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中学校 技術・家庭科 技術分野 | D 情報の技術 | 第3回

情報が届くしくみ

送ったメッセージはどこを通って相手に届き、そのデータはどこに残るのか

50分
教師用メモ

準備 教室コードは新しいものにする。「教師」を押す。体験 01・03 は端末内で完結する。

時間配分 前回まとめ・目標 4分 / 節1 道を切ってみる 14分 / 節2 ばらして送る 12分 / 節3 どこに残るか 14分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 6分

この回の評価(学習指導要領 技術・家庭科 技術分野 D(1) 情報の技術の原理・法則と仕組み。設計指針 A3L2・D1L2。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 データが分けて運ばれることと、経路が複数あることを、自分で操作して説明している(体験01・02)
  • 思考・判断・表現 送ったデータがどこに保管されるかを、場面ごとに区別して述べている(体験03)
  • 態度 自分が送ったものがどこに残るかを気にかけようとしている(ふりかえり)

高校とのつながり 情報Ⅰ (4) 第1〜3回で、プロトコル・IP アドレス・サーバまで扱う。ここでは「回り道がある」「分けて運ぶ」「どこかに残る」の 3 点に絞り、用語は最小限にする。

前回のまとめ

0 と 1 だけで数も絵も表せた

8 個で 256 通り→マスを塗って絵にする→細かくするとデータが増える

その 0 と 1 が、どうやって遠くの相手まで届くのか。1 本の線でつながっているわけではない

送ったメッセージは、まっすぐ相手に飛んでいるか

教師用メモ

問いに挙手(まっすぐ・どこかを通る・分からない)。体験 01 で確かめる。前回「まだ」が多かった目標を 2 分拾う。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
道が切れても回り道で届くことを、自分で線を切って確かめられる
02
データを分けて運ぶと、何が良いのかを言える
03
送ったデータがどこに残るかを、場面ごとに区別できる
01 | 14分
道を切ってみる

何本切ると届かないか

02 | 12分
ばらして送る

番号を付けて

03 | 14分
どこに残るか

送った先を追う

SECTION 01

道を切ってみる

一本切れても、回り道がある

町の地図の上で、通行止めの道を避けて別の道をたどっている中学生
体験 01

線を切っても、A から F へ届くか

A から F へメッセージを送る。線を押すと、その線が切れる(もう一度押すとつながる)。切るたびに通る道が引き直される。何本切ったら届かなくなるか

※ 丸は途中で中継する場所。太い青い線が、いま通っている道

教師用メモ

進め方(12分) 一人で 6 分。「1 本切っても届いた人?」「届かなくするには何本要った?」を挙手で(4分)。冒頭の問いに戻る(2分)。

要点 網の目のようにつないでおけば、1 か所こわれても別の道で届く。1 本道なら、切れた時点で届かなくなる。地震や事故のときにも通信が残るのは、この形だから。

A と F の間に直接の線がないことに気づかせる。「全員と直接つながなくても、中継してもらえば届く」→ 次の節へ。目標 01。

SECTION 02

ばらして送る

大きな荷物を、小さな箱に分けて運ぶ

長い手紙を切って、番号を書いた小さな封筒に分けて入れている中学生
体験 02

分けて送ると、何が良いか

大きなデータは、小さく分けて番号を付けて送られる。ばらばらの順で着いても、番号の順に並べ直せば元に戻る。この方法の良いところは何か、選んで理由を書く

選んだ数と理由が右に出る。どれも正しい。全部が同時に成り立つことを最後に伝える

クラスの選び方
選んだ理由
教師用メモ

進め方(10分) 一人で 4 分、読み上げ 6 分。どれも正しい。分けて送ると、この 4 つが同時に成り立つ。

たとえ 大きな荷物を 1 台のトラックで運ぶと、道が混んでいる間ほかの人が通れない。小さな箱に分ければ、すき間を縫って運べるし、1 つ落としても、その 1 つだけ送り直せばよい。

この小さなひとかたまりをパケットという。高校の情報Ⅰ (4) 第2回で、番号の付け方と宛先の書き方まで扱う。目標 02。

SECTION 03

どこに残るか

送ったあと、そのデータは消えていない

送信ボタンを押した中学生の後ろに、データが機械の中に保管されていく様子が薄く描かれている
体験 03

送ったデータは、どこに残るのか

4 つの場面を押すと、そのデータがどこに保管されるかが出る。4 つとも押して、残る場所が違うことを確かめる

同じ部屋の相手に送る
近くの機器へ直接
メッセージを送る
アプリで友達に
写真を投稿する
みんなが見られる場所へ
検索する
調べたい言葉を打つ
上の 4 つを、順に押す
教師用メモ

進め方(12分) 4 つを順に押す(6分)。そのあと「自分の消したい気持ちだけでは消えないものはどれか」を話し合う(6分)。

要点(設計指針 D1L2) データは送った先の機械の中に保管される。手元から消しても、相手の端末や、途中のサーバに残っていることがある。投稿は、自分だけでは取り消せない。

踏み込みすぎない 怖がらせて終わらせない。「だから、送る前に考える」「大事なものは送る場所を選ぶ」という行動につなげる。第4回・第5回で続ける。目標 03。

まとめ

回り道があり、分けて運ばれ、どこかに残る

網の形機器どうしを網の目のようにつなぐと、1 か所こわれても別の道で届く。だから災害のときにも通信が残りやすい
分けて運ぶデータを小さく分けて番号を付けて送る(パケット)。回線をひとりじめせず、届かない分だけ送り直せて、別の道にも分けられる
どこに残るか送ったデータは、相手の端末や途中の機械の中に保管される。手元から消しても、そこには残っていることがある

残るからこそ、誰に見られてよいかを決める必要がある。次回はそこを扱う

教師用メモ

次回は「安全な利用と情報セキュリティ」。今日の「どこかに残る」から、守る技術と自分の使い方へ。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の操作で答える

01
回り道 線を切っても別の道で届いた。網の形にしておくのはそのため
02
分けて運ぶ ひとりじめしない、足りない分だけ送り直せる、別の道に分けられる
03
どこに残るか 場面によって残る場所が違った。手元から消しても残ることがある
自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01道が切れても回り道で届くことを説明できる
02分けて運ぶことの良さを言える
03送ったデータがどこに残るかを区別できる
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。

ふりかえり

送る前に、少し考えたほうがよさそうなもの

一文でよい。「〇〇は、△△に残るから気をつける」の形

みんなの気をつけたいこと
教師用メモ

3 分。次回は、守る技術と自分の使い方。