データの形式
授業の後に 15 分。要点を読み、5 問で確かめ、一つ書く。最後に自分の探究へつなぐ
15分 | ひとりで、端末で授業で確かめた答えと比べる
- 電卓は何でも平均を出す。計算できることと、意味があることは別。出席番号や「好きな色の番号」は区別するための記号で、大きさを表していない
- 質的データは分類や識別に使うもので、和や差を計算しても意味がない。名義尺度(区別するだけ。数えられる)と順序尺度(順番はあるが間隔は等しくない。真ん中の値は出せる。平均は注意が要る)
- 量的データは数値として意味がある。間隔尺度(間隔が等しい。0 は「無い」ではない。足し引きと平均はできるが「2 倍」は言えない)と比例尺度(0 が「無い」を表す。「2 倍」まで言える)
- 名義 → 順序 → 間隔 → 比例と下へ行くほど、できる計算が増える。気温 20℃ は 10℃ の「2 倍暑い」とは言えないが、身長 160 cm は 80 cm の 2 倍と言える
- 項目と値がそろっている構造化データと、自由記述や画像のようにそろっていない非構造化データがある。分析の前に見分ける
- 聞き方が先。どう聞くか(選ぶ・順に並べる・数で答える・自由に書く)を決めた時点で、あとでできる分析が決まる。何を出したいかを先に決めてから質問を作る
「出席番号の平均はなぜ意味がないのか」「身長の平均はなぜ意味があるのか」。この 2 つに、大きさという言葉を使ってそれぞれ 1 文で答える。
答えの例を見る
例: 出席番号は人を区別するための記号で大きさを表していないので、足して割った 20.5 という数に意味がない。身長は長さという大きさを表す数なので、平均を出せば「平均より高い・低い」が言え、意味がある。
探究のアンケートは、作った時点で分析の上限が決まる。「好き・ふつう・嫌い」で聞けば数えることしかできず、「何分」「何回」で聞けば平均も差も出せる。逆に、自由に書いてもらった回答を「数字で平均」にはできない。この回の 4 つの尺度は、質問を書く前に「この答えは、あとで何の計算ができるか」を確かめる道具になる。
- 自分の探究で聞きたいことは、名義・順序・間隔・比例のどれで聞くと、出したい結果に届くか
- 5 段階で聞くつもりの質問はないか。その平均を出すつもりなら、注意が要ることを書けるか
ここに書いたメモは 探究ノート に集まる。総合的な探究の時間のテーマ決めや、調べ方を考えるときに開く。まだテーマが決まっていなくても書ける。いま気になっていることを一つ思い浮かべて、そこに当てはめてみる
次回は「データ分析の流れ」。聞き方を決めて集めたデータは、そのままでは使えない。空欄が混ざり、1 人だけ極端な値を書いている。外してよいのか。外すと平均はどれだけ動くのか。自分で外したり戻したりして確かめる。
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