一覧へ 中学校 D 情報の技術 第10回 | データの収集と判断
中学校 技術・家庭科 技術分野 | D 情報の技術 | 第10回

データの収集と判断

自分の作ったしくみが集めた記録を表とグラフにして、数を根拠に決める

50分
教師用メモ

準備 教室コードは新しいものにする。「教師」を押す。体験 01・02 は端末内で完結する。

時間配分 前回まとめ・目標 4分 / 節1 記録を表にする 12分 / 節2 グラフにする 14分 / 節3 数を根拠に決める 14分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 6分

この回の評価(学習指導要領 技術・家庭科 技術分野 D(3)(4)。設計指針 D4L1・D4L2「数学でも学ぶが、技術科でデータの具体的な扱いを含めて学ぶ」。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 集めた記録を表にまとめ、目的に合うグラフにしている(体験01・02)
  • 思考・判断・表現 2 つの設定を数で比べ、根拠を示して選んでいる(体験03)
  • 態度 感じではなく数で確かめようとしている(体験03・ふりかえり)

数学科との関係 数学でもデータの活用を学ぶ。ここでは自分の装置が集めた記録を扱うのが違い。「自分で集めたから、意味が分かる」。

高校とのつながり 情報Ⅰ (4) 第8〜10回で、尺度・欠損値と外れ値・相関まで扱う。ここでは「表にする」「目的に合うグラフを選ぶ」「数を根拠に決める」の 3 点に絞る。

前回のまとめ

繰り返しの中で、条件を組み立てた

条件 1 つ | 6 時間→条件 2 つ | 2 時間

前回、点いていた時間が 6 時間から 2 時間に減った。この「6」と「2」は、しくみが動きながら記録した数だ。今日は、その記録を扱う

「良くなった」と言うには、何を見せればよいか

教師用メモ

問いに 30 秒。「前と後の数」「グラフ」が出れば十分。前回「まだ」が多かった目標を 2 分拾う。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
しくみが集めた記録を、表にまとめて読める
02
目的に合うグラフを選んで、傾向を読み取れる
03
2 つの設定を数で比べて、根拠を示して選べる
01 | 12分
記録を表にする

1 行に 1 回ぶん

02 | 14分
グラフにする

2 つを見比べる

03 | 14分
数を根拠に決める

どちらを選ぶか

SECTION 01

記録を表にする

残しておかないと、あとで何も言えない

装置が出した数字の並びを、方眼のノートに表として書き写している中学生
体験 01

しくみが集めた記録を、表で読む

前回のしくみが、1 日ぶん記録したもの。1 行が 1 回ぶん。列は「時刻・明るさ・人・電灯」。下のボタンで、条件が 1 つのときと 2 つのときを切り替える

—
点いていた時間(青い行の数)

※ この表のように、1 行に 1 回ぶんをそろえて並べたものを、あとで数えたりグラフにしたりできる

教師用メモ

進め方(10分) 2 つを切り替えて、青い行(点いていた時間)の数が変わるのを見る(6分)。「表にしておくと数えられる」(4分)。

要点 記録を残していないと、あとから「良くなった」と言えない。1 行に 1 回ぶん、列をそろえるのが表の作り方。列がそろっていれば、機械が数えられる。

実物の装置で記録を取っている場合は、その記録をこの形に写す。表計算ソフトに貼り付けてもよい。目標 01。

SECTION 02

グラフにする

表のままでは、傾向が見えない

数字の表とグラフを並べて置き、グラフのほうを指さしている中学生2人
体験 02

2 つのグラフを見比べて、目的に合うほうを選ぶ

同じ記録から、2 種類のグラフを作った。知りたいことによって、合うグラフが違う。ボタンで切り替えて、下の問いにどちらが答えるかを見る

教師用メモ

進め方(12分) 2 つを切り替える(6分)。問い①「いつ点いていたか」には折れ線が答える。問い②「合計でどれだけ減ったか」には棒が答える(6分)。

要点 グラフは、知りたいことに合わせて選ぶ。「変化を見る」なら時間を横に、「比べる」なら並べる。

高校の情報Ⅰ (4) 第11回で、比べる・関連・変化・分類の 4 つの型として整理する。ここでは 2 つに絞る。目標 02。

SECTION 03

数を根拠に決める

「なんとなく良さそう」では、人を動かせない

2つの案の数字を書いた紙を並べ、どちらにするか話し合っている中学生3人
体験 03

どちらの設定にするか、数を根拠に選ぶ

2 つの案を、3 つの数で比べた。どちらを選ぶかを決めて、どの数を根拠にしたかを書く。正解は目的によって変わる

案A | 暗ければ点ける
6 時間
点いていた時間
0 回
暗いのに点かなかった回数
案B | 暗くて人がいれば
2 時間
点いていた時間
4 回
暗いのに点かなかった回数

選んだ数と根拠が右に出る。数を挙げているかを見て読む。挙げていないものは、その場で数を足させる

クラスの選び方
選んだ根拠
教師用メモ

進め方(12分) 一人で 5 分、読み上げ 7 分。どちらも正しい。案A は「暗いときは必ず点く」が強み。案B は「無駄が少ない」が強み。

見るところ 数を挙げているか。「案B のほうが良さそう」では根拠にならない。「6 時間が 2 時間に減る」「点かない回が 4 回ある」と数で言えているか。

「場所によって使い分ける」を選んだ生徒は拾う。階段は案A(安全)、倉庫は案B(無駄を減らす)。目的が場所ごとに違うという、いちばん良い答えだ。

この考え方が、次回の相互評価の基準になる。「良くなった」を数で言えるか。目標 03。

まとめ

残して、見える形にして、数で決める

表にする1 行に 1 回ぶん、列をそろえて並べる。そろっていれば、あとから数えたりグラフにしたりできる。記録がなければ、あとから何も言えない
グラフを選ぶ知りたいことに合わせて選ぶ。変化を見るなら時間を横にした折れ線、比べるなら並べた棒
数を根拠に「良くなった」と言うときは、何が、いくつから、いくつになったかを言う。感じでは人を動かせない
正解は一つではない案A と案B のどちらが良いかは、目的で決まる。場所によって使い分けるのもよい判断
教師用メモ

次回は単元末の課題。今日の「数を根拠に」が、そのまま評価の観点になる。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の操作で答える

01
表 1 行に 1 回ぶん。列がそろっていると、数えられた
02
グラフ 変化を見るなら折れ線、比べるなら棒。知りたいことで選ぶ
03
数を根拠に 6 時間が 2 時間に。点かない回が 4 回。数で言うと伝わる
自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01集めた記録を表にまとめて読める
02目的に合うグラフを選んで、傾向を読み取れる
032 つの案を数で比べて、根拠を示して選べる
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。

ふりかえり

数で言えると、伝わりそうなこと

身のまわりのことでよい。一文で「〇〇を、△△という数で言えば伝わる」の形

みんなの数で言えること
教師用メモ

3 分。次回は単元末の課題。自分のしくみを持ち寄って、評価して直す。