同じ「200」でも、単位のある数と目安の数があり、くらべ方が変わる
10〜50分準備 教室コードを新しく決める(例: c101)。「教師」を押す。体験 01・02 は端末の中だけで動き、外へはつながらない。本体があれば、体験 02 のあとに 1 台を回して、手でおおうと数が動くのを見せる。
投影 「投影」で 1 枚ずつ送る。体験 01 は投影で 12 の問いを読み上げてから、生徒の端末で分けさせる。体験 02 は投影で 1 つだけ押して見せ、あとは各自に任せる。
時間配分
この回の評価
指導要領 中学校 技術・家庭科 技術分野 D(3)(計測・制御のプログラミング)。高等学校 情報Ⅱ (4)(計測・制御システムは深入りしない範囲で)。設計指針(第2版)A5(A5L2・A5L3 機器の制御)、D1L4(データはネットや IoT・センサからも来る)、D5(実際のデータ処理)、I1(論理的推論)。単元の全体は 単元設計のページ、道具の使い方は 情報学探究マニュアル。
前にやった回 中学校 第8回のまとめ「はかって、くらべて、動かす」で、センサの値としきい値を扱った。今日はその「はかる」の側を、5 つのセンサに広げる。探究 第5回の体験02「そのままでは測れない言葉を、書き直す」で決めた測るものが、この 5 つの中にあるかを確かめさせる。
本体が数台しかないとき 班に 1 台でよい。この回は端末だけで最後まで終わる。本体は「数が動くのを見る」ためだけに使うので、1 台を教師機につないで投影すれば全員が見られる。回すなら、体験 02 のあとに班へ 2 分ずつ。
12 の問いを 5 つに分ける
℃ と、0〜255
調べたいことのほうから、センサを選ぶ

下の 12 の「調べたいこと」を、どのセンサではかれるかで 5 つに分ける。まず上で付ける印を選び、次にその印を付けるものを押す。全部に印を付けたら「答え合わせ」。合っていないものは枠が濃くなる
進め方(14分) 12 の問いを投影で読み上げる(2分)。各自で印を付け、答え合わせ(8分)。迷いやすいものを 2 つ取り上げる(4分)。
迷いやすいもの 「ドアが開いたか」は加速度・傾き(動いたことを拾う)。明るさでもできそうに見えるが、夜は使えない。同じことを別のセンサで測れる場合があることに触れる。「倒れた」は傾きの変化。
温度の注意 micro:bit の温度は本体の温度に近い。手で持つと上がる。「水の温度」「人の体温」は測れない、と先に言っておく。
C の生徒への手立て 5 つの印のうち「磁力」と「音の大きさ」だけ先に埋めさせる。残りは 3 択に減らす。目標 01。
| はかれるもの | 出てくる数 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 明るさ | 0〜255 の目安。照度(lx)ではない | 向きで大きく変わる。いつも同じ向きで置く |
| 温度 | ℃。本体の温度に近い | 本体が温まると高く出る。日なたに置かない |
| 加速度・傾き | ミリ G、角度 | 置き方で変わる。動かないように固定する |
| 音の大きさ | 0〜255 の目安。デシベルではない | 近い音を拾う。マイクの向きをそろえる |
| 磁力 | マイクロテスラ | 金属や電気製品の近くで狂う |
※ どのセンサも「置き方」で数が変わる。置き方をそろえることが、はかる仕事のほとんどを占める
表は読み上げず、右の列だけを読む。「気をつけること」がすべて置き方の話だと気づかせる。次の節で、左から 2 列目(出てくる数)に入る。
℃ は誰の温度計とも比べられる。0〜255 は比べられない

5 つのセンサを 1 つずつ押す。出てくる数の例と、その数が何とくらべられるかが右に出る。全部押してから、下の予想を選ぶ
進め方(14分) 予想を先に選ばせる(2分)。5 つを順に押す(6分)。答えは 2 つ(明るさと音の大きさ)。外れた人を 2 人読み上げる(6分)。
山場 「明るさ 180」と言われても、それはほかの照度計の 180 lx とは別のものになる。数が出るから比べられる、とは限らない。同じ本体の中でなら「窓側 180、廊下側 60」と比べてよい。
0〜255 の意味 1 バイトで表せる範囲。情報Ⅰ の 2 進法とつながる。ここでは「機械の都合で決まった目盛り」でよい。
実物があれば ここで 1 台を回す。手でおおうと明るさの数が下がり、握ると温度が上がる。数が動くのを見ると一気に分かる。目標 02・03。
| 単位のある数 | ℃、ミリ G、角度、マイクロテスラ。ほかの機器の値と直接くらべられる。温度計の 24 ℃ と micro:bit の 24 ℃ は、同じ 24 ℃ |
| 目安の数 | 明るさと音の大きさは 0〜255。照度(lx)でもデシベル(dB)でもない。ほかの機器とは直接くらべられない |
| 目安の数の使い方 | 同じ micro:bit の中でくらべる。「窓側は 180、廊下側は 60。窓側のほうが明るい」までは言える。「180 ルクス」とは言えない |
| 書くとき | 数だけ書かない。何ではかったか、単位か目安かを一緒に書く。あとで読む人が、比べてよいかを判断できる |
※ 温度も、本体の温度に近い数が出る。単位はあるが、部屋の空気の温度とは少しずれる。そのずれは第3回で扱う
「単位が付いていれば安心」ではない。温度は単位があるのにずれる。ここを言っておくと、第3回の較正が自然につながる。次回は「同じ所を何回もはかる」。
シミュレータで明るさと温度のブロックを動かし、出てくる数の範囲と単位を自分の目で確かめる
※ この枚は提出しない。自分の手で確かめて、分かったことをノートに書く
進め方 提出させない枚。手を動かして確かめるところまで。机間指導で、止まっている生徒だけを見る。
8分。本体は要らない。シミュレータの明るさを動かすと数が 0〜255 の間で動く。温度は単位のある数として出る。この違いを触って確かめる枚。
道具は外で公開されている Web アプリ。この授業のページの中で開くので、別のページへは移らない。閉じれば、そのままこの枚に戻る。ブラウザの中で動き、入力はこの授業のサーバーには送られない。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1 分。「まだ」が多い目標は、次回の冒頭で拾い直す。
一文でよい。「〇〇を、△△ではかりたい」の形で書く。単位のある数か、目安の数かも書く
3 分。出たものは、次回そのまま「同じ所を 10 回はかる」の題材になる。目安の数を選んだ人が多ければ、次回は同じ本体で比べる形になることを言う。
次回は「測定のばらつき」。今日選んだセンサで、同じ場所を 10 回はかるとどうなるかを見る。