02・03 とふりかえりは教室コードで集まる。ペアか 3 人の組を先に決めておく。1 まいは組で 1 つ出す(打つ人を 1 人決める)。第3回の手順カードは各自の端末に残っているので、開けるようにしておく。教室コードのデータは 24 時間で消えるので、評価に使うなら授業後に「回答を保存」で手元に残す。
投影 体験 01 の間は、右側(みんなの 1 まい)を投影に出しておく。出した組から並ぶので、早い組の 1 まいが手本になる。体験 02 では「まだ」が多い 1 まいを責めずに取り上げる。
時間配分 扉・課題・目標 3分 / 体験 01 1 まいを作る 15分 / 体験 02 よいところをおす 10分 / 体験 03 よいところを一言 5分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 12分
この回の評価(単元末のパフォーマンス課題。単元設計は 単元設計のページ。B・A の基準と、C の子への手立て)
| 観点 | B(おおむね満足) | A(十分満足) | C の子への手立て |
|---|---|---|---|
| 知識・技能 | こまっている人と、コンピュータにさせることを、手順に分けて書いている(体験01) | 手順の中に「くり返し」か「もし〜なら」を使い、なぜそこで要るかを言える | 第3回のカード(端末に残る)を開かせ、「まず何をする」だけ決めさせる |
| 思考・判断・表現 | その人の立場で「助かるか」を一度考え、直した点がある(体験01「その人はどう思うか」・ふりかえり) | 助からない場合を予想して、二つ目の案か直し方を書いている | 「その人は、それをもらったら何と言うか」を口で言わせてから書かせる |
| 態度 | 友だちの 1 まいに、よいところを一つ言っている(体験02・03) | 自分の 1 まいを、友だちの言葉をもとに直そうとしている(ふりかえり) | 見る観点を一つに絞って(「順番は分かるか」)言わせる |
指導要領との対応 小学校学習指導要領 総則 第2の2(1) 情報活用能力、第3の1(3) プログラミングを体験しながら論理的思考力を身に付ける学習活動。総合的な学習の時間(探究的な学習の過程: 課題の設定 → 情報の収集 → 整理・分析 → まとめ・表現)。手引の「プログラミング的思考」。設計指針 B1L1(整理が学びや創造に影響)、B4L1(記録を保存し取り出す)、G5L1(協力)、G4L1(自分の望みと相手の望みは一致しない)。規準は F2L1・G4L1・G5L1を小学校の言葉に直したもの。
情報・技術WG の要点 5 プログラミング的思考を、手順・コード中心から目的・価値・責任・評価改善を含む課題解決全体へ。この回が「だれのこまったを助けるか」から作る回。
中学校とのつながり 中学校 技術分野「D 情報の技術」第11回で、同じ形の課題(提案カード → 相互評価 → 改訂版)を、実際に動くしくみで行う。
前回は、数えると分かった。グラフは目もりを 0 から。今日は、7 つの道具を全部使って、1 まいを作る
1 分。7 つを指でたどる。今日は特に第3回(手順)と第5・6回(相手の立場で立ち止まる)を使う、と予告する。
| だれと | ペアか 3 人で。1 まいは組で 1 つ。打つ人を 1 人決める |
| だれを | 学校の中のこまっている人を一人決める。1 年生、先生、給食室の人、図書室の人、など |
| 何を書く | こまっていること / コンピュータにさせること(手順 3 つ)/ その人はどう思うか |
| そのあと | みんなの 1 まいを見て、よいところを一つおす。一言も送る |
※ 大きなものを作らなくてよい。手順 3 つでも、だれかの「こまった」がへるなら、りっぱな作品
2 分。3 つの見る所は、体験 02 でおすボタンと同じ言葉。先に見せることで、何を目指すかがはっきりする。
B の目安: こまっている人と手順が書けている。A の目安: 「くり返し」か「もし〜なら」があり、なぜ要るかを言える。
こまっている人が思いつかない組には、「1 年生が、朝、げた箱でこまっていること」「先生が、毎朝、数えていること」のように場面を渡す。
組で 1 つ出す
おして、一言送る
ふりかえり
だれの、何を、どんな順番で

6 つの欄を全部書いて「1 まいを出す」をおす。右に、みんなの 1 まいがならぶ。名前は書かない。かわりに「1年生」「となりのクラスの人」のように、どんな人かを 書く
出した組から右にならぶ。早い組の 1 まいを読み上げて手本にする。次の枚で、この一覧に「よいところ」のボタンが付く
