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中学校 技術・家庭科 技術分野 | D 情報の技術 | 第12回

これからの情報の技術

技術は良い面と心配な面を一緒に連れてくる。どう使うかを決めるのは使う側だ

50分
教師用メモ

準備 教室コードは新しいものにする。「教師」を押す。体験 01 は端末内で完結する。第1回の「心配なところ」の記録があれば、投影して見比べる。

時間配分 単元のふりかえり・目標 6分 / 節1 つり合いを見る 14分 / 節2 選ぶ場面を決める 14分 / 節3 これからどう使うか 12分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 4分

この回の評価(学習指導要領 技術・家庭科 技術分野 D(4) 社会の発展と情報の技術。よりよい生活や持続可能な社会の構築に向けて、情報の技術を評価し活用する。単元設計は 単元設計のページ)

  • 知識・技能 技術には良い面と心配な面があり、つり合いで決まることを説明している(体験01)
  • 思考・判断・表現 場面に応じて、どこまで使うかを理由をつけて選んでいる(体験02)
  • 態度 これから自分がどう使うかを決め、言葉にしようとしている(体験03・ふりかえり)

高校とのつながり 情報Ⅰ (1) 第7・8回「情報技術の発展と社会」「よりよい情報社会へ」で、社会全体の規模で扱う。ここでは自分の使い方に絞る。

この単元でやってきたこと

仕組みを知り、自分で作り、直した

技術を探す→0 と 1→届く仕組み→安全に使う→メディアと AI
設計する→作る→はかって動かす→条件で動かす→数で決める→評価して直した

第1回で「心配なところ」を挙げた。あのときより、いまは仕組みが分かっている。同じ問いに、もう一度答える

教師用メモ

3 分。第1回の回答を投影できるなら見せる。「同じ問いに、違う答え方ができるようになった」を実感させる。

今日の目標

授業の終わりにできるようになること

01
技術の良い面と心配な面が、つり合いで決まることを説明できる
02
場面に応じて、どこまで使うかを理由をつけて選べる
03
これから自分がどう使うかを決めて、言葉にできる
01 | 14分
つり合いを見る

つまみを動かす

02 | 14分
場面で決める

どこまで使うか

03 | 12分
これからどう使うか

自分の言葉で

SECTION 01

つり合いを見る

便利さを上げると、別のものが下がる

3つの皿がついたてんびんを、片方を押し下げながら見ている中学生
体験 01

見守りカメラを、どこまで置くか

学校に見守りのカメラを置くとする。台数と記録を残す日数を動かすと、3 つの棒が変わる。全部を高くすることはできない

4
7

※ 数字はこの授業のためのめやす。実際の値ではない

安全
(見つけられる)
プライバシー
(見られない)
かかる費用
(少ないほど良い)
教師用メモ

進め方(12分) 0 台にする → 安全が低い。20 台・90 日にする → 安全は高いが、プライバシーが低く費用が高い(6分)。「全部を高くする設定はない」ことを確かめる(3分)。「では、どのあたりにする?」を数人に言わせる(3分)。

要点 技術を入れるかどうかは、良い面と心配な面のつり合いで決まる。「便利だから入れる」「怖いから入れない」で終わらせず、どこで折り合いをつけるかを決める。

第1回で挙げた「心配なところ」が、ここで具体的な選択になる。目標 01。

SECTION 02

場面で決める

同じ技術でも、置く場所で答えが変わる

学校の地図の上で、場所ごとに違う色の印を置いている中学生2人
体験 02

この場所には、置くか置かないか

見守りカメラを置く場所を 1 つ選び、置くか置かないかと、その理由を書く。第1回で挙げた心配な面を思い出しながら書く

場所ごとの人数と理由が右に出る。同じ場所で「置く」と「置かない」が割れたところを必ず取り上げる

クラスが選んだ場所
置く・置かないと、その理由
教師用メモ

進め方(12分) 一人で 5 分、読み上げと討議 7 分。割れたところを必ず取り上げる。

想定 校門は「置く」が多い(外から入る人を確かめる)。更衣室の前は割れる(安全 と プライバシー)。教室の中は「置かない」が多い(ずっと見られる)。

大事にすること 正解を一つに決めない。理由が言えているかを見る。「何が失われるか」まで言えているか。

決め方も技術のうち 誰が決めるのか、決めたことを誰に知らせるのか、あとで変えられるのか。時間があればここまで話す。目標 02。

SECTION 03

これからどう使うか

知っている人が決められる

ノートに自分の決めごとを書いている中学生。窓の外に町が見えている
体験 03

この 12 回で変わった、自分の使い方

この単元の前と後で、自分の使い方や見方が変わったところを一つ。小さなことでよい

前はこうしていた
これからはこうする

全員分が右に並ぶ。数人読み上げて単元を締める。「できるようになった」より「決めた」が書けているものを選ぶ

みんなの 前 → これから
教師用メモ

進め方(10分) 一人で 5 分、読み上げ 5 分。

この単元の締め 情報の技術は、使う人が決めるものだ。仕組みを知っている人ほど、よく決められる。この 12 回で仕組みを知り、自分で作り、直した。だから、決められる。

高校へ 高等学校の情報Ⅰでは、同じことを社会の規模で扱う。ここで身につけた「作って、試して、直す」がそのまま生きる。目標 03。

単元のまとめ

その技術は、誰の何を良くするために作られたのか

仕組みを知る0 と 1 で表し、分けて運び、どこかに残る。合言葉と暗号で守る。伝え方で印象が変わり、AI も作れる時代になった
自分で作る誰の何を良くするかを決めてから作る。順次・分岐・反復で組み立てる。想定外の入力は、しくみのほうで受け止める
数で確かめる記録を表にし、目的に合うグラフにする。「良くなった」は、いくつからいくつになったかで言う
評価して直す作ったあと、人に試してもらって、直した点と理由を言葉にする
使い方を決める技術は良い面と心配な面を一緒に連れてくる。入れるかどうかは、つり合いで決まる。仕組みを知っている人ほど、よく決められる
教師用メモ

2 分。本質的な問いに戻る。「その技術は、誰の何を良くするために作られたのか。自分ならどう作り、どう直すか」。

今日のまとめ

3つの目標に、自分の操作で答える

01
つり合い 全部を高くする設定はなかった。どこで折り合いをつけるかを決める
02
場面で決める 同じ技術でも、場所によって答えが変わった。理由が言えるかが大事
03
これから 前と後で変わったことを、自分の言葉で決めた
自己評価

今日の目標、自分はどこまで

3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る

今日の目標、自分はどこまで | 1 つずつ選ぶ
01良い面と心配な面が、つり合いで決まることを説明できる
02場面に応じて、どこまで使うかを理由をつけて選べる
03これから自分がどう使うかを決めて、言葉にできた
できただいたいまだ
教師用メモ

1 分。単元全体の到達を見る材料にする。

ふりかえり

この単元で、いちばん変わった見方

一文でよい。「〇〇だと思っていたが、△△だと分かった」の形

みんなの変わった見方
教師用メモ

3 分。数人読み上げて単元を閉じる。高等学校の情報Ⅰへの橋渡しを一言添える。