公開後の受け取られ方
授業の後に 15 分。要点を読み、5 問で確かめ、一つ書く。最後に自分の探究へつなぐ
15分 | ひとりで、端末で授業で確かめた答えと比べる
- 発信者の視点と受信者の視点は、はじめから別のものである。努力すれば一致するというものではないので、確かめる作業が要る
- ずれは、書いてあることよりも書いていないことで生まれる。受け取る人は、書いていない所を自分の経験で埋める
- 作り手が「そういう意味ではない」と言いたくなったとき、そこが直す所である。出したあとに説明して回ることはできない
- 受け取り方は無数にあるので、全部は直せない。直すのは、してほしい行動をさせなくする受け取り方から
- 見せ方の強さは三段。事実のまま・強調(使ってよい)・行きすぎ(使わない)
- 境目は、受け取った人があとで事実を知ったときに、裏切られたと思うかどうか
- 「書いてはあるが読めない」は、書いていないのと同じ。不利な事実を小さく端に置くのは行きすぎである
- 切り取る範囲(第4回)、最初の 3 秒(第6回)、置く順(第7回)は、どれも強調の道具である。道具そのものは悪くない。どこまで使うかを決めるのは作る側
- 起きてほしい効果は数で書く。「知ってもらう」ではなく「1 年生が 5 人来る」。第12回で、実際に起きたことと比べられる
自分の班のものに付いた意図と違う受け取り方を一つ挙げ、それをどう直すかを 1 文で書く。付かなかった場合は、自分たちで一つ予想して書く。
答えの例を見る
例: 費用がかかると思われた。「参加は無料」と、してほしい行動の一行のすぐ上に足す。書いていなかったので、勝手に埋められていた。
探究の発表でも、同じずれが起きる。自分は調べてきたので前提を全部知っているが、聞く人はその場ではじめて聞く。だから、自分にとって当たり前の言葉や、省いた説明のところで、聞き手は別の意味に受け取る。発表の前に、事情を知らない人に一度見せて「何の話だと思ったか」を聞くと、そのずれが見つかる。もう一つ、探究では結果の見せ方に強調が入りやすい。自分の考えに合う数字だけを大きく出す、都合の悪い結果を触れずに済ませる、目盛りを切って差を大きく見せる。どれも「事実の中から選んでいる」つもりでも、受け取った人があとで元のデータを見て裏切られたと思うなら、行きすぎである。選んだ理由を言えるかどうかが、自分で確かめる手がかりになる。
- 自分の探究で、聞き手が別の意味に取りそうな言葉はどれか
- 自分の考えに合わない結果を、発表に入れているか
- グラフや数字の見せ方で、事実より大きく見せている所はないか
ここに書いたメモは 探究ノート に集まる。総合的な探究の時間のテーマ決めや、調べ方を考えるときに開く。まだテーマが決まっていなくても書ける。いま気になっていることを一つ思い浮かべて、そこに当てはめてみる
次回は「評価基準と相互評価」。受け取られ方は見えたので、次はよい・悪いを言うための基準を自分たちで作る。三つの観点と三つの段階で、何ができていればよいのかを言葉にする。今回出た受け取り方は控えておく。基準づくりの材料になる。
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