進め方(15分) こまっている人を決める(3分)。手順 3 つを口で言ってから打つ(7分)。「その人はどう思うか」を、その人になったつもりで言ってから打つ(3分)。出す(2分)。
要はここ(設計指針 G4L1) 「その人はどう思うか」で、自分の望みと相手の望みはちがうことに気づかせる。「1 年生は、まだ数字が読めないかも」「先生は、そのために機械を置く場所がないかも」。ここで直した点があれば B、助からない場合の二つ目の案があれば A。
C の子への手立て 第3回のカード(端末に残っている)を開かせ、「まず何をする」だけ決めさせる。手順 2・3 は組の人が足してよい。
数で確かめる(第7回) 「1 年生の何人がこまっているか」を数えられる組は、「こまっていること」に数を入れてよい。
目標 01・02。
| 自分の望み | 「これを作れば、助かるはず」 |
| その人の望み | 「字が読めない」「機械を置く場所がない」「もっと早くほしい」。自分とはちがうことがある |
| だから | 作ったら、その人になったつもりで一度立ち止まる(第5回)。直せるところがあれば、直す |
コンピュータは言われたとおりにしか動かない。何を言えばいいかを決めるのは、その人の「こまった」をよく見た人
2 分。単元の本質的な問い「コンピュータは、言われたとおりにしか動かない。では、何を言えばいいのか」に戻る。答えは「こまっている人をよく見て決める」。
よいところを、一つ

右の 1 まいを読む。その 1 まいのいちばんよいところを、下の 3 つの中から 1 つおす。どれもまだなら「まだ」。自分の組の 1 まいにはおせない。3 まい以上におす
おすと、その 1 まいの下の数字が 1 ふえる。数字は、何人がそう思ったか
各 1 まいの下に、おされた数が出る。「まだ」が多い 1 まいを 1 つ取り上げ、「何を足すとよくなるか」をクラスで言葉にする
進め方(10分) 7 分で 3 まい以上におす。そのあと「まだ」が多い 1 まいを 1 つ投影し、何を足せばよいかをクラスで言う(3分)。本人を責めない言い方で。「〇〇を足すと、順番が分かる」の形。
C の子への手立て 見る所を一つに絞る。「順番は分かるか」だけを見て、おす。
おす側も評価される。「人の 1 まいを読む目」が育っているかを見る。目標 03。設計指針 G5L1。
おした 1 まいの中から一つ選んで、よいところを言葉にする。20 字まで。「〇番、△△がよい」の形。〇番は、1 まいの上に出ている数字
進め方(5分) 一言を送る(3分)。3 つ読み上げる(2分)。おすだけの体験 02 より、言葉にするほうが「よいところを言っている」(態度 B)の証拠になる。
「〇番」が分からない子には、右の 1 まいの上の「提案 〇」の数字を指で示す。
| 調べる計画を立てるとき | 手順に分ける(第2・3回)。まず、次に、最後に |
| 集めるとき | ほんとうかな(第6回)。だれが言った、ほかでも言っている、いつのこと |
| 整理するとき | 数で見る(第7回)。表とグラフ。目もりは 0 から |
| 伝えるとき | 1 まいにして、相手の立場で見直す(今日)。よいところを言い合う |
今日やったこと(こまっている人 → 助ける手順 → その人になって確かめる → 伝え合う)は、探究(総合的な学習の時間)の小さな一周。中学校の技術の時間では、これをほんとうに動くしくみで作る
2 分。総合的な学習の時間の「課題の設定 → 情報の収集 → 整理・分析 → まとめ・表現」に 8 回の道具を当てる。中学校 技術分野 D 情報の技術(第11回)で同じ形の課題を、動くしくみで行う。復習ページの「探究へ」で各自が書く。
1 分。「単元の最後の回」であることを言う。ふりかえりで「直したいところ」を書かせるのが、態度の A の証拠になる。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つおす。右の帯にクラス全体の分かれ方が出る
1 分。単元の到達を見る材料にする。8 回分の自己評価の分布を並べると、単元全体で「まだ」が残った目標が分かる。
自分の組の 1 まいを、みんなの「よいところ」を読んでから見直す。直したいところを一つ、20 字まで。「〇〇を、△△に直す」の形
4 分。2 つ読み上げる。「友だちの言葉をもとに直そうとしている」が態度の A。「作った人には見えないことがある」で単元を締める。復習ページの「探究へ」を、総合の時間の前に開くように言う。