一覧へ 中学校 D 情報の技術 第6回 | 双方向のしくみの設計
中学校 技術・家庭科 技術分野 | D 情報の技術 | 第6回

双方向のしくみの設計

ここから作る側に回る。まず決めるのは「誰の何を良くするか」

50分
教師用メモ

準備 教室コードは新しいものにする。次回も同じコードを使うので板書して残す。「教師」を押す。体験 01 は端末内で完結する。

時間配分 前回まとめ・目標 5分 / 節1 一方通行と双方向 12分 / 節2 誰の何を良くするか 16分 / 節3 やりとりの流れを描く 12分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 5分

この回の評価(学習指導要領 技術・家庭科 技術分野 D(2) ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題の解決。設計指針 B1L3・B6L1。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 一方通行と双方向の違いを、やりとりの向きから説明している(体験01)
  • 思考・判断・表現 生活の中から問題を見いだし、誰の何を良くするかを決めて課題を設定している(体験02)。やりとりの流れを図にしている(体験03)
  • 態度 使う人の立場から考えようとしている(体験02・ふりかえり)

情報・技術WG プログラミング的思考を、手順・コード中心から目的・価値・責任・評価改善を含む課題解決全体へ広げる方向。この回で目的を決め、第7回で作り、第11回で評価して直す。

前回のまとめ

出すと決めたのは自分だった

伝え方で変わる確かめる手立て→出した本人に責任がある

ここまでは受け取る側の話だった。ここからは作る側に回る。人が使うものを作るなら、いちばん先に決めることがある

何を作るかより先に、決めることがある

教師用メモ

問いに 30 秒。「誰のために作るか」「何を良くするか」が出れば十分。前回「まだ」が多かった目標を 2 分拾う。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
一方通行と双方向の違いを、やりとりの向きから説明できる
02
誰の何を良くするかを決めて、作るものを一文で言える
03
やりとりの流れを、送る側と返す側に分けて図にできる
01 | 12分
一方通行と双方向

向きを見る

02 | 16分
誰の何を良くするか

目的を決める

03 | 12分
流れを描く

送る側と返す側

SECTION 01

一方通行と双方向

こちらから送るだけか、返ってくるか

片方向の矢印と往復の矢印を描いた2枚の図を見比べている中学生
体験 01

やりとりの向きを、動かして見る

4 つの例を押すと、やりとりの向きが図に出る。矢印が片方向だけなら一方通行、往復するなら双方向

掲示物を読む
動画を見る
アンケートに答える
みんなで書き込む掲示板
上の 4 つを、順に押す
教師用メモ

進め方(10分) 4 つを順に押す(6分)。「どれが双方向?」→ アンケートと掲示板(2分)。「掲示板は、ほかの人にも届く」(2分)。

言葉 送るだけ・受け取るだけが一方通行。送ったものに応じて返ってくるのが双方向。指導要領 D(2) が求めるのは、この双方向性のあるコンテンツ。

返ってくる相手は「機械」の場合(アンケートの結果表示)と「ほかの人」の場合(掲示板)がある。どちらも双方向。目標 01。

SECTION 02

誰の何を良くするか

作るものより先に決める

困っている人の絵を描いた付箋を前に、解決策を書き足している中学生2人
体験 02

作るものを、一文で決める

学校か家の中で、誰かが困っていることを一つ。困っている人を具体的に思い浮かべる。そのうえで、やりとりのしくみでどう良くするかを書く

誰の、どんな困りごとか
どんなやりとりで良くするか

全員分が右に並ぶ。「困っている人が思い浮かぶか」「双方向になっているか」の 2 点で読む

みんなの 困りごと → やりとり
教師用メモ

進め方(14分) 一人で 7 分、読み上げ 7 分。2 点で確かめる: ①困っている人が具体的に思い浮かぶか(「みんなが」は弱い) ②送ったものに応じて返ってくるか(一方通行なら D(2) にならない)。

大きすぎる案への声かけ 「学校を便利にするアプリ」→ 「その中で、いちばん困っている場面はどれ?」。切り出すよう促す。

出やすい例 当番の確認、持ち物のチェック、貸し借りの記録、アンケートの集計、クイズの出し合い、部活の連絡。第7回で実際に作るので、入力と出力が短いものに導く。

ここで決めた目的が、第11回の評価の基準になる。書き留めておくよう伝える。目標 02。

SECTION 03

流れを描く

誰が、何を送り、何が返るか

矢印で結んだ4つの箱を紙に描き、順番を確かめている中学生の手元
体験 03

自分のしくみの、やりとりを 4 つに分けて書く

4 つの箱に分けて書く。①使う人が入れるもの ②しくみが調べること ③返すもの ④うまくいかないときに返すもの。「④」を先に決めておくと、次回の作りが楽になる

全員分が右に並ぶ。④が書けているかを中心に読む。空欄なら、想定外の入力で止まるしくみになる

みんなのやりとりの流れ
教師用メモ

進め方(10分) 一人で 6 分、読み上げ 4 分。

④がこの回の山場 「名前を間違えたら」「空のまま送ったら」「登録がなかったら」。使う人は必ず想定外のことをする。それを先に決めておくのが設計だ。第7回の体験で、実際に想定外を入れて試す。

紙に 4 つの箱と矢印を描かせてもよい。図のほうが速い生徒がいる。目標 03。

まとめ

目的を決めてから、流れを描く

双方向のしくみ送ったものに応じて、何かが返ってくるしくみ。返す相手は機械の場合も、ほかの人の場合もある
先に決めること誰の、どんな困りごとを、どう良くするか。作るものを先に決めると、誰にも使われないものができる
やりとりの流れ①入れるもの ②調べること ③返すもの ④うまくいかないときに返すもの。④を先に決める

次回は、この流れを命令のカードを並べて動くようにする

教師用メモ

次回は作る。今日書いた 4 つの箱を持ってくるよう伝える。教室コードを板書して残す。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の操作で答える

01
向き 片方向だけが一方通行、往復するのが双方向。返す相手は機械か、ほかの人
02
目的 誰の何を良くするかを一文で決めた。困っている人が思い浮かぶ形にした
03
流れ 入れる・調べる・返す・うまくいかないとき、の 4 つに分けた
自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01一方通行と双方向の違いを説明できる
02誰の何を良くするかを決めて、一文で言える
03やりとりの流れを 4 つに分けて書けた
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。

ふりかえり

使う人が、間違えそうなところ

一文でよい。「〇〇のとき、たぶん △△ と入れてしまう」の形

みんなの間違えそうなところ
教師用メモ

3 分。ここで出たものが、次回の「想定外を試す」の材料になる。書き留めておくよう伝える。