6 つの場面から 1 つ選ぶ。選んだ理由は、自分が見たこと・したことで書く
10〜50分準備 教室コードは第1回と同じもの。今日作る探究カードは、第10回まで同じ場所を開いて書き足していく。第1回のふりかえりの投影を手元に出しておき、冒頭で 2〜3 件を読み上げる。生徒には端末で 探究ノート を開かせておく。前回いなかった生徒は、6 つの場面から選べば今日から始められる。前に戻らせない。
投影 「教師」を押す。体験01 は場面ごとの人数が棒で出る。体験02 のカードは全員分が右に並ぶ。カードの相互評価のボタンは、全員が出し終えてから押させると先に言う。
時間配分(50分版) 枚は全部使う。前回のまとめ・目標 4分 / 節1 場面を選ぶ 16分 / 節2 探究カードを作る 17分 / 今日のまとめ 6分 / 自己評価・ふりかえり 7分
20分版 体験は 1 つ(体験02 探究カードを作る)。使う枚は 1・2・7・8・9・13(表紙/前回のまとめ/節扉2/体験02/まとめ02/ふりかえり)。場面選びは、節扉1 の 6 つを読み上げて指で選ばせるだけにする。
10分版 決めることは 1 つだけ。6 つの場面から 1 つ選び、自分の理由を一文。使う枚は 1・5・8(表紙/体験01/体験02)。カードは今日必ず 1 枚出す。
この回の評価(重点は思考・判断・表現と態度。評価場面は「6 つの場面から 1 つ選び、自分の理由を書く」)
指導要領 [解説]中学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編 第3章・第4章 各学校において定める目標及び内容(探究課題)。小学校・中学校は教師の指導も受けながら課題を設定するとされているため、この回は教師が 6 つの場面を示して選ばせる形にしてある。ゼロから発見させない。[技術]技術・家庭編「D 情報の技術」D(2)(3) の「問題の発見」。[指針]の水準は K1L1(与えられた状況の中から問題を発見/指摘/記述できる)と J1L1(身近にあるシステムを同定し、その意図と仕組みや限界を調べたり確認できる)。評価規準は 単元設計のページ。生徒が詰まったときは 情報学探究マニュアル の該当の節を開かせる。
6 つの場面について どの中学校にもある場面から選んである(通学・部活動・給食・掲示・図書室・清掃)。学校の事情で当てはまらないものがあれば、1 つだけ差し替えてよい。差し替えるときは「毎日か毎週くり返し起きていて、生徒が自分の目で見に行ける場面」を選ぶ。校外の相手が要る場面は、第7回の許可取りで止まりやすいので避ける。
前回、気になることを数で出し、その中から 3 つを選んだ。今日はそれを 1 つに絞り、なぜ自分がそれを選ぶのかを書く
自分だけの話は日記に、よその話だけは他人事になる。自分が見たことから始める
第1回のふりかえりの投影を出し、2〜3 件を読み上げてから始める。前回休んだ生徒・まだ決まらない生徒は、今日の 6 つの場面から選べばそこから入れる。前の回に戻らせない。
「日記」「他人事」の言い方は、この 10 回で何度も戻ってくる。ここで一度きちんと言っておく。
6 つから。見に行ける所
2 つの欄。ここから増える
毎回、欄が 1 つ増える
目標 02 がこの回の山。「なんとなく」で止まる生徒が多い。自分が見た・した・困った、のどれか一つが入っていればよいとここで言っておく。
通学 / 部活動 / 給食 / 掲示 / 図書室 / 清掃。どれも毎日か毎週くり返し起きていて、自分の目で見に行ける

まず場面を 1 つ押す。そのうえで、そこで起きていることを一文で書く。ここに書くのは気持ちではなく、見たこと。「いやだ」ではなく「何が、いつ、どれくらい起きているか」
場面ごとの人数が棒で出て、書かれた中身が下に並ぶ。いちばん人数の多い場面を 1 つ取り上げ、書かれ方の違いを読み比べる
進め方(11分) 6 分で選んで送る。残り 5 分で投影から 4 件を取り上げ、全員で直す。直したら送り直してよいと伝える。
よくある直し 「給食がきらい」→ それは気持ち。何が、どれくらい残っているか / 「掲示が見にくい」→ 誰が、いつ見にくいのか / 「通学が大変」→ どこで、何分くらい、何が起きているのか。「いつ・どこで・どれくらい」の 3 つのうち 1 つでも入れば前に進む。
どれも選べない生徒 「この 6 つのうち、自分が一度でも困ったもの」を聞いて、そこに押させる。困っていなくても「毎日やっているのに理由を知らないもの」で選んでよい。
[指針]K1L1「与えられた状況の中から問題を発見/指摘/記述できる」の場面。[解説]が小中学校で教師の指導も受けながら課題を設定するとしているのが、この 6 つを示す根拠。目標 01。
