相手に合わせたまとめ方
授業の後に 15 分。要点を読み、5 問で確かめ、一つ書く。最後に自分の探究へつなぐ
15分 | ひとりで、端末で授業で確かめた答えと比べる
- まとめ方は誰に渡すかで決まる。相手は一人。「みんな」は相手にならない
- 相手は名前ではなく役割で書く。「朝いちばんの電車に毎日乗っている一年生」のように、顔が浮かぶまで絞る
- 相手が変わると三つが変わる。言葉/長さ/先に言うこと
- 変えないのは中身。出した数も、言えないことも、どの相手にも同じものを付ける
- 都合の悪い数を落とすのは「相手に合わせる」ではない。それは中身を変えている
- 三通りに言い換えられるということは、自分が分かっているということ。詰まるのは、結論がまだ一文になっていないとき
- 外に出す前に五つを見る。名前・住所・学校名/顔や持ち物が分かる写真/一人に絞れてしまう組み合わせ/そのまま載せた発言/断ったときの約束と合っているか
- いちばん見落とされるのは三つ目。名前が無くても、学年・性別・通学手段・地区を並べると一人に絞れる
今日決めたことを書き出す。相手(一人、役割で)/その人が最初に知りたいこと/その相手への一文(同じ結論を、その人の言葉で)/出し方(何を、どれくらいの長さで渡すか)/出す前の確かめで見つけたもの(無ければ「無し」と書く)。
答えの例を見る
例: 相手「朝いちばんの電車に毎日乗っている一年生」。知りたいこと「何分あとの電車にすれば、座れる見込みが上がるのか」。一文「1 本あとにすると、12 人中 9 人が座れていた。ただし調べたのは 1 週間分だけ」。出し方「図 1 枚と一文を教室の掲示に貼り、さわれる画面の入口も添える」。確かめ「表の 1 列目に回答者の学年と通学地区が残っていて、組み合わせると一人に絞れたので、地区の列を消した」。
「相手を一人決めてから出し方を決める」は、発表のときだけの話ではない。提案する、頼む、断る、何かを伝えるとき、全部同じ形になる。相手が決まらないまま作ったものは、長さも言葉も決まらず、結局だれにも届かない。中身は変えないという線も、探究の外で効く。相手の聞きたいことに合わせて数を落とし始めると、いちばん信用されなくなる。もう一つ、外に出す前の確かめは習慣にしておく価値がある。出したあとでは取り消せない。
- 自分のテーマで、いちばん届けたい相手は誰か。その人は何を選べるようになるか
- 外に出す形に、個人が分かるものが残っていないか。一人に絞れてしまう組み合わせはないか
ここに書いたメモは 探究ノート に集まる。総合的な探究の時間のテーマ決めや、調べ方を考えるときに開く。まだテーマが決まっていなくても書ける。いま気になっていることを一つ思い浮かべて、そこに当てはめてみる
次回は「発表と次の問い」。この 14 回の最後になる。3 分で渡すのは五つ。問い / やったこと / 言えること / 言えないこと / 誰に何が役立つか。見せるものは図・画面・実物のうち 1 つだけにする。全部見せようとすると 3 分に収まらない。聞く側は一人につき質問を一つ。質問は「それは何人の話ですか」(範囲を聞く)か「反対の立場だとどうなりますか」(別の見方を聞く)のどちらかにする。発表のあとは、自己課題・運用・社会参画の三つで自分の探究を振り返り、次の問いを一つ立てる。そこまで書いたものが、探究ノートに残る。
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