道具のモデルとの比較と改善
授業の後に 15 分。要点を読み、5 問で確かめ、一つ書く。最後に自分の探究へつなぐ
15分 | ひとりで、端末で授業で確かめた答えと比べる
- 手で探した直線(傾き −0.036、切片 7.7)は、ずれの合計 2.8959、平均のずれ 0.4131、決定係数 0.6752
- 道具が解いた直線(傾き −0.0350、切片 7.6525)は、ずれの合計 2.8885、平均のずれ 0.4125、決定係数 0.6761
- 差は決定係数で 0.0009。小数第 3 位から違うだけで、使う場面ではまず効かない
- 道具がしているのは、手でやったことと同じこと。ずれの合計がいちばん小さくなる傾きと切片を、つまみを動かす代わりに式で一度に出している
- だから「もっと正確に係数を出す」ことでは、このモデルは良くならない。直す所は別にある
- 傾きを −0.10 に大きく外すと、ずれの合計 95.87、決定係数 −9.751 になった。決定係数は 0 が「いつも平均で答えたとき」で、それより悪いとマイナスになる
- 決定係数 0.68 は、ずれの 3 割がまだ説明できていないということ。ここが伸びしろ
- 改善案は 3 つの型に分かれた。データを変える(件数を増やす、対象をそろえる、測り方を変える)、列を変える(説明に使う列を足す・入れ替える・減らす)、形を変える(直線をやめる、範囲を区切る)
- 変えないものが 1 つある。係数。道具でも手でも同じ値になるので、ここを直しても伸びない
- 改善したら、直す前と直したあとを同じ指標で比べる。比べなければ、直ったかどうか分からない
「手で探した直線と道具の直線がほとんど同じだった」という結果から、次に何をすべきだと言えるか。理由をつけて 3 文程度で書く。
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例: 係数を出し直すことはやめて、使うデータか、説明に使う列か、モデルの形のどれかを変えるべきだと言える。手で探しても道具で解いても決定係数は 0.675 と 0.676 でほとんど同じだったので、係数はすでにこのデータで出せるいちばんよい値になっているからだ。決定係数はまだ 0.68 で、ずれの 3 割は説明できていないので、たとえば起きる時刻の列を足して、前後の決定係数を並べて比べてみたい。
探究では、道具や方法を変えれば結果がよくなると思いがちだ。この回の考え方は、直しても効かない所と、効く所を分ける道具になる。効かない所を直し続けても時間が減るだけなので、先に見分ける。
- 自分の探究で、いま行き詰まっているのはどこか。それはデータか、見ている項目か、方法の形か
- その 3 つのうち、いちばん先に変えるとしたらどれか。変えた前と後は、何で比べるか
ここに書いたメモは 探究ノート に集まる。総合的な探究の時間のテーマ決めや、調べ方を考えるときに開く。まだテーマが決まっていなくても書ける。いま気になっていることを一つ思い浮かべて、そこに当てはめてみる
次回は「多変量データの可視化」。今日出てきた改善案の真ん中、「列を変える」の中身に入る。列を足すか減らすかを決めるには、まずどの列とどの列が関係しているかを全部見ておく必要がある。4 つの列があると、散布図は何枚できるか。
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