| 通学 | 混む時間と場所。かかる時間の差。危ないと感じる所。雨の日との違い |
| 部活動 | 場所や道具の取り合い。始まりと終わりの時刻のずれ。連絡の伝わり方 |
| 給食 | 残る量と、残るおかずの種類。配り終わるまでの時間。曜日による違い |
| 掲示 | 立ち止まる人の数。貼ってから読まれなくなるまでの日数。貼る高さと場所 |
| 図書室 | 入る人の数と時間帯。借りられる本の種類の偏り。返却の遅れ |
| 清掃 | 終わる時刻の差。汚れが残りやすい場所。道具の足りない所 |
※ ここに無いものを選んでよい。この表は、詰まったときに見る手がかり
進め方(4分) 自分が選んだ行だけを読ませる。右の列は全部「数えられること」で書いてある。数えられる形で見つけておくと、第5回で「はかるもの」を決めるのが楽になる。ただし今日は数えさせない。
体験01 が詰まっている生徒には、この枚を先に開かせてから体験01 に戻す。順番を入れ替えてよい。
この 1 枚が第10回まで残る。回が進むごとに、欄が増えていく

出したあと、右のカードを 3 枚以上読み、それぞれに 1 つ押す。「場面が切れている」「自分の理由がある」「両方ある」「まだ」。自分のカードには押せない
全員のカードが右に並ぶ。各カードの下に押された数が出る。「まだ」が多いものを 1 枚取り上げ、何が足りないかを言葉にする
進め方(13分) 7 分で 2 つの欄を書いて出す。残り 6 分で互いに読み、押す。一人 3 枚以上。押し終わったら、自分のカードに押された数を見て、足りない欄を書き直して出し直してよい。
よくある直し 自分の理由が「みんなが困っているから」→ それは自分の理由ではない。自分が何をしたかを書く / 「なんとなく気になる」→ いつ、どこで気になったかを聞き取って書かせる / 気になっていることが 2 つ入っている → 「と」「や」でつながった所を消させ、残った方を書く。
このカードの扱い 第3回で「問い」と「問いの型」、第4〜7回で調べたこと・はかるもの・比べる相手・見積もり、第8〜10回で集めた件数・出た数・使ってもらった反応が増える。10分版の回でも必ず 1 欄進める。前の回の欄は 探究ノート に残る。
カードが手元に無い生徒(前回いなかった、消えた)は、その回の欄だけをその場で書いて始めてよい。前に戻らせない。教室コードを変えると前のカードが見えなくなるので、第10回まで同じコードを使う。目標 03。
| 第2回(今日) | 気になっていること / 自分の理由 |
| 第3回 | + 問い / 問いの型 |
| 第4回 | + 調べて分かっていたこと / 出どころ |
| 第5回 | + 変えるもの / はかるもの / そろえるもの |
| 第6回 | + 比べる相手 |
| 第7回 | + 5 つの目の見積もり / 縮めた所 / 断りの言葉 |
| 第8回 | + 集めた件数 / 集まらなかったもの |
| 第9回 | + 出た数 / 言えないこと |
| 第10回 | + 使ってもらった相手と反応 / やめ方 / 次の問い |
※ 途中で書き換えてよい。第4回で「もう分かっていた」と気づいて、気になっていることごと変えることもある。そのときはカードを出し直す
3分。「積み上がっていく 1 枚」であることを見せる。毎回ゼロから書かせない設計だと分かると、生徒が今日の 2 欄をていねいに書く。押し出された欄が 探究ノート に残ることも、ここで一度言っておく。
次回は「〜について」を、「〜は〜か」に変え、問いの型を決める
4分。カードを出していない生徒をここで拾う。第3回は全員がカードを持っている前提で進む。出せていない生徒には、体験01 で送った一文をそのまま 1 欄目に写させ、2 欄目だけ書かせる。
3 つの目標それぞれに、できた/だいたい/まだ、を 1 つ選ぶ。右の帯にクラス全体の分布が出る
1分。目標 02 に「まだ」が多い場合、第3回の冒頭 5 分を自分の理由の書き直しに当てる。自分の理由が空のまま問いにすると、集めても自分に返ってこない。
「〇〇だから、自分がこれをやる」の形で一文。カードの欄より少し長く書いてよい。ここが、この 10 回でいちばん戻ってくる場所になる
3分。自律化の自己課題はこの枚で見る。B は「なぜ自分がこれを選んだかを書いている」、A は「自分のこれからの生き方と結びつけて書いている」。自分がこれから関わりたいことにつながっている記述を探す。
C の生徒への手立ては、第2回の 6 つの場面を読み上げ、自分が一度でも困ったものに印をつけさせること。それでも空なら 探究ノートを開かせ、自分が書いてきたメモを 1 つだけ選ばせる。