技術は良い面と心配な面を一緒に連れてくる。どう使うかを決めるのは使う側だ
50分準備 教室コードは新しいものにする。「教師」を押す。体験 01 は端末内で完結する。第1回の「心配なところ」の記録があれば、投影して見比べる。
時間配分 単元のふりかえり・目標 6分 / 節1 つり合いを見る 14分 / 節2 選ぶ場面を決める 14分 / 節3 これからどう使うか 12分 / まとめ・自己評価・ふりかえり 4分
この回の評価(学習指導要領 技術・家庭科 技術分野 D(4) 社会の発展と情報の技術。よりよい生活や持続可能な社会の構築に向けて、情報の技術を評価し活用する。単元設計は 単元設計のページ)
高校とのつながり 情報Ⅰ (1) 第7・8回「情報技術の発展と社会」「よりよい情報社会へ」で、社会全体の規模で扱う。ここでは自分の使い方に絞る。
第1回で「心配なところ」を挙げた。あのときより、いまは仕組みが分かっている。同じ問いに、もう一度答える
3 分。第1回の回答を投影できるなら見せる。「同じ問いに、違う答え方ができるようになった」を実感させる。
つまみを動かす
どこまで使うか
自分の言葉で
便利さを上げると、別のものが下がる

学校に見守りのカメラを置くとする。台数と記録を残す日数を動かすと、3 つの棒が変わる。全部を高くすることはできない
※ 数字はこの授業のためのめやす。実際の値ではない
進め方(12分) 0 台にする → 安全が低い。20 台・90 日にする → 安全は高いが、プライバシーが低く費用が高い(6分)。「全部を高くする設定はない」ことを確かめる(3分)。「では、どのあたりにする?」を数人に言わせる(3分)。
要点 技術を入れるかどうかは、良い面と心配な面のつり合いで決まる。「便利だから入れる」「怖いから入れない」で終わらせず、どこで折り合いをつけるかを決める。
第1回で挙げた「心配なところ」が、ここで具体的な選択になる。目標 01。
同じ技術でも、置く場所で答えが変わる

見守りカメラを置く場所を 1 つ選び、置くか置かないかと、その理由を書く。第1回で挙げた心配な面を思い出しながら書く
場所ごとの人数と理由が右に出る。同じ場所で「置く」と「置かない」が割れたところを必ず取り上げる
進め方(12分) 一人で 5 分、読み上げと討議 7 分。割れたところを必ず取り上げる。
想定 校門は「置く」が多い(外から入る人を確かめる)。更衣室の前は割れる(安全 と プライバシー)。教室の中は「置かない」が多い(ずっと見られる)。
大事にすること 正解を一つに決めない。理由が言えているかを見る。「何が失われるか」まで言えているか。
決め方も技術のうち 誰が決めるのか、決めたことを誰に知らせるのか、あとで変えられるのか。時間があればここまで話す。目標 02。
知っている人が決められる

この単元の前と後で、自分の使い方や見方が変わったところを一つ。小さなことでよい
全員分が右に並ぶ。数人読み上げて単元を締める。「できるようになった」より「決めた」が書けているものを選ぶ
進め方(10分) 一人で 5 分、読み上げ 5 分。
この単元の締め 情報の技術は、使う人が決めるものだ。仕組みを知っている人ほど、よく決められる。この 12 回で仕組みを知り、自分で作り、直した。だから、決められる。
高校へ 高等学校の情報Ⅰでは、同じことを社会の規模で扱う。ここで身につけた「作って、試して、直す」がそのまま生きる。目標 03。
| 仕組みを知る | 0 と 1 で表し、分けて運び、どこかに残る。合言葉と暗号で守る。伝え方で印象が変わり、AI も作れる時代になった |
| 自分で作る | 誰の何を良くするかを決めてから作る。順次・分岐・反復で組み立てる。想定外の入力は、しくみのほうで受け止める |
| 数で確かめる | 記録を表にし、目的に合うグラフにする。「良くなった」は、いくつからいくつになったかで言う |
| 評価して直す | 作ったあと、人に試してもらって、直した点と理由を言葉にする |
| 使い方を決める | 技術は良い面と心配な面を一緒に連れてくる。入れるかどうかは、つり合いで決まる。仕組みを知っている人ほど、よく決められる |
2 分。本質的な問いに戻る。「その技術は、誰の何を良くするために作られたのか。自分ならどう作り、どう直すか」。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。単元全体の到達を見る材料にする。
一文でよい。「〇〇だと思っていたが、△△だと分かった」の形
3 分。数人読み上げて単元を閉じる。高等学校の情報Ⅰへの橋渡しを一言添える。