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道具 4 micro:bit とセンサではかる | 単元設計
micro:bit のセンサではかって、記録して、分析へ渡せるようになる 4 回です。回のファイル名は lessons/c-01〜c-04。道具 3 micro:bit で動かすの続きです。
この単元の位置
この 4 回の中心は、はかった数をそのまま信じないことです。同じ所を 10 回はかると、数はばらつきます。そのばらつきを見てから使う、という順番を身につけます。探究で「実際にどれくらいか」を確かめたい班に、いちばん効きます。
最後は CSV として取り出し、easyStat へ渡します。はかる単元と分析する単元が、ここでつながります。
本質的な問い
はかった数は、ほんとうのことか。何回はかれば、信じてよいのか。
単元の目標(3観点)
| 観点 | 目標 |
|---|---|
| 知識・技能 | micro:bit ではかれるものと、出てくる数の意味を説明できる。データロガーで記録し、CSV として取り出せる |
| 思考・判断・表現 | 誤差とばらつきを見てから判断できる。基準と比べて合わせる(較正)の意味を説明できる |
| 主体的に学習に取り組む態度 | 1 回の値で決めず、何回かはかって確かめようとしている |
評価課題(単元末)
「教室のどこかを 1 日はかり、CSV にして、言えることを一つ書く」(第4回)
| 観点 | B | A | C の生徒への手立て |
|---|---|---|---|
| 知識・技能 | 記録して CSV を取り出し、分析の道具に読み込めている | 記録の間隔と期間を、目的から決めた理由が言える | 1 分ごとに 10 回だけ記録させる |
| 思考・判断・表現 | ばらつきを見て、平均か中央値を使っている | 外れた値の原因を場面から説明している | 10 回の値を並べて見せる |
| 態度 | 記録の条件(場所・向き・時刻)を書いている | 条件を変えて、もう一度はかっている | 置いた場所を写真ではなく言葉で書かせる |
各回
| 回 | 題 | ここでできるようになること |
|---|---|---|
| 1 | センサではかれるもの | 明るさ・温度・加速度・音・磁力ではかれるものと、出てくる数の単位と範囲。何を測るかを問いから決める |
| 2 | 測定のばらつき | 同じ所を 10 回はかって、ばらつきを見る。1 回の値では決めない。平均と中央値を使い分ける |
| 3 | 基準合わせと誤差 | 温度計や照度の目安と比べて、ずれを見る。較正の考え方。ずれたまま使うときは、そのことを書く |
| 4 | 長時間の記録とデータの受け渡し | データロガーで時刻つきに記録し、CSV として取り出して easyStat に読み込む |
各回は 10分版・20分版・50分版の 3 つの進め方を持ちます。第4回だけは、記録する時間(数時間〜1 日)を授業の外に置きます。
はかれるものと、気をつけること
| はかれるもの | 出てくる数 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 明るさ | 0〜255 の目安。照度(lx)ではない | 向きで大きく変わる。同じ向きで置く |
| 温度 | ℃。本体の温度に近い | 本体が温まると高く出る。日なたに置かない |
| 加速度・傾き | ミリ G、角度 | 置き方で変わる。固定する |
| 音の大きさ | 0〜255 の目安。デシベルではない | 近い音を拾う。マイクの向きをそろえる |
| 磁力 | マイクロテスラ | 金属や電気製品の近くで狂う |
単位のある数と、目安の数を区別します。 明るさと音は「目安の数」なので、他の機器の値と直接比べられません。比べるなら同じ micro:bit の中で比べます。
情報の授業とのつながり
| 思い出すこと | 戻る回 | 生徒が聞いた言葉 |
|---|---|---|
| はかって、くらべて、動かす | 中学校 第8回 | はかって、くらべて、動かす |
| データを残す | 情報Ⅱ (4) 第9回 | 残すのは、あとで使うものだけ。項目・形・いつまで・誰が見られる |
| 整形は結果の一部 | 情報Ⅱ (3) 第4回 | 機械が直せる所と、人が決める所 |
| 測るものを決める | 探究 第5回 | 操作的定義。誰が数えても同じ数になる形 |
どの段階で使うか
- 中学校 技術分野: 第1・2回。D(3) の計測の部分として
- 高等学校 情報Ⅱ (4): 4 回すべて。計測・制御システムを題材に選んだ班に
- 探究: 第6回 確かめ方を決めるで「条件を変えて測る」を選んだ班が、この 4 回を通します
設計指針(第2版)との対応
- A5(機器の制御): A5L2・A5L3。センサからの入力と機器の制御
- D1(データの基本的な意味や価値): D1L4「ビッグデータとデータマイニングの概要、データはネットや IoT/センサからも来ることを知っている」(高選)。第4回がその実物です
- D5(実際のデータ処理): D5L1・D5L2。自分ではかった実データを分析へ渡す
- I1(論理的推論): ばらつきのある数から判断する。1 回の値で決めない
他校でそのまま使える形にする
学校固有の呼び名や校内の道具名は書きません。本体が数台しかない場合の回し方を教師用メモに書きます。較正に使う基準も、学校にある温度計や、窓際と廊下の差など、どこにでもあるもので組みます。
出典
- 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説の一覧。技術・家庭科 技術分野「D 情報の技術」(3)
- 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 情報編(PDF)。情報Ⅱ (4)(計測・制御システムは深入りしない範囲で扱う)
- 日本学術会議「情報教育課程の設計指針(第2版)」令和8年5月12日。カテゴリ A・D・I
- Microsoft MakeCode for micro:bit。データロガー(
datalogger)