一覧へ 中学校 D 情報の技術 第8回 | 計測と制御のしくみ
中学校 技術・家庭科 技術分野 | D 情報の技術 | 第8回

計測と制御のしくみ

人が押さなくても動く。そのかわり、どこで動くかを人が決める

50分
教師用メモ

準備 教室コードは新しいものにする。「教師」を押す。体験 01・02 は端末内で完結する。教材のセンサやロボットがあれば、体験 02 のあとに実物で確かめると効果的。

時間配分 前回まとめ・目標 4分 / 節1 センサの値を見る 12分 / 節2 しきい値を決める 16分 / 節3 動く前に予想する 12分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 6分

この回の評価(学習指導要領 技術・家庭科 技術分野 D(3) 計測・制御のプログラミングによる問題の解決。設計指針 A5L3・C1L1・C3L1・C4L1。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 計測 → 判断 → 動作の流れと、しきい値の意味を説明している(体験01・02)
  • 思考・判断・表現 目的に合うしきい値を、実際の値の範囲から決めている(体験02)。動かす前に結果を予想し、実際と比べている(体験03)
  • 態度 思ったとおりに動かないとき、値としきい値に目を向けようとしている(ふりかえり)

高校とのつながり 情報Ⅰ (3) 第9・10回のモデル化とシミュレーションにつながる。ここでは「動かす前に予想する」という形で、モデルの考え方の入り口に触れる(設計指針 C1L1)。

前回のまとめ

順に並べ、条件で分け、想定外を受け止めた

順次分岐→人が入力する

前回は人が入力するしくみだった。今日は、人が何もしなくても動くしくみを扱う。入力するのはセンサ

暗くなったら自動で点く電灯は、どこで暗いと決めているか

教師用メモ

問いに 30 秒。「暗さをはかって、決めた値より暗ければ」が出れば十分。前回「まだ」が多かった目標を 2 分拾う。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
計測・判断・動作の流れを、自分で値を動かして説明できる
02
目的に合うしきい値を、実際の値の範囲から決められる
03
動かす前に結果を予想し、実際と比べられる
01 | 12分
値を見る

はかって、決めて、動く

02 | 16分
しきい値を決める

どこで切り替えるか

03 | 12分
動く前に予想する

こうなるはず

SECTION 01

値を見る

センサは、明るさを数で返す

明るさセンサを手でおおって、画面の数字が変わるのを見ている中学生
体験 01

はかって、決めて、動く

明るさセンサの値を、つまみで動かす(実物では、まわりの明るさで自動的に変わる)。決めた値より暗ければ電灯が点く。3 つの箱のどれが動いているかを見ながら、つまみを動かす

70
30
はかる→ くらべる→ 動かす
消灯

※ 「点ける明るさ」のような切り替えの境目の値を、しきい値という

教師用メモ

進め方(10分) 明るさを下げていくと、30 を切ったところで点く(4分)。「点ける明るさ」を上げると、明るいうちから点く(3分)。3 つの箱が順に光ることを確かめる(3分)。

言葉 はかるのが計測、くらべて決めるのが判断、動かすのが制御。この 3 つの繰り返しで、自動で動くしくみができている。

実物のセンサがあれば、ここで手でおおって値が変わるのを見せる。数が動くのを見ると、一気に分かる。目標 01。

SECTION 02

しきい値を決める

早すぎても、遅すぎても困る

1日の明るさの変化をグラフに描き、どこに線を引くか相談している中学生2人
体験 02

1 日の明るさを見て、点ける値を決める

ある日の、朝から夜までの明るさの記録。点ける明るさを動かすと、その日に電灯が点いていた時間が出る。目的は「暗くなったら点け、無駄には点けない」

30
—
その日、点いていた時間
教師用メモ

進め方(14分) 5 に下げる → ほとんど点かない(暗くなってから遅い)。80 に上げる → 昼間も点く(無駄)。ちょうどよい値を探す(8分)。「ちょうどよい」は目的によって違うことを話す(6分)。

目的が変わると値が変わる 「防犯のため」なら早めに点ける。「電気を節約する」なら遅めに。目的から決めるので、正解は一つではない。

実物があれば 教室のカーテンを閉めて値を測り、その教室に合う値を決める。同じプログラムでも、置く場所で値が変わる。目標 02。

SECTION 03

動く前に予想する

こうなるはず、と言ってから動かす

ノートに予想を書いてから、装置のスイッチを入れようとしている中学生
体験 03

この設定なら、どうなるか

「点ける明るさ 60」にしたら、その日の点いていた時間はどうなるか。動かす前に予想する。選んでから、前の枚で 60 にして確かめ、合っていたかを書く

予想

予想の分かれ方と、確かめた結果が右に出る。外れた人を 2 人読み上げ、なぜずれたかを聞く

クラスの予想
確かめた結果
教師用メモ

進め方(10分) 予想を選ばせてから、前の枚に戻って 60 に設定して確かめる(6分)。外れた人を 2 人読み上げる(4分)。

ここが今日の要点(設計指針 C1L1) 動かす前に「こうなるはず」と言えるのは、頭の中にしくみの模型(モデル)があるから。ずれたら、模型のほうを直す。これが、高校のモデル化とシミュレーションの入り口。

「やってみないと分からない」で済ませない。予想 → 確認 → ずれの説明を習慣にする。目標 03。

まとめ

はかって、くらべて、動かす

計測・判断・制御センサではかる(計測)→ 決めた値とくらべる(判断)→ 機器を動かす(制御)。この繰り返しで、人が押さなくても動く
しきい値切り替えの境目の値。早すぎても遅すぎても困る。目的によって、ちょうどよい値が変わる
置く場所で変わる同じプログラムでも、置く場所の明るさが違えば、合う値も違う。実際にはかって決める
動かす前に予想する「こうなるはず」と言ってから動かす。ずれたら、自分の考えのほうを直す
教師用メモ

次回は、この判断を繰り返しと組み合わせて、自分でプログラムを作る。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の操作で答える

01
3 つの箱 はかる・くらべる・動かす。つまみを動かすと、順に光った
02
しきい値 低すぎると遅く、高すぎると無駄。目的によってちょうどよい値が変わる
03
予想 動かす前に言ってから確かめた。ずれたら、自分の考えのほうを直す
自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01計測・判断・制御の流れを説明できる
02目的に合うしきい値を決められる
03動かす前に予想し、実際と比べられる
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。

ふりかえり

身のまわりの、はかって動くもの

一文でよい。「〇〇は、△△をはかって □□ している」の形

みんなの見つけたもの
教師用メモ

3 分。次回は、これを自分でプログラムにする。今日出たものが題材になる。