情報セキュリティ
授業の後に 15 分。要点を読み、5 問で確かめ、一つ書く。最後に自分の探究へつなぐ
15分 | ひとりで、端末で授業で確かめた答えと比べる
- 情報セキュリティとは、機密性(認められた人だけが見られる)・完全性(壊れたり改変されたりしない)・可用性(必要なときに使える)の 3 つを維持すること。困りごとは、この 3 つのどれが欠けたかで分けられる
- 暗号化は、一定の規則でデータを変換して、そのままでは読めなくすること。元に戻すのが復号。ずらす暗号では、送る側と受け取る側の鍵がそろえば戻り、違えば戻らなかった。ずらす数は 25 通りしかないので全部試せば破れるが、実際の暗号は鍵の候補が天文学的に多い
- 共通鍵方式は送り手と受け手が同じ鍵を使う。相手ごとに別の鍵を事前に安全に渡す必要がある。公開鍵方式は掛ける鍵と開ける鍵が別。送り手は受け手の公開鍵で掛け、受け手は自分の秘密鍵で開ける。公開鍵は誰に見られてもよいので、配る手間がない
- 鍵の本数は、4 人なら共通鍵 6 本・公開鍵 8 本で共通鍵が少ないが、40 人では共通鍵 780 本・公開鍵 80 本で逆転する。人数が増えるほど公開鍵方式が効く
- ペアの体験では、受信者が公開鍵 (n, e) だけを声に出して伝え、秘密鍵 d は伏せた。送信者はその公開鍵で暗号にし、暗号文は教室の全員に見えた。それでも復号できたのは、秘密鍵を持つ受信者だけだった
- 守る技術は 3 種類。個人認証(ID とパスワード、生体認証、多要素認証)、暗号化、デジタル署名(送り主が本人か、途中で書き換えられていないかを確かめる。完全性を守る)。アドレスが
httpsで始まるページは、入力内容が暗号にされている
ペアの体験を思い出して、「なぜ公開鍵は声に出して伝えてよくて、秘密鍵は伏せなければならないのか」を、「掛ける」「開ける」という言葉を使って 2 文で説明する。
答えの例を見る
例: 公開鍵は掛けるための鍵で、それを知っていても掛けた暗号文を開けることはできない。だから全員に聞こえてよい。秘密鍵は開けるための鍵で、これを知られると壁に並んだ自分宛ての暗号文が誰にでも読めてしまうので、一度も見せない。
探究では、アンケートの回答や、名前の入った記録、まだ発表していない結果を扱う。それをどう保存し、どう渡すか。「機密性・完全性・可用性」の 3 つで見ると、何が守られていて何が守られていないかが言える。認められた人だけが見られるか。途中で書き換えられていないか。必要なときに取り出せるか。3 つを分けて考えれば、対策も分けて選べる。
- 自分の探究で集めるデータのうち、機密性がいちばん要るものは何か。誰まで見てよいか
- 発表の前日にファイルが開けなくなったら。可用性を守るために、いま何をしておくか
ここに書いたメモは 探究ノート に集まる。総合的な探究の時間のテーマ決めや、調べ方を考えるときに開く。まだテーマが決まっていなくても書ける。いま気になっていることを一つ思い浮かべて、そこに当てはめてみる
次回は「データの活用とデータベース」。ここまでは運ぶ・守るの話だった。次からは、ためる・使うに移る。同じデータを何人もが同時に書き換えると、数はどうなるのか。合わなくなる場面を自分で起こしてみる。
このページに書いたものは、いま使っているこの端末の、このブラウザの中にだけ残ります。サーバには送られません。次に同じ端末で開けば、書いたものはそのまま出ます。
別の端末で開くと見えません。学校の端末と家の端末は別ものとして扱われます。ブラウザの履歴やサイトデータを消したときも、一緒に消えます。残しておきたいものは、下の「書いたものをコピー」で自分のノートや提出先に貼ってください。