同じ出来事でも、伝え方で印象が変わる。いまはコンピュータも文章や絵を作る
50分準備 教室コードは新しいものにする。「教師」を押す。体験 01・03 は端末内で完結する。
時間配分 前回まとめ・目標 4分 / 節1 伝え方で変わる 14分 / 節2 作ったのは誰か 14分 / 節3 責任は誰にあるか 12分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 6分
この回の評価(学習指導要領 技術・家庭科 技術分野 D(1) 情報の技術の原理・法則と仕組み、D(4) 社会の発展と情報の技術。設計指針 A1L3。情報・技術WG「メディアリテラシー、AI、情報モラルを情報技術の適切な取扱いとして明確化」。単元設計は 単元設計のページ)
高校とのつながり 情報Ⅰ (1) 第1・3・8回で、情報の特性、モラルと法、よりよい情報社会へと広げる。ここでは「言葉の選び方で変わる」「作ったのは誰か」「出した人に責任がある」の 3 点に絞る。
もう一つ、技術だけでは守れないものがある。それが本当かどうかだ。同じ出来事でも、言葉の選び方で受け取られ方が変わる
同じ出来事なのに、まったく違う印象になるのはなぜか
前回「まだ」が多かった目標を 2 分拾う。問いには答えず、体験 01 で見せる。
※ AI(エーアイ)= 人工知能。たくさんの例から学んで、文章や絵を作ったり、見分けたりするコンピュータのしくみ
言葉を切り替える
確かめる手立て
出した人が決める
うそは書いていなくても、印象は変わる

同じ調査の結果を伝える 4 つの書き方。ボタンで切り替えると、どれも数字はそのままなのに印象が変わる。下に、その書き方で落ちている情報が出る
進め方(12分) 4 つを順に押す(6分)。「どれがうそ?」→ どれもうそではない(3分)。「では何が違う?」→ 何を選んで、どの言葉で書いたか(3分)。
要点 事実が同じでも、どこを取り出すか・どんな言葉を使うかで受け取られ方が変わる。読む側は「全体はどうなっているか」「元の数はいくつか」を確かめる。
高校の情報Ⅰ (1) 第8回でグラフの見せ方まで扱う。ここでは言葉に絞る。目標 01。
人が書いたのか、コンピュータが作ったのか

いまは、コンピュータも文章や絵や声を作れる。見た目だけでは見分けがつかないことがある。では、本当かどうかを確かめる手立てを一つ書く。人の案に「それも使える」と思ったら、その案の下の印を押す
出そろったら「元をたどる」「ほかと比べる」「作った人に聞く」「自分で確かめる」の 4 つに分けて読む
進め方(12分) 一人で 5 分、読み上げて分類 7 分。4 つの型: ①元をたどる(最初に出したのは誰か、いつか) ②ほかと比べる(別のところでも同じことを言っているか) ③作った人に聞く ④自分で確かめる(実際に見に行く、計算し直す)。
AI について(設計指針 A1L3) 文章・絵・声は、以前は人だけが作るものだった。いまはコンピュータも作れる。本物そっくりのものが簡単に作れるので、見た目だけでは判断できない。だから、上の 4 つの手立てが要る。
AI を否定しない 調べもの、下書き、考えの整理には役に立つ。使うこと自体は問題ではない。次の節で「では誰が責任を持つか」に進む。目標 02。
手伝ってもらっても、出すのは自分

4 つの場面がある。誰に責任があるかを選ぶと、考え方が出る。4 つとも試す
進め方(10分) 4 つの場面を順に。答えはすべて「出した本人」。ただし理由が違う。
大事にすること 「AI が言ったから」は理由にならない。確かめてから出すのが、出す人の仕事だ。これは AI に限らず、人から聞いた話でも同じ。
作る側の責任もある 「AI を作った会社」を選んだ生徒がいたら拾う。会社にも、間違いを減らす責任や、作ったものだと分かるようにする責任がある。両方ある。ただし、出す判断をしたのは自分だ。
設計指針 F2L2 の「AI の助けを得てよいが、動作を理解して手直しできるべき」と同じ考え方。第7・9・11回のプログラム作りでも繰り返す。目標 03。
| 伝え方で変わる | 同じ事実でも、どこを取り出し、どんな言葉で書くかで受け取られ方が変わる。読む側は「全体はどうか」「元の数はいくつか」を確かめる |
| AI が作るもの | 文章・絵・声は、以前は人だけが作るものだった。いまはコンピュータも作れる。見た目だけでは見分けられない |
| 確かめる手立て | ①元をたどる ②ほかと比べる ③作った人に聞く ④自分で確かめる |
| 責任 | 手伝ってもらっても、出すと決めたのは自分。確かめてから出す。作る会社にも責任はあるが、それとは別に自分の責任がある |
次回からは、自分が作る側に回る。「誰の何を良くするか」を決めて、しくみを設計する。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。
一文でよい。「〇〇を出す前に、△△を確かめる」の形
3 分。次回からは作る側。「誰の何を良くするか」を決める。