手書き文字の認識
授業の後に 15 分。要点を読み、5 問で確かめ、一つ書く。最後に自分の探究へつなぐ
15分 | ひとりで、端末で授業で確かめた答えと比べる
- 画像は、ますに区切って塗ってあれば 1、なければ 0 にすれば数になる。5×5 なら 25 個の数の並び。これがピクセルデータ
- ますを細かくすれば形は正確になるが、数の個数が増える。28×28 なら 784 個
- 25 個をそのまま使わず、「1 行目の黒の数」のような1 つの数にまとめて判定に使う。これが特徴を取り出すということで、第12回の「列を減らす」と同じ考え方
- 「上に払いがある」「線がまっすぐ」は、そのままでは機械に届かない。数え方に置き換えて初めて届く
- 名前・生年月日など、個人が分かるものは扱わない。この回で書いたのは数字の 1 と 7 だけで、書いたものは端末の中だけに残った
- 8 つの見本で、「1 行目の黒が 3 以上なら 7」と判定させたら 6 / 8 が当たった。外れたのは「1 上に払い」(1 行目が 3 で 7 と判定)と「7 かなり短い」(1 行目が 2 で 1 と判定)
- しきいを 4 にすると 7 / 8(上に払いのある 1 は直るが、横棒の短い 7 は直らない)。5 にすると 6 / 8(今度は「7 横棒みじか」が外れる)。片方を直すと、別の文字が崩れる
- 数え方を変えて「全体の黒の数が 8 以上なら 7」にすると 8 / 8 になる。ただしこの 8 つで測っただけなので、次の 8 つで当たるとは限らない(第12回と同じ話)
- 直せることは、数え方を増やす・変える、ますを細かくする、もっと多くの書き方を集めること
- 直せないことは、人によって書き方に幅があること自体。だから、外れる文字は必ず残る
「読めた文字と、読めなかった文字の差はどこから来たか」を、今日の数を使って 3 文程度で書く。
答えの例を見る
例: 読めたのは、まっすぐな 1 と横棒の長い 7 で、どれも「1 行目の黒が 3 以上なら 7」という数え方が想定した書き方に合っていた。読めなかったのは、上に払いのある 1(1 行目の黒が 3)と横棒の短い 7(1 行目の黒が 2)で、数え方の想定から外れた書き方だった。しきいを 4 にすると前者は直って 7 / 8 になるが後者は直らず、5 にすると別の 7 が崩れるので、1 つの数だけで見分けようとする限り、どこかで必ず取りこぼす。
探究では、写真・音声・自由記述など、はじめから数になっていないものを扱うことがある。この回の考え方は、それを自分で数え方を決めて数に置き換える道具になる。数え方を決めないまま集めると、あとから比べられない。
- 自分の探究で集めるもののうち、数になっていないものはあるか。何を数えれば比べられるか
- その数え方から外れるものは、どんなときに出そうか。外れたものをどう扱うか
ここに書いたメモは 探究ノート に集まる。総合的な探究の時間のテーマ決めや、調べ方を考えるときに開く。まだテーマが決まっていなくても書ける。いま気になっていることを一つ思い浮かべて、そこに当てはめてみる
次回は「機械に任せる判断の限界」。今日は、数え方を変えても外れる文字が必ず残ることを見た。次回は、そこから話を広げる。外れると分かっているものを、どこまで機械に任せてよいのか。立場を割り当てて討論し、任せてよい条件を言葉にする。
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