AI に任せる仕事と任せない仕事
授業の後に 15 分。要点を読み、5 問で確かめ、一つ書く。最後に自分の探究へつなぐ
15分 | ひとりで、端末で授業で確かめた答えと比べる
- この問題の論点は四つ。仕事の増減・誰が得をするか・責任・公平さ。どれを重く見るかで立場が分かれる
- 仕事は減るだけではなく、機械を作る・直す・使い方を教える仕事が生まれる。ただし増える仕事と減る仕事は同じ人には来ない
- 得と損の行き先が違う。費用が下がるのは会社、安くなるのは客、困るのはその仕事をしていた人
- 任せる側の根拠は、危険な作業から人を外せる・人手不足の現場が回る・費用が下がる・24 時間対応できる、など
- 任せない側の根拠は、職を失った人が次の仕事に就けるとは限らない・責任の持ち主があいまいになる・学習の偏りが不公平を生む・決め方が外から見えない、など
- どちらにも根拠がある。だから世の中は全部任せるか全部やめるかではなく、条件を決める方向へ進む。誰が責任を持つか、どこまで機械に決めさせるか、外から確かめられるか
- 討論の目的は勝つことではなく、相手の根拠を自分の中に入れて自分の考えを作り直すこと。立場は変えてよい
討論の前と後で、自分の立場が変わったか、変わらなかったかを書く。変わったなら、どの一言で変わったのか。変わらなかったなら、相手のどんな根拠を聞いたうえで変わらなかったのか。最後に、四つの論点(仕事の増減・誰が得をするか・責任・公平さ)のうち自分がいちばん重く見るものを一つ挙げる。
答えの例を見る
例: 前は賛成だった。討論で「置き換えられた人が、機械を作る仕事にすぐ移れるわけではない」と言われて、条件つきで賛成に変わった。会社が次の仕事の訓練を用意することを条件にしたい。自分がいちばん重く見るのは「誰が得をするか」で、費用が下がって得をする側と、仕事を失って損をする側が別の人だという点が引っかかったから。
探究のテーマに「賛否が分かれること」を選ぶと、調べる価値のある問いになりやすい。ただし、自分の立場を先に決めて、それに合う情報だけ集めると調べたことにならない。今日の討論のように、反対の立場のいちばん強い根拠を先に書き出してから調べ始めるとよい。書き出した根拠に答えられるかどうかが、そのまま調べる方向になる。今日気になった領域は、そのままテーマ候補になる。
- 自分の探究テーマに、賛成と反対の両方の根拠があるか。反対側のいちばん強い根拠を一つ書けるか
- 今日の討論で、自分がいちばん気になった領域はどこか。それを調べるとしたら何から調べるか
ここに書いたメモは 探究ノート に集まる。総合的な探究の時間のテーマ決めや、調べ方を考えるときに開く。まだテーマが決まっていなくても書ける。いま気になっていることを一つ思い浮かべて、そこに当てはめてみる
次回から 2 回が単元末の課題になる。班で領域を一つ選び、この単元で作ってきた年表を根拠に 10 年後を展望して、人が担う役割と必要になるルールを提案する。今日の討論で気になった領域を覚えておく。それが班のテーマになる。
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