一覧へ 中学校 D 情報の技術 第1回 | 身のまわりの情報の技術
中学校 技術・家庭科 技術分野 | D 情報の技術 | 第1回

身のまわりの情報の技術

教室の中にいくつあるか。それは誰の何を良くするために作られたのか

50分
教師用メモ

準備 教室コードは新しいものにする。「教師」を押す。体験 01 は端末内で完結し、体験 02・03 は全員の回答が集まる。

時間配分 導入・目標 5分 / 節1 教室を探す 14分 / 節2 何を良くしたか 14分 / 節3 心配なところ 11分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 6分

この回の評価(学習指導要領 技術・家庭科 技術分野 D(1) 情報の技術の原理・法則と仕組み、D(4) 社会の発展と情報の技術。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 身のまわりの情報の技術を挙げ、どんな仕組みで役に立っているかを説明している(体験01・02)
  • 思考・判断・表現 その技術が「誰の何を良くしたか」を、使う人の立場から述べている(体験02)
  • 態度 良い面と心配な面の両方に目を向けようとしている(体験03・ふりかえり)

高校とのつながり 高等学校 情報Ⅰ (1) 第7・8回「情報技術の発展と社会」で、同じ問いをより広い範囲で扱う。ここでは身のまわりに限る。

はじめに

この単元でやること

仕組みを知る→やりとりのしくみを作る→はかって動かす→直して、これからを考える

情報の技術は目に見えないところで動いているので、「あって当たり前」に見える。いつ、誰が、何のために作ったのかを知ると、自分でも作れるようになる

この教室に、情報の技術はいくつあるか

教師用メモ

問いに挙手(3 つ以下・4〜7 つ・8 つ以上)。人数を板書。体験 01 のあとに戻る。予想を先に置くのが、この回の仕掛け。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
身のまわりの情報の技術を見つけ、どんな仕組みで役に立つかを言える
02
その技術が誰の何を良くしたかを、使う人の立場から言える
03
同じ技術の心配なところも挙げられる
01 | 14分
教室を探す

絵の中から見つける

02 | 14分
何を良くしたか

使う人の立場で

03 | 11分
心配なところ

両方を見る

SECTION 01

教室を探す

見えているのに、気づいていない

教室を見回している中学生。時計・電子黒板・カメラなどに視線が向いている
体験 01

この部屋の中の、情報の技術を見つける

部屋の絵の中に、情報の技術が8 つ隠れている。「?」を押すと、何の技術かと、その仕組みが右に出る

0 / 8
見つけた数
絵の中のそれらしいものを押す
教師用メモ

進め方(12分) 一人で 7 分。全部見つけたら、実際の教室を見回して「絵になかったもの」を探す(3分)。冒頭の挙手と比べる(2分)。

要点 情報の技術は「機械の形」をしているとは限らない。名札のバーコード、掲示のQRコード、給食の献立を決める仕組みも情報の技術にあたる。データをやりとりして役に立てているものはすべてそうだ。

AI に触れる 文章や絵は人だけが作るものだったが、いまはコンピュータも作れる。教室の中にもその技術が入っているものがある(自動で文字起こしする、翻訳する)。設計指針 A1L3。目標 01。

SECTION 02

何を良くしたか

技術は誰かの困りごとから生まれる

昔の道具と今の道具を並べて見比べ、どこが楽になったかを話し合っている中学生2人
体験 02

その技術は、誰の何を良くしたか

体験 01 で見つけたものか、家にあるものを一つ選ぶ。それが無かったころを想像して、誰がどう困っていたかを考えると書きやすい

選んだ技術
誰の、何を良くしたか

全員分が右に並ぶ。「速くなった」「間違いが減った」「できる人が増えた」の 3 つに分けて読む

みんなの 技術 → 良くしたこと
教師用メモ

進め方(12分) 一人で 5 分、読み上げて分類 7 分。3 つの型: ①速くなった・楽になった ②間違いが減った ③できる人が増えた(目が見えにくい人、手が使いにくい人も使える)。

③が出にくい 出なければ教師から出す。「読み上げてくれる機能」「文字を大きくする機能」。技術は、できなかった人ができるようになるためにも作られる。

「良くする」を具体的に書けているかが、思考・判断・表現の評価にあたる。「便利になった」だけでは弱い。「誰が」「何が」を書けているかを見る。目標 02。

SECTION 03

心配なところ

良いところだけの技術はたぶんない

便利な機械の絵の下に、心配ごとを書いた付箋を貼っている中学生
体験 03

同じ技術の、心配なところを一つ

体験 02 で選んだ技術について、心配なところを一つ。まずどの種類の心配かを選び、それから中身を書く

心配の種類

種類ごとの人数と、書かれた中身が右に出る。多い種類を 1 つ取り上げて、どうすれば減らせるかを話す

クラスの心配の種類
心配の中身
教師用メモ

進め方(9分) 一人で 4 分、多い種類を 1 つ取り上げて「どうすれば減らせるか」を話す(5分)。

大事にすること 「だから使わないほうがよい」で終わらせない。心配を減らす工夫も技術の仕事だ。停電に備える、記録を消す期限を決める、別の方法も残す。第4回・第10回につながる。

良い面と心配な面の両方を挙げられることが、態度の評価にあたる。目標 03。

まとめ

情報の技術は、困りごとから生まれて、新しい心配も生む

情報の技術とはデータを集め、やりとりし、役に立てる仕組み。機械の形をしているとは限らない。目に見えないところで働いていることが多い
良くすること①速くなる・楽になる ②間違いが減る ③できなかった人ができるようになる
心配なこと止まると困る、記録が残る、使えない人がいる、人の仕事が減る。心配を減らす工夫も技術の仕事

次回からは、その仕組みの中身を見ていく。まずデジタルから

教師用メモ

次回は「デジタル化のしくみ」。今日見つけた技術が、どうやってデータを持っているかに進む。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の操作で答える

01
探した 教室の中に 8 つあった。機械の形をしていないものもあった
02
良くしたこと 速くなる、間違いが減る、できる人が増える。誰の何かを書いた
03
心配なところ 両方を挙げた。心配を減らす工夫も、技術の仕事だと分かった
自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01身のまわりの情報の技術を見つけ、仕組みを言える
02誰の何を良くしたかを、使う人の立場から言える
03同じ技術の心配なところも挙げられる
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。

ふりかえり

帰り道で探してみたいもの

一文でよい。「〇〇にも、情報の技術が入っていそう」の形

みんなの探したいもの
教師用メモ

3 分。次回は「デジタル化のしくみ」。今日出たものが、どうやってデータを持っているかに進